
■昨日、岐阜市に出張してきました。このブログでは、滋賀県・関西、岩手、東京のことはいろいろ書いてきましたが、中京地域である岐阜関連のエントリーは初めてではないでしょうか。今回の出張では、(財)岐阜県教育文化財団生涯学習センターで開催された「岐阜県生涯学習コーディネーター養成講座」の特別公開講座で、「地域づくりと『私たち』の幸せ」という講演をしてきました。岐阜県には、何回もいったことがありますが、仕事をさせていただいたのははじめて。私にとっては、「岐阜デビュー」の日になりました。
■なぜ岐阜市での講演なのかといいますと、私は愛知県庁の「団塊世代提案型地域づくりモデル事業」で審査員をしており、今年の3月の最終報告会で「地域づくり」に関して簡単な講演をしたところ、会場にお越しになっていた生涯学習センターの職員のYさんとKさんのお2人から、岐阜でもぜひ話しをしていほしいとのご依頼があったからです。
■ところで上の写真、講座に参加された皆さんにお願いをして、集合写真を取らせていただきました。最後列でスーツを着てネクタイをしめているのが私です。いつもはジーンズに気楽な格好をしているのですが、「岐阜デビュー」のこの日は、少しおめかしをしています。
■講演は、午後1時から3時過ぎまで。2時間の予定でしたが、少しオーバーしてしまいました。ただし、参加されたみなさんの反応がとてもよく、喜んでいただき、私としても満足のできる講演になりました。関係者の皆様、どうもありがとうございました。
■講演の前半では、私が関係しているNPO法人「
カシオペア連邦地域づくりサポーターズ」での事例をもとに、「地域づくり」における人びとのエンパワメントや社会関係資本の問題についてお話をしました。まあ、簡単にいってしまうと、「地域づくり」において重要なことは、1つ1つの成果をあげ実績を残していくことも大切だけれど、その背景にある問題をきちんと考えなければならないということ、ですかね。比喩的にいえば、「大根」を育てるとき「大根」ばかりに目が行きがちですが、「大根」を育てる「土」がよくないといけません。「地域づくり」の根本は、この「土」づくりにあるのですよ、ホカホカの栄養にとんだ土つくりにあるのですよ、ということです(←かえって分かりづらい話しになりましたでしょうか?)。
■講演の後半では、地域住民による「地域づくり」と行政との関係のあり方について、特に「公共的領域の充実」(「私」の幸せ→「私も含めた私たち」の幸せ)、行政によって地域住民による「地域づくり」活動が下請け機関化してしまう「エージェント化」や、行政があらかじめ地域のあり方について青写真をもち、そこに「地域づくり」活動を誘導していくような「ミッション化」の問題について、お話しをさせていただきました。そしてそのような問題を乗り超えるためには、どうしたらよいのか、という点についてもお話しをいたしました。

■岐阜での講演のあと、大津の「地域づくり」に取り組んでいらっしゃる「大津の町家を考える会」の皆さんとの、忘年会がありました(於:ちゃんこ鍋「神雷」)。メンバーのお1人であるAbさんが、「大学の先生は、辛抱強い人が多いね」と話してくれました。Abさんは、いくつものNPOで活躍され、大学でも非常勤講師としてNPO関連の講義をされているのですが、「実際の現場で実践している人たち(大人)は、話しをしていてもとても反応がよいが、社会経験のない学生は反応がない…、だから大学教員は辛抱強い」というのです。大学教員が辛抱強いのかどうかは別にして、実際の経験のある人たちは反応がよいというのは、本当にその通りだと思いました。この日、岐阜での講演も、「生涯学習」や「地域づくり」に深い関心をお持ちの皆さんだったからこそ、気持ちよく講演をさせていただけたわけです。
■奈良の自宅に戻ると、今日の「特別公開講座」に参加して、私の講演を聞いてくださったSさん(男性)から1通のe-mailが届いていました。Sさんは、定年退職後、いくつかの講座の受講生として学ばれ、今年の11月からは、産学官によるネットワークや研究開発の成果を活用して、産学官が連携した共同研究を推進し、次世代技術の目利きや新技術の育成を行うコーディネーターとして活躍されているようです。現在のお仕事に、今日の講演の内容である「地域づくり」が直結するわけではないとは思いますが、e-mailでは、コーディネーターとは何かを学ぶうえで「今日のお話、非常に参考となりました」との感想をいただました。喜んでいただけて、私としてもとても嬉しいかぎりです。私の大学院の講義には、社会人の方たちがお越しになりますが(正規の社会人院生も、そうでない人も)、実際の現場での経験を持ち問題意識の明確な社会人の皆さんとの学問を通しての交流は、私自身にとっても、とても勉強になっています(もちろん、一般の若い学生や院生の皆さんも大切にしていますよ!)。この日、充実した1日を過ごすことができました。
■「縁」というのは不思議なものですね。これを契機に、また岐阜県に行くことができたらなと思っています。
【追記】■そういえば、岐阜県といえば、岩手県立大学総合政策学部に勤務していたときのゼミ生のY君は、岐阜県の出身でしたね。可児市だったな、たしか。お〜い、Y君元気にしていますか?
【ぜんぜん関係ないけど…】■本日、甲子園球場でアメリカンフットボールの東西大学王座決定戦「第61回甲子園ボウル」が開催されました。個人的にはとっても残念なのですが、関西代表の関西学院大学は、関東代表の法政大学に45-43で敗れてしまいました。2点差か。ちなみに、法政大学は、2年連続5度目の優勝になります。連覇は初めてのようです。

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