
■昨年の春、時々立ち寄る書店の新刊書紹介コーナーで、『
鹿男あをによし』という本が平積みしてありました。著者は、万城目学さんです。お名前は、まきめ・まなぶさんと、お読みするようです。お生まれが1976年といいますから、まだ31歳。とても、お若いですね。この小説は、デビューから二作目の作品です。にもかかわらず、平積みしてあったということは、それだけ注目されたということなのでしょうね(万城目さんは大阪出身ですし、関西の書店だからということもあるのでしょうが)。本のタイトルも個人的には、とても気になりました。というのも、私自身が奈良に住んでいるからです(ちなみに、ブログの「…琵琶湖畔発」というのは、職場が琵琶湖のある滋賀県にあるためです)。
■しかし、です。気になりながらも、結局、手にとることもなく、買うこともありませんでした。私のような“中年真っ只中”のおじさんからすれぱ、「あんたなような、おっちゃんが買う本とちゃうで!!」と、表紙の雰囲気が語りかけてくるような気になってしまったからです。「あっ、これは若者の本なのね…」と、勝手に判断していました。そして、この本のとはすっかり忘れていたのでした。ところが…

■今日は、午前中、滋賀県庁と大津市役所に仕事の関係で打ち合わせに出かけました。寒気がせまっているようで、雪も降ってきます。体調も風邪気味でイマイチでした。後期の講義もすでに終わり、会議も今日はありません。大学で仕事をしなくてはいけないこともなかったので、キャンパスには行かずに、そのまま帰宅することにしました。普段、帰宅するの21時半を過ぎることが多く、私としてはとても珍しいことです。帰宅後1時間ぐらいして、学校から息子が帰宅してきました。そして、テレビのスイッチをいれました。たまたま、その横を通りすぎようとしたとき、画面では、今晩から始まるテレビドラマの宣伝をしていました。そのドラマ、昨年の春、結局買わなかった、あの小説を原作にしたテレビドラマだったのです。フジテレビの「
鹿男あをによし」です。
■普段、テレビドラマを見ることは無いのですが(つまり、あまり関心がない…)、その宣伝番組を見ると、そこには自分が慣れ親しんだ奈良の風景がいろいろ出てくるではありませんか。お菓子をボリボリ食べながらテレビを見ている息子の横で、しばし、その宣伝番組に釘付けになったのでした。ちなみに主演は、売れっ子の俳優のようですが、
玉木宏さんという方です。玉木宏という名前を聞いても、昔テレビでやっていた「ロッテ歌のアルバム」で「一週間のご無沙汰でした…」と毎週司会をしていた
玉置宏さんのことを、つい頭に浮かべてしまう私なのですが(「玉木宏?玉置宏?あれっ?」)、テレビの画面で顔を拝見して「ああ、『のだめカンタービレ』の指揮者か!」とやっとこの俳優さんのことをなんとか理解できたのでした。もちろん「のだめカンタービレ」だって見ていたわけではありません。家族が見ている横を通りすぎたときに、チラリと見て「ああ、指揮者役なのね」と確認しただけで、玉木さんのことはよくわかっているわけではありません(横を通りすぎるというのが、多いですね〜…いやはや)。
■ちなみに、YouTubeには、その宣伝番組がアップされています(著作権の問題は知りませんが…)。このブログの設定で、Youtubeの動画を埋め込むと、枠が崩れてしまうので、リンクだけ示しておきます。
○YouTube「
鹿男あをによし番宣CM〜鹿と対峙編〜」
○YouTube「
鹿男あをによし番宣CM〜鹿ドアップ編〜」
■そこで、ネットで、この「鹿男あをによし」という小説や、原作者である万城目学さんのことについて、調べてみました。wikipediaでは、「奈良の女子高に赴任した教師が奈良公園の鹿に命を受け、日本の滅亡を防ぐために奮闘するファンタジー小説」と紹介しています。おお、「鹿に命を受け」と「日本の滅亡を防ぐ」というところに、ビビビッときます。ちなみに、鹿は、春日大社の神の使いです。いにしえの神々がからんでくるようです。知りませんでしたが、この『鹿男あをによし』は、昨年の夏の直木賞の候補にもなっていたんですね〜。ところで、万城目学さんのデビュー作は、2005年の『
鴨川ホルモー』です。「ホルモーって何?ホルモンのこと?」と、頭のかなではホルモン焼きをついつい連想してしまうのですが、小さな背丈の鬼(式神)たちのことのようです。京都の東西南北の大学、京都大(東)、京産大(北)、立命館大(西)、龍谷大(南)のサークルの学生たちが、その式神たちを操って集団対抗戦を行う…、なんだか荒唐無稽のファンタジーのようですが、「陰陽師」や「式神」、それから京都の東西南北の大学というのが風水思想の
四神相応を意識しているようで、これまたビビビッときます(勤務している龍谷大学が登場するとは知りませんでした…)。
■万城目学さんの作品、一作目の『鴨川ホルモー』にしろ、二作目で直木賞候補にもなった『鹿男あをによし』にしろ、なにやら共通する発想があるようです。ネットの書評を見ても、多くの皆さんは、とても好意的です。実際に読んでみたくなりました。ちなみに、フジテレビのテレビドラマの「鹿男あをによし」、私はテレビドラマに関心のない人間なのですが、今日は、ちょっと見てみようかなと思っています。以下は、万城目学さんのインタビューです。ご参考までに、ご覧いただければと思います。
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作家の読書道:第74回
【追記1】■最近、気になっているやはり若い小説家に、
森見登美彦さんがいます。森見さんの作品、買っただけでまだ読めていません。そのうちにこのブログでも取り上げることができれば…と思っています。
【追記2】■このエントリーのカテゴリー、「本・文学」、「芸能・テレビ・スポーツ」、「環境/まち・奈良」のどれにしようかと迷いましたが、結局、「環境/まち・奈良」にすることにしました。難しいですね〜、こういう区分って…。

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