「大阪にも『地図と歴史』を!(その2)−masaさんの贈物−」
環境/まち・大阪

■masaさんの『
Kai-Wai散策』の昨日のエントリー「
東京の凸凹地図」に、TB(トラック・バック)させていただいたところ、masaさんから突然「お年玉」がメールで届きました。「
50mメッシュの数値データを使って大阪の地形図」を作成してくださったものです。美しいです、すばらしいです!!masaさん、本当にありがとうございました。嬉しいです「

。
■私が前回の投稿記事(エントリー)で、「
半島」という言葉を繰り返し書きましたが、上町台地の姿が、ぽっかりうかびあがってきます。おそらく、一番薄いブルーも陸地っぽい色にすると、さりに上町台地が半島らしく見えるはずです(あらら、masaさん、けしてオネダリしているわけではありませんからね、絶対に!)。「
半島」のサキっぽ(つまり「
岬」)あたりが、難波宮、石山本願寺、大坂城の場所の付近です。上町台地の北東の方角に小さな島のような場所が見えます。ここは、現在、鶴見緑地公園になっている場所です。
■すごいですね〜。私は、すっかり感動してしまいました。
カシミールというソフトを使用されているとのことですが、こういうことができるのですね〜。私も習得しないといけません。頑張ろ(と、やや心細い・・・

)。
■この地図を見ていると「
聖徳太子が建立した四天王寺は、その西門から海に沈む夕陽が望めることで浄土信仰と結びつき、中でも五重塔は来世救済と極楽浄土を願う人たちのシンボルとして、多くの参拝客を集めた」ということが、とてもよく理解できます。
■昨日のエントリー「
東京の凸凹地図」のコメントで、masaさんは、「『アースダイバー系・ランドスケープ系の町の見方』が浸透してきていることを示しているような気もしませんか」とお書きになっていましたが、本当に、私もそう思うのです。
■と、ここまでのところで投稿したところ、この記事をお読みになったmasaさんからさらに贈物が!!masaさん、その〜、オネダリとかそんなつもりではなかったのですが・・・すみません。本当にありがたいことです。
■ここで、さらに、いただいた2枚の地図を掲載させていただこうと思います。

すばらしい、3枚ならぶと壮観ですね〜。こうやって並ぶと、一番、海面が高かった「
縄文海進」の時代から、少しづつ、海面がさがり陸化していくようにも見えます。かつて古代の時代、大阪湾の真ん中に飛び出した「
半島」=「
上町台地」の西側は、おそらく岸には葭原がひろがる浅い海だったのでしょう。前回の記事の繰り返しになりますが、上町台地の西側は、浄土のある方角であるとともに、最新の技術・情報・知識・宗教がやってくる方角であり、中国への留学生が船に乗って出発する方角でもありました。
■ところで、私のようにいい加減な文章ではなく、この上町台地の“海から”の景観についてきちんと書いている方がいらっしゃいました。神戸女学院大学の内田樹先生(仏文)です。
「もともと
四天王寺は聖徳太子建立の、本邦最古の寺院であり、浄土教におけるメッカのような聖地だったのである。室町時代の大阪は『上町台地』という南北にかまぼこ状の台地があり、
その西端は海岸線であったという。その上町台地の
南の端の丘陵の上に四天王寺がそびえ立っていた。つまり、海路日本に到着したとき、大阪湾に入ってまず目に入ったのがこの
堂々たる伽藍の屋根だったのである。いわば、
ニューヨークにおける『自由の女神』のようなランドマークだったわけですね、四天王寺は。その台地が西に急峻な坂となって海に落ちたその海岸線が今日の松屋町筋(『まっちゃまちすじ』と読む)。そののち台地の
北端に石山本願寺が出来て、
ここに浄土信仰の二大カテドラルが台地の南北に峨々として屹立することになったのである。石山本願寺はのちに信長に攻め落とされ、やがてその跡地に秀吉によって大阪城が築城されるのだが、それはまた別の話。重要なのは、大阪というのは、もともとは上町台地までが陸地で、あとは海だったということである。
浄土信仰というのはご存じのように
阿弥陀如来による救済を信じ、西方浄土への往生を願う信仰である。だから、人々は西を見るのである。浄土信仰には
『日想観』(じっそうかん)という行がある。日没をみつめる瞑想行である。」
(『
内田樹の研究室』「
弱法師のランドマーク」)
■masaさんの3枚の地図を見て、内田先生の文章を読んでいると、古代から中世にかけての上町台地の様子が目の前に、ありありと浮かんできますね。
【追記】
■
石川初さんという方がいらっしゃいます。「
東京ナス化計画」(いろんなマスコミで紹介されました)だとか、「
東京スリバチ学会」だとか、たいへん面白・真面目のプロジェクトを主催されています。ご専門は、ランドスケープや造園の専門家でいらっしゃいます(らしい・・・)。とっても面白いから、ぜひ石川さんのサイトを訪問してみてくださいね。
■その石川さんが、『
Kai-Wai散策』のエントリー「
東京の凸凹地図」に登場されました。masaさんのエントリーのコメントを通してコミュニケーション

。大阪の話題から、石川さんご自身も(石川さんは京都府出身)、「大阪の地形」には興味を持ったことがあるとのことで、
こんなエントリーを紹介してくださいました。凄いですよ〜。

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