
■昨年の大晦日、といっても一昨日ですが

、
masaさんの運営されている「『Kai-Wai散策』では、中沢新一さんの『
アースダイバー』の話題で、masaさんやお仲間の皆さんと、ものすごく刺激的なコミュニケーションをすることができ」たと述べました。ここでいう「皆さん」とは、すでに東京で、独自の「アースダイビング」の活動をされている方たちのことです(「
aki's STOCKTAKING」「
MyPlace」「
MADCONNECTION」も参照してください)。
■この『アースダイバー』という中沢さんの本に関しては賛否両論があります(批判は、特に専門分野が考古学や歴史、あるいはそれに近い人たちからのものが多いような…。google等で検索してみてください)。しかし、大きな話題になっていることは確か。昨年の10月には、「
中州産業大学&ほぼ日刊イトイ新聞プレゼンツ『はじめての中沢新一』」というトークイベントが開催されています
【注】。
糸井重里、タモリ、中沢新一のお3人によるトークショーです。当日は、1500名もの人が集まったとか。すごい人気ですね。
■さて、このトークショーの当日の様子は、「
ほぼ日刊イトイ新聞」の、「
はじめての中沢新一。アースダイバーから、芸術人類学へ。」で知ることができます。現在は、第13回。この回で、中沢さんは、次のように語っています。
---------------------------------------------
そればかりではなく、
最近、地方に講演に行くと、
おもしろい反応が帰ってきます。
ついこないだも
三重に行ったんですけど、
「これから
三重アースダイバーというのを
立ちあげます。
伊勢とか鳥羽とか
二見浦の土地記憶なんかを、
アースダイバーの手法で
もう一度よみがえらせていくことを
やってみようと思ってます」
なんて人たちが現れたり、
大阪でこれをやろうという
計画があったりします。
日本列島を生まれ変わらせるための
活性剤を放りこむことができたかもしれません。
しかし、これからは先は、
みなさんの口コミにかかっています。
---------------------------------------------
■大変興味深いお話しですね〜。
第12回では、次のようにも語っています。
---------------------------------------------
「この仕事をすることによって、
東京を 当に野生的な空間として、
よみがえらせてみよう」
「これを読んでくれた方たちが、
自分がまたアースダイバーとなって、
東京の中を歩きだしてもらおう」
「裏町や、坂道や、あるいは、
墓地や神社を歩いていくと、
今まで 然見えてこなかった
記憶というのが、
深いところから立ち上がってくるのを
体験していただきたい」
と思いました。
---------------------------------------------
■『アースダイバー』には、次のような記述があります。
「いまアークヒルズビルの建っている場所には、かつて麻布谷町という『谷地』につくられた町があった。ここは小さな家がごみごみと建ち並び、零細だが人間くさい生活文化が息づいていた。そこに巨大ビルをたてる計画が立てられ、土地の買い占めが進められていった。麻布谷町はゴーストタウンになったのである。土地の記憶は、削り取られてしまった。そしてそこにウルトラモダンなビルが建つ。
東京の沖積層地帯の新しいタイプの開発が、ここ数年の都市部の風景を一変させてきたことに、多くの人はまだ気づいていない。」
■グローバリゼーションを背景にもつ、近年の都市の再開発によって、知らないあいだに抑圧されている都市の深層に潜む「野生」や「記憶」を、多くの人びとともに、どのように確認し、それらをどのように鼓舞していくのか。一方的に進む現在の都市のあり様に対して、どのように対抗(抵抗)していくのか。調べて、実際に歩いて、記録して、感じて、想像するといった、ある意味で(少し努力すれば)誰にでも可能な『アースダイバー』の手法をひっさげて、
中沢さんは、多くの人びとに呼びかけているのです。そして、そのような呼びかけに応える人たちとのあいだに、しだいに
密かにネットワークが形成されつつある…。まあ、このあたりは想像ですけど。
■これからも、「
はじめての中沢新一。アースダイバーから、芸術人類学へ。」に注目していきたいと思います。

【注】中洲産業大学といっても、今の若い人にはよくわからないでしょうね。これは、タモリさんのギャグの一つで、彼が教授を演じる架空の大学の名前なのです。デビュー当時、タモリさんは、蝶ネクタイとアイパッチで、「4ヶ国語マージャン」なんていう大変有名なネタをやっていたのですよ〜。中国の日本語短波放送の物まねもあったな。
こんなCDもあるよ。これが、40歳代以上の人が始めてであったタモリさんなのであります。聞くべし!(でも、Amazonでは入手できません。残念!!)

人気blogランキングへ。記事がよければ、1回クリックを。