
■皆さん、連休をいかがお過ごしでしょうか。京都駅などは、いつもにま増して観光客でごった返しています。すごい人出です。私はといえば、そのような観光客のあいだを抜けるようにして、大津の町に向かいました。良い天気です。こういう日は、ゆっくり町歩きなどできればよいのですが、なかなかそういわけにもいきません。今日は、このブログでもお伝えしてきましたが、昨年から取り組んでいる教育プログラム、「
大津エンパワねっと」関連の打ち合わせで、ある方のお宅を訪問しました。そして、そのまま大学の研究室へ。個人的には、授業も会議もなく、溜まった仕事ができるというものですが、ちょっと冷静に考えてみれば、本当はやはりゆっくりする「べき」なのだと思います。しかし、ちょっと事情がなかなか許しません。
■さて、この「大津エンパワねっと」ですが、新年度になり新しい段階に入りました。たとえば、例の(?!)町家キャンパス「龍龍」ですが、5月に入ってからは、休祭日を除く平日に限定ですが、朝9時から17時ころまで常時オープンできるようになりました。どたでも気軽にお立ち寄りいただけます。私も、当番の日は、この「龍龍」につめています。先日も、ふらりとご近所のご高齢の男性がお見えになり、しばし雑談をしました。トップの写真は、「龍龍」の入口を撮影したものです。秋からは「地域エンパワねっと実習」が始まりますので、そのうちに、たくさんの学生や地域の人が出入りするように状況が生まれてくるのかなと考えています。

■とはいっても、すぐに実習が始められるわけではありません。地元の地域住民の皆さんとの協働で展開する実習だからです。何度も協議を行って、事前に、協力・受け入れ体制をつくっておかなければなりません。たとえば、今月は2度ほど、地元の皆さんで組織される諸団体の総会に「大津エンパワねっと」の説明とお願いにあがることになっています。写真は、そのような地元の団体の皆さんと定期的におこなっている「大津エンパワねっとを進める会中央地区」の会議です。大津中央学区の「自治連合会」、「社会福祉協議会」、「民生委員児童委員協議会」、それから、地域住民によるまちづくり団体「大津まちなか元気回復委員会」、そして「NPO法人大津祭曳山連盟」といった地域団体の役員の皆さん。それから、大津市でまちづくりを支援する都市再生課の職員の方やNHKの記者の方も。この日は、龍谷大学側「大津エンパワねっと」のメンバーも含めて12名の参加となりました。
■会議の議題は多岐にわたりますが、この日は、6月の中頃実施する予定になっている、1・2回生(年生)を対象とした大津の中心部の町歩きについても相談をさせていただきました。「大津まちなか元気回復委員会」の皆さんとの共催で、実施する予定になっています。場合によっては、一般の市民の皆さんにも参加していただけるかもしれません。もうひとつは、大津市の都市再生課のほうで企画されている、市民参加型の町家体験事業への協力についてです。こうやって、少しずつ協働関係が形作られていくのを確かに実感できるって、いいものですね。

■少し、町家キャンパス「龍龍」の細かいところもご紹介しておきましょう。【上左】ここは2階です。1階の入口のちょうど上の部分にあたります。ツシと呼ばれる物置のような場所の入口を映したものです。古い襖があります。もう使われていません。なにやら新聞が下張として張られています。記事の漢字にはルビがふってあります。日付を見ました。「明治拾六年」とあります。記事の内容までは見ている時間がなかったのですが、こんど確認しておくことにします。この襖の下張だけでなく、押入れの壁だとか、いろんなところに古新聞が張られていて、なかなか興味深いです。【上中】これも2階です。どういうわけだか、貨物船の絵が額に入れて飾られています。描かれている貨物船の船側には「YAMASHITA LINE」と書かれています。昔、ここにお住まいだったFさんのお宅とかかわりが、かかわりがあるんでしょうね〜。【上右】ツシに置かれている長持ですね。こういう長持が2つ残されています。【下左】「大津エンパワねっと」の推進チーム教員のなかに、町家に夢中になっておられる方がいます。Kさん。「龍龍」の近くにお住まいということもありますが、こうやって裏庭を手入れされています。荒れた庭が、少しずつ季節の花でいっぱいになってきました。【下中】「龍龍」の入口あたりにおかれた資料を置くラックです。この3月で退職された職員の方のお手製です(ちなみに、入口の看板も)。なんだか、雰囲気が出てきました。【下右】座敷の皆実にる坪庭の池です。じつは、琵琶湖の形をしています。琵琶湖では、最狭部に架かる琵琶湖大橋をはさんだ北側を北湖、南側を南湖と呼びます。この池では、白っぽい石から下側が南湖、白っぽい石から上側(一部ヤツデで隠れている)が北湖にあたるようです。

■琵琶湖には、たくさんのヨットが白い帆をあげて湖面を走っています。穏やかな連休です。
【追記】■船側に書かれた「YAMASHITA LINE」。少し調べてみました。どうも戦前、日本郵船、大阪商船に並ぶ海運界の大手であった山下汽船のようですね。その後、山下汽船は他者との合併を繰り替えして、三井グループ系になっています。

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