
■このブログ以外にも、
ホームページを運営しています。といっても、情報発信(なんの

?)はこちらのブログのほうでおこなっているので、あまり更新ができていません。ただ、ホームページには、ゲスト掲示板を用意しています。そこに突然、「青さん」が投稿してくださったのです!!
■以前、
岩手県立大学総合政策学部に勤務していました。あっ、この話しは、昨日の記事にも書きましたね〜

。最近、記憶力が…。まあ、それはともかく、岩手時代にもホームページを運営していました。「
環境社会学 岩手山麓発」というサイトです。あれ、このブログは「
環境社会学/地域社会論 琵琶湖畔発」ですから、なんだか似たようなタイトル。
発想が貧困ですね〜(まあ、そのあたりの事情は、ホームページのなかの
こちらをご覧ください)。まあまあ、それについてもともかく、その「環境社会学 岩手山麓発」にも掲示板を用意していました。「
盛岡ゼミ思索室『奥乃院』」というタイトルです(←仰々しいでしょ)。その掲示板には、盛岡や岩手県在住の多くの皆さんが、投稿してくださいました。「青さん」もそのような皆さんのお1人でした。
■初めて「青さん」から投稿をいただいたとき、私は、『
場所の力』という本のことを教えていただきました。このブログでも最近のことですが、
紹介させていただきました(2005/12/16)。その頃、ちょうど盛岡の街並み保全について学生と調査をしていたので、「
良いタイミングで、興味深い本を教えていただいた」と、感謝の気持ちでいっぱいになったことを憶えています。
■その「青さん」が4年ぶりに、現在のホームページの掲示板に投稿してくださいました。こんども、ある本をご紹介くださいました。それが、冒頭の写真の『
時間のなかの建築』(Mohsen Mostafavi, David Leatherbarrow)です。「青さん」のメッセージは、「
『時間のなかの建築』という本はご存知ですか?風化への配慮がキーワードになっています。『・・・劣化した建築には、現在の人びとの検討を迫り、かつ未来を予想させるような過去の意味が示されている。逆接的だが、風化は引き算によって、前からそこにあったものを生み出す。』」と簡潔なものです(私と違って…)。本からの引用のようです。「風化は引き算によって、前からそこにあったものを生み出す」なんていいですね〜。建物が風化することで、あらかじめ建物の深層に組みこまれたものが、表面が風化することで徐々に現れてくるという感じですかね〜。人間もこうありたいものです(そういう自分自身は?、と聞かないで)。
Amazonでは、次のように紹介されています。
「
ムスタファヴィとレザボローの共著による建築の風化を主題にしたこのエッセイは、古典から現代までの数々の建築の時間の経過による変化を現象学的見地から、建築自体の生命あるいは運命に対して深い洞察を行っている。一方、今世紀を中心に展開したモダニズムの建築に対し鋭いクリティークを提供すると同時に、そのクリティークを通じてモダニズムの建築がもつ特異性を全く新しい視点から考察している。」
■これは読まないといけませんね〜。そんな気にさせる内容です。というのも、最近、いろんな皆さんの街歩記系のブログを拝見しながら、ちょうど建築の風化ということについてボヤっと考えていたところだったからです。「青さん」が私の頭のなかをまるで覗いているかのようなグッド代ミングで『時間のなかの建築』のことをご教示くださったことに、またまた驚いてしまいました。このブログをご覧いただいているかどうかわかりませんが、「青さん」、本当にどうもありがとうございます。
■さて、本を注文するにしても、もう少し情報が欲しいですね。少しネットで調べてみました。すると、ありました。「
ランドスケープデザインの可能性」というタイトルで宮下美穂さんが書いている文章です。この文章のなかに、「■『風化』を積極的に評価する=ある種の不条理さを都市空間に入れこむこと」とありますよ。『時間のなかの建築』からの引用のようです。引用の引用、孫引きになってしまいますが…。
「
・・・劣化した建築には、現在の人びとの検討を迫り、かつ未来を予想させるような過去の意味が示されている。逆接的だが、風化は引き算によって、前からそこにあったものを生み出す。こういう風化の働きは、芸術と自然の役割を逆転させている。デザインにおいては、芸術は自然を<具現化する>力、あるいはその具現化の働きそのものと考える。しかし、建物の生涯あるいはその生存する時間においては、自然は「完成された」芸術作品を<再創造>する働きなのだ。この再創造の過程が中断されることなく続いたとき、元の建物の表層は錆び、時間の経過とともに新たな皮膚の成長が完全に全体を覆い尽くす。・・・建築は、建てられたのちは、時の経過ととともにそれが建つ土地に影響され、建物の色や表層の素材感は変ぼうする。また、逆に周辺の土地も、建物の影響で変ぼうするのだ」
最後の部分、いいですね〜。特に、「逆に周辺の土地も、建物の影響で変貌するのだ」というところね。いや〜、グッときます。
■「青さん」、まだお会いしたことはありませんが、情報ありがとうございました。
【追記】

この投稿をしたあと、『
aki's STOCKTAKING』の秋山さんからコメントをいただきました。下のほうにあるコメント欄をご覧いだたければよいのですが、これは追記として書かせていただこうと思います。コメントのなかで秋山さんがご紹介してくださった本です。“
HOW BUILDINGS LEARN / What happens after they're built ”。著者は、Stewart Brand さんです(私の世代では、知識として知っているだけですが、『ホールアースカタログ』の著者でもあります)。秋山さんのグループで翻訳を企画されたそうですが、結果して翻訳はおこなわれなかったようです。ただし、翻訳家の村松潔さんによる、
ものすごい要約があります。ぜひお読みください。皆さん、要約といっても、根性を入れてきちん読まなくていけませんよ。

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