■すっかり Google Earth にはまっています。そして、はまりすぎて、少々疲れてきました・・・(^^;;。そして昨日は、拙いものですが、自分なりに
「Google Earth 」論を書いてみました。それが、「
はまってしまったGoogle Earth マズイ!!」という記事です。
■一部の知人(Sさん)からは、いつも「字が多すぎてとても読む気がせーへん」といわれて不評です。でもね、仕方ないんですね。どうしても長々となってしまうんです。あの
石川初さんや、あの
秋山東一さんも、お忙しいなかコメントしてくださったしな。文字が多いのには、必然性があるのだ(このあたりは、秋山調)。わかりましたか、Sさん。
■秋山さんにコメントをいただき、原爆ドームや広島の平和記念公園がどのように微妙にカットされているのか(解像度を低くしてあるのか)、写真で示しておいたほうがよいかなと思い、今日の投稿を「Google Earthと原爆ドーム」にしました。お手元にある広島市の地図、あるいはネット上の
地図をご覧いただくとよくわかります。アレレ、広島市民球場もカットされていますね〜。これでは、赤ヘル・カープファンも怒るだろうな、きっと(ずいぶん昔、プロ野球に関心をまだもっていたころ、カープファンでした

)。

【
マピオン地図】
■私の疑問は、「
解像度が高いエリアとそうでないエリアの設定が、どのような基準で、どのような人たちによって決定されているのか」、ということです。広島平和記念公園や原爆ドームなんて、広島市のど真ん中ですからね〜。解像度が低いというのが、少し信じられない。たまたまであってほしいのですが、どうしてこんなことになっているのだろう。

■以前、文化遺産の研究をしているとき(研究グループの成果は、『
文化遺産の社会学』という本になりました)、アメリカのワシントンDCにあるスミソニアン博物館に行きました。それは、原爆投下50周年の展示をめぐって大きな論争が巻き起こったからです。すでに『
戦争と正義―エノラ・ゲイ展論争から』という本になっているので、こちらをご覧ください。でも、新聞を通しても、この話題についてはご存知の方もいらっしゃるのではないかと思います。最近では、ワシントン・ダレス国際空港の近くに新設されたスミソニアン航空宇宙博物館のスティーブン・F・ウドゥバール・ヘイジー・センターで、2003年に展示されたエノラゲイの展示方法について、
アメリカ国内でも抗議がなされています。
■さてさて、今回、Google Earthで「広島の平和記念公園がどのように微妙にカットされている」ことに気がついたとき、私は、この「エノラゲイ展」のときのことを思い出したのです。そして、いっけんニュートラルにみえる
Google Earthという地図において、「負の遺産」にかかわる「記憶」や「歴史」(負の集合的記憶)を、「解像度」を使って抹消することが、いとも簡単にできてしまうということに対する不安を感じてしまったのです。そして、誰もが使えるGoogle Earth という技術を歓迎し、楽しさと利便性を感じるとともに、それとは別の気持ちの悪さも同時にそこに感じざるを得ないのです。まあ、杞憂であってほしいわけですけど。
■そうであるがゆえに、昨日の記事にも書いたように
、「『鳥の眼』(あるいは「神の眼」)の技術に取り込まれることなく、それを『虫の眼』のレベルからどのように使いこなしていくのか」が重要になってくると思うのです。
【追記1】

■Google Earth の使い方は、まだよくわかっていません。ただし、次のことに気がつきました。左の写真をクリックしてください。Google Earth には、
Layers の機能がついています。このなかの、
Google Earth Community を使うと、画像の解像度が低く、なにがあるのかよくわかりませんが、記号があらわれて、原爆ドームのある場所を示します。これは、Google Earth を利用している皆さんが提供しあった情報がのっているレイヤーが、地図の上にさらに重ねられたわけです。その記号(iという記号、インフォ=情報ということかな)をクリックすると、以下のような情報が出てきます。
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Hiroshima's A-Bomb Dome
Posted by: Daniel_Trezub
Click here for the post
This is the exact point where the infamous first Atomic Bomb used against civilians exploded. The green area in the island to the south is the Peace Memorial Park (
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/fra ...
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■Daniel_Trezubさんによる情報のようです。その下の「Click here for
the post」をクリックすると、
リンクされていて具体的な原爆ドームや原爆の情報を知ることができるようになっています。原爆ドームの写真のしたに、原爆投下後のすさまじい風景が白黒写真で掲載され、そこには
「A shame to human kind... 」とコメントされています。また、この「地図上の場所」と「情報」に関して、他の皆さんとのコミュニケーションもできるようになっています。
■前日の記事にいただいた、石川初さんのコメントで、石川さんは「こういう個人的なカスタマイズは、神の目地図を虫の目につなぎとめる契機にもなるんじゃないかと。」とお書きになっていました。たしかにその通り。「神の目地図を虫の目につなぎとめる」ために、これで終わるのではなくて、これを契機にして、次にどのような展開があるのか、可能なのか注意していきたいと思いました。
【追記2】
■ネットで、以下のことを知りました。ジャーナリストで、ニューヨーク大学の助教授でもある
Adam L. Penenbergさんが、「巨大化する『Google』にひそむ危険性」という批評を書いています。
ここで翻訳を読むことができます。
■こんなことが書いてあります。一部を抜粋しました。
「問題は、アルゴリズムからGoogleを開発したコンピューターおたくのラリー・ペイジ氏とサーゲイ・ブリン氏が、われわれの生活全般に入り込んできていることだ。2人は、永久にわれわれに寄り添ってどこまでも行きたいと考え、われわれがGoogle色の色眼鏡を通して世界を見ることを願っている。
彼らがこんなことができるのは、Googleがインターフェースを掌握しているからだ。コンピューターを起動してインターネットに接続するとき、われわれの多くは、Googleが35年後に期限が切れるクッキーを送り込んできていることに気づいていない。そうしてGoogleは、われわれの現実にフィルターをかけ、美的価値観を規定し、われわれの記憶を照合してカタログ化し、さらにわれわれが引き出す情報を選択する。Google検索は集合的なロールシャッハテストになり、それがわれわれの世界観を形成し、われわれの現状と将来の姿に影響を及ぼすことになる。」
■「
グーグル・ウォッチ」というサイトもあるようです。
【追記3】現在は、原爆ドームを確認できます(2007/10/28)

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