
■なんだか、迫力がありますでしょ。この画像には、以下のような説明がついています。
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「気候モデルの高解像度化に伴い、球面である地球表面全体を効率よく計算できる海洋モデルが求められています。地球環境フロンティア研究センターでは、球面全体に一様な密度で格子を配置することができる、立方体格子を用いて海洋モデル開発しています。立方体格子モデルで計算された海面流速(m/s)。大洋の西岸(大陸の東岸)の強い海流や、海全体に存在する中規模渦が再現されています。
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■これは、「
独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)」のなかにある「
地球環境フロンティアセンター(FRCGC)」のホームページから
ダウンロードした壁紙です。今週の火曜日に、「地球環境フロンティアセンター」の「生態系変動予測研究プログラム」プログラムディレクターをされているW先生を訪問することになっています(なぜW先生のところに伺うのかということについては、いずれ、詳しくご紹介することになるかもしれません)。横浜にある研究所まで、どのように行くのか、その道順を調べるためにホームページにアクセスしたのですが、それよりも、こちらの壁紙の画像のほうに、まず、強く惹き付けられてしまったのでした。
■W先生のご専門は、同位体生物地球化学・同位体生態学で、環境社会学を専攻している私とはまったくの別分野なのですが、日本学術振興会・未来開拓学術研究推進事業(複合領域アジア地域の環境保全)や、総合地球環境学研究所での「琵琶湖-淀川流域における流域管理モデルの構築」という文理融合(私は文理連携と呼びますが)プロジェクトで、10年間ほど大変お世話になりました。そのW先生と先日お電話でお話しをさせていただきました。「モデリング、リモートセンシング、シミュレーションの技術がここ5年ほどで信じられないほどのスピードで進歩しています。従来、捉えられなかったミクロな環境情報も把握できるようになってきました。このあたりのこと、わきたさんも、しっかり勉強して考えてくださいね」(どうやらこれはお説教のようですね)。
■総合地球環境学研究所のプロジェクトで、私は、階層化された流域管理という考え方を提案してきました。環境とは入れ子状の構造をしており、ミクロな地域社会から、巨大な地球環境までのあいだには、無数の空間的階層が存在しています。多様な環境情報は、それらの階層のなかに分散しています。それらの環境情報を特定の観点から排除することなく、どのように統合的に把握していくのか。それらを、多様な主体間での意思決定や合意形成(環境ガバナンス)と、どのように結びつけていくのか(シナリオアプローチ)。そのあたりことが、重要になってくるのです。総合地球環境学研究所のプロジェクトは終了しましたが、その成果を、どのように具体的な琵琶湖の問題の解決へと結び付けていくのか、それが現在の私の課題でもあるわけです。
■堅苦しい話しになってしまいました。ごめんさない(でも、このブログのタイトルっぽいテーマではあるんですよ)。もう一度、壁紙の画像に話しを戻しましょう。海の色が濃くなればなるほど、海流のスピードは速いわけです。地球上を、地球全体からすれば非常に細かい1辺10kmの立体格子に分割して、それぞれの格子での海流の流れやスピードを細かく計算してそれを集積して画像に表示するとこうなるわけなんですね〜(たぶん…素人理解で間違っているのんではと…不安ですが)。従来は、1辺100kmの格子に分割してのシュミレーションでしたが、その100km格子のなかに埋もれていた細かな動きがきちと再現できるようになったのです。だから、ドヨーンと流れているようにイメージされていた海流のなかに、このような細かな渦の流れを再現できるわけですね。海流がこんなに渦をつくって複雑に流れているなんて、まったく知りませんでした。こういうふうに、自然環境の動きが直感的に把握することができるようになってきているんですね〜。そして、そのような環境情報が、こういった画像という形で、一般の人びとにも簡単に手に入るようになったわけです(まあ、手に入れたいかどうかは別ですけど…)。

■ところで、このような画像が簡単に手に入るようになったのは、「地球シミュレータ 」という名前のついたスーパーコンピュータのおかげです。上の写真が、「地球シミュレータ」です。「
独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)」の
ギャラリーに掲載している画像については、自由に使用することができるとのことで、私もDLして使用させていただきました。この「地球シミュレータ 」、2cm四方のLSIチップでできているCPUと高速通信技術によって支えられています。全部で5120個のCPUがあるのだそうですが、それらが高速通信技術でつながれて一つの巨大頭脳のようになっているわけです(実際、「地球シミュレータ」は、体育館のような建物のなかにあります)。1秒間に36兆回の計算ができるそうです(と言われても、リアリティが沸きませんが…とにかく計算能力は以前と比較してすごいわけです)。このようなものすごい計算が可能になったため、従来のシミュレーションでは見えなかった、たとえばトップの写真の渦のような動きも見えるようになったのです。

■詳しくは、広報用のビデオがありますので、ぜひご覧ください。ただし、ちょっと暢気な科学技術礼賛と人類の将来に対する楽天さに(鉄腕アトムの時代みたい…)、「なんだかな〜」という気がしないでもありませんが、たいへんわかりやすいビデオではあります。この
ギャラリーの一番下に用意されています。火曜日、覗くだけてもいいから、この「地球シミュレーター」見学できたらな〜…(と、小学生のようなことを考えるのでありました。かなりミーハー…)。
【追記】
このブログの総投稿数というのをチェックすると、このエントリーで「500」になっていました。過去(2005年当時)のもので、整理してしまった(消去してしまった)ものもあるので、実際には500は超えていると思いますが、まあ、なんといいますか、ひとつの節目ですか、ね。

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