
■トップのGoogle Earthの画像。ご覧いただければわかると思いますが、これは棚田です。この棚田がどこにあるのかといいますと…。じつは、私が住んでいる奈良市の西部にある新興住宅地から、車であればすぐのところにあります。そうなんです。前回のエントリー「
2009年元旦 新年のご挨拶」で、大阪の街を撮影した生駒山にある棚田なんです。その棚田の話しに移る前に、前置きのお話しを…(長くなりますが)。
■本日、じつは大学に行く予定だったんですが、急遽、兵庫県の両親の家に行かなくてはならなくなりました。81歳の父が、布団に足をひっかけて仰向けに倒れてしまった、後頭部、背中、尾てい骨を強打してしまったというのです。年とともに足腰が弱っているのですね〜。体調も優れないといいます。というわけで、病院に連絡をとって、父を先月まで入院していた病院に連れて行き、レントゲンを撮って、診察してもらうことにしたのです。結果は、打撲ではあるが、骨折は見当たらないということで、入院せずにすむことになりました。自宅に父を連れて帰ると、時間はもう午後4時前。こうなると、元旦と同じように、そのまま帰宅するのは面白くないということになり、再び、大阪と奈良のあいだにある生駒山の山頂にのぼってみることにしたのでした。もう最近は、「そうだ 生駒山、行こう!」なんです。
■とはいっても、同じ生駒山でも、今回の目的地(寄り道ではありますが…)は、前回の場所(信貴生駒スカイラインの途中にある展望駐車場)とは違います。暗峠(くらがりとうげ)です。奈良時代に難波から平城京へといたる道が設けられました。奈良への道は複数ありますが、これは最短距離で34km。暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)です。で、この暗越奈良街道、生駒山を越えるのですが、そのピークになるのが暗峠なのです。「今年の私の目標」のひとつに、「奈良側の麓からこの暗峠を越えて大阪側までハイキングをする」っていうのがあるんですが、今回は、その下見も兼ねてのドライブとなりました。ただし、ドライブとはいっても、この暗峠の前後の道は、いわゆる「酷道ファン」の聖地なのです。「酷道」とは、「えっ、これで国道なの…酷い道だな〜」というような国道のことです。こちらの暗峠の前後の道、「国道308号」のばあい、「あまりにも狭い!」&「あまりにも急勾配」なのです。今回は、経験していませんが、特に大阪側が急勾配なのだそうです。車の運転は難しそう…。ということで、奈良側の麓から急勾配を登って暗峠までいって引き返してきました。この暗峠に関しては、いろんな皆さんの山ほどのレポートをネットで拝見することができます。たとえば、以下のレポートをお読みください。
○『国道の真髄を知る』>「酷道実走調査」>「
国道308号 暗峠越え」

■今回のエントリーのタイトルは、「境界としての生駒山地(その2)」です。(その1)は、「
境界としての生駒山地(その1)-宝山寺-」(2007/3/5)です。(その1)では、宝山寺を参拝したときの印象を、宗教社会学の研究成果にもとづき、生駒山を「聖と俗との境界、他界としての深山幽谷と日常界としての都市との境界」(塩原勉)として捉えたわけですが、今回は、文字通り、大阪と奈良の境界ということになります。詳しいことは、今年の目標である暗峠越えハイキングを(その3)としてレポートするさいに述べるとして、今回は、とりあえず下見ですし、この程度の説明でご容赦ください。やはり、実際に歩いてみないと…です(GoogleEarthの画像は、高さを強調してあります)。

■ここが暗峠です。標識がたっている向こう側が、奈良県生駒市です。手前、私が写真を撮っている場所は、大阪府東大阪市になります。石畳という特徴もあります。こんな高いところにも(450m)、旧街道沿い(国道沿いでもある)ということもあり、何軒もの民家があります。峠の茶屋もあります。とはいえ、ゆっくりしている時間はありません。今日は、あくまで下見です。今登ってきた急勾配の道を、こんどは下っていくことにしました。やはり、下りのほうがビビリますね〜。私の車はオートマチックですが、ギアをしばしば「2」「L」に入れなければなりませんでした。
■ところで、どうしてこの暗峠が気になっていたのかといいますと…。昨年の9月から、兵庫県の年老いた両親のところにほぼ毎週のように通って世話をしてきました。ルートは、奈良の自宅から第二阪奈道路で生駒山のトンネルをぬけて阪神高速東大阪線に入り、そのまま環状線、そして阪神高速池田線…ということになります。毎週のように、第二阪奈道路から、生駒山を見あげきました。その時にとても気になったのが、棚田です(やっとここで、このエントリー冒頭の「棚田」に話しが戻りました)。山裾から頂上付近まで、ずっと棚田が続くのです。前々から、この棚田のことは気にはしていたのですが、やはり毎週眺めていると、気になり方が違います。さらに突っ込んでいろいろ知りたくなってきたわけです。というわけで、お恥ずかしい話しなのですが、この棚田の一番上のところに暗峠があるってことが、やっとわかったのでした。奈良に暮らして20数年…なんですけど…。それはともかく、私の関心は、「酷道」よりも「棚田」のほうにあったのです(まあ、「酷道」もけっこうおもしろかったりはするんですが…。それから、GoogleEarthの画像は、高さを強調してあります)。
■この棚田のある地域は、奈良県生駒市の西畑地区といいます。企業を退職された方たちを中心としたボランティアグループ「いこま棚田クラブ」と、地元の「棚田を守る会」が協働しながら、棚田を復活・保全する活動を展開されています。農家の高齢化や後継者不足といった一般的な農業問題に加えて、棚田の経営には手間隙が大変かかります。大型圃場整備事業や土地改良事業をおこない、大型の農機具を導入している平地の水田のようにはできないのです。そんなこともあり、地元の農家だけでこの棚田を復活・保全しようとして無理がある。そこで、外部からボランティアが協力されているというわけです。このような地元と外部の連携による棚田保全の取り組みは、全国各地でおこなわれていますが、どのような特徴があるのでしょうか。棚田と大阪として都市や大阪のベッドタウンである奈良市西部の新興住宅地と隣接しているという条件が、取り組みにどのような影響をもたらしているのでしょうか。気になるところです。「いこま棚田クラブ」の活動については、以下をご覧ください。多くの神社仏閣、街道町、そしてこの西畑地区の棚田もその構成要素として、生駒山は「
美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれています。大阪の街中から車で30分ほどのところに、このような棚田が…。意外に、知られていないことなのかもしれません。
○「
棚田を吹く風を感じてみませんか!」
【追記】■今回のドライブは、奈良側の麓からこの暗峠を越えて大阪側までハイキングをする」ための下見でしたが、もうひとつの下見も兼ねていました。じつは、こんな棚田が続く場所に、ビザ屋さんがあるのです。びっくりしますよね。「
山岡ピザ(Yaaoka Pizza)」です。冬のあいだはしまっているようです。春には、ハイキングとは別にぜひ訪れてみたいと思っています。以下のブログのエントリーをご覧ください。いや〜、ほんまに美味しそう!!
○『ごうしの「これは美味いでぇ!!』>「
奈良を食す徘徊シリーズ 中編 生駒 「山岡ピザ」 ほんまに旨い山の上のピザ屋さん!」

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