
■今年のライスボウル、6季ぶりの日本一を目指す関西学院大学ファイターズ(学生代表)と、3季ぶりの王座を狙う松下電工インパルス(社会人代表)、関西勢同士による対決になりました(関学は兵庫県西宮市、松下電工は大阪府門真市)。場所は、東京ドームです。事前の予想では、「個人技に勝る松下電工に、関学大が組織力でどれだけ迫れるかが焦点」といわれていました。判官贔屓ではありませんが、私は学生代表のファイターズを応援していました。とはいえ、インパルスのほうにも関学OBの選手がたくさんおられますし、インパルスの監督も関学出身です。関学の鳥内監督が、母校のコーチに就任した1986年に、松下電工の村上監督は関学ファイターズの主将をつとめられたと聞いています。そういう意味では、教えたコーチと習った選手の「師弟対決」でもあったわけです。試合結果は「52 - 38 」で、大方の予想通りインパルスが勝ちました。しかし、関学ファイターズの選手たちはじつに良い試合を見せてくれました。特に、後半、第3Qからの試合展開はむちゃくちゃ興奮しました。関学ファイターズの皆さん、どうもありがとう(もちろん、インパルスの皆さんもですが)。
■「個人技に勝る松下電工」と書きましたが、個人技だけでなくて、体力的にもかなり勝っていたように思いました。若い選手だと大学生のばあいはまだ10代、体ができていません。チームに8人の日本代表選手がいる松下電工と比較すると(DFラインには日本代表が5人並びます)、かなり苦しいですよね。学生チームで鍛え抜かれてトップアスリートの方たちが松下電工にはいっているのでしょうから、仕方ありません。試合の途中、怪我のため担架で運ばれる選手は、ほとんど関学の選手だったように思います。学生はまだ体ができていないんでしょうね。当たり負けしてしまうんだろうな、きっと。
■試合ですが、第1QにQB高田選手からWR長谷川選手への先制TDパスが成功するなど、前半選は、松下電工が圧倒するペースで試合は進みました。前半だけで4TDを決め、「31-3」と松下電工は関学を大きくリードしたわけです。ここ十数年、90年代以降ですが、京都大学ギャングスターズ(1995年)、関西学院大学ファイターズ(2001年)立命館大学パンサーズ(2002、2003年)をのぞき、学生チームは社会人チームになかなか勝てないという「社高学低」の時代が続いていますし、松下電工強しとの事前の予想もありましたので、「こんなものなのかな〜、もうちょっと反撃してくれよ〜」と思っていたのですが、後半の第3Qから試合の流れは変わっていきました。
■じつは、関学のQB三原選手、いくつかのスポーツニュースを見てみますと、前半を戦って「手応えを感じて、歯車が回り出した」と感じ、後半開始早々に初TDを奪い大いに自信を持ち「対等にやれると思った」のだそうです(産経ニュース)。結局、司令塔QB三原選手のもとで、関学は5つのTDを奪ったのでした(後半だと、松下電工を上回っている)。QB三原選手はパス獲得553ヤードという大会最多のゲインをかせぎました(ターンオーバーやインターセプトも多かったですね〜。リスク覚悟だったとは思いますが)。後半、いったんは関学は「38-31」まで追いつきますが、そのあと、また引き離される展開になってしまいました。しかし、関学はよく戦ったと思います。この試合、NHKの教育テレビで試合中継されていましたが、解説者、「関学に頑張ってほしい」という気持ちがあらわれていたように思いましたが、こんなこと感じたのは私だけでしょうかね。この第61回、両チーム合計90得点は大会史上最多記録となりました。また、松下電工の52点点は大会史上2位、すでに述べたように関学大のQB三原選手のパス獲得553ヤードは大会最多、松下電工のK太田選手の49ヤードのFGも大会最長記録となりました。

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