2008/2/13

十二国記SS 黎明  モブログ

泰麒が戴王ギョウソウと無事合流し延に保護されているという報は、すぐに慶の陽子の元にも届いた。今まで戴に着いたという短い報が李斎から届けられて以降、何の便りも無かったので気をもんでいた陽子は安堵のため息を漏らす。李斎や泰麒は頻繁に陽子の元に報を飛ばしているのだろう、だが鳥が妖魔に襲われ落ちて自分の元に届かないのだろう、と自分に言い聞かせていた。そう考えないと、報を飛ばす方が妖魔に襲われ落ちているのではないかと悪い考えで支配されてしまい、政務に身が入らなくなる。景麒も同じ気持ちの様で、時折遠い目をしては、ふと我に戻り、思い出したかの様に陽子に小言を言うのを繰り返していたから。これで自分も景麒も安心して仕事が出来そうだった。泰麒が戴王と延に入ってしまえば、貧乏な小国の国主である自分の出来る事など今は何もない。
景麒に泰麒よりの便りがあった事を告げると、よほど嬉しかったのか珍しく口元を綻ばせた。窓から光が差し込み二人を包んだが、お互い無言でしばらく初冬の寒々しい庭を睨んでいた。多分景麒の目にも自分と同じ様にこの日差しと庭が暖かな春の光景に見えているのではないか?暫く無言で庭を見ていたが、実直な景麒らしく、すぐに我に返ると仕事に戻るよう小言を残しぴんと背筋を伸ばし行ってしまった。陽子は軽く苦笑を浮かべると、すぐに景麒の後を追う。早く戻らねば、また景麒に叱られてしまうから。泰麒と戴王、そして戴の民の安寧なることを心から祈り、そして慶の民の安寧なることを心から願った。
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2008/2/12

十二国記SS 黎明  モブログ

考えようとすると激しくなる頭痛に辟易し、それでも何かを思い出さねば、早く何かを成さねばと焦燥感にかられるギョウソウの様子を見て柔らかな声が降ってくる。
それは今まで確かに側にいた筈の自らの半身の声なのだが、
何故か深い拭い切れぬ哀しみを宿しているように感じられる声色であった。
「主上、まだお休み頂かねばなりません。御身は我が戴にとってかけがえもない大切な方であらせられるのですから。どうかご自愛下さいます様。」
この少年にまだまだ聞きたい事は山ほどあるのだが、
体が言うことをきかない上に、喉まで上手く言葉をつむぎそうになく、その上かろうじて保ってあった気力まで尽きようとしている。
なのに、何故か深い安堵感もあり、一つだけ大きく息を吐くと、そのままギョウソウは眠りについてしまった。
いつ目覚めるか分からぬ昏睡でなく、体力を取り戻す為の睡眠に。
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2007/7/2

おばちゃんクエスト  モブログ

人の感情には喜びや楽しみといった陽の感情と
怒りや悲しみ、憎悪といった負の感情があり、
やがて負の感情はヒトの体内をもてあまし
体を突き抜けて辺りを漂い、
同じく負の感情の種を持った人間を誘致して更に強大になっていく。
それがカオスの初期段階であり、正体で、本質。
私はそれを解き放ってあげたい。

自分でもどうしようもなく怒る時もあるし、
身近に自分より幸福そうに見える人がいれば妬む。
自分に好ましくない事をする人がいれば憎むし、
ましてや大切な人を殺されでもしたら、
激しい憎悪に身を任せるに違いなく、
そしてそれは必ず自分を消耗させる。
負の感情は持ち主を消耗させる程、重い。
そんなに重い感情の発動を誘発させるのがカオスの正体なら、
そんなのカオス自身も可哀想だもの。
それを生み出すヒトも、しんどいし。

だから、解き放ってあげたい。
安らかな想いがこんなに心を浮かせるのなら、
皆にこの安らぎをあげたい。

それが不本意ながら勇者だと押し付けられた役目の、私の望み。
私は私の力の発動を
この世界の負の感情の浄化に使いたいのよ。
(最終話・目的発露)
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2007/1/29

十二国記SS黎明  モブログ

ギョウソウが目を覚ましたのは、
タイキとギョウソウが再び誓約を交してから10日後の事だった。
ギョウソウが目を覚ますと、
そこにはタイキがいた。
「ギョウソウ様、お目覚めですか」
柔らかな少年の声が降ってくる。
今まで確かに聞いていた声に
ギョウソウは夢と現の区別が一瞬つかなかったのだが、
そのまま視線だけを廻らし、
見覚えのない天井に不審に思う。
体を起こそうとすれども、
自分の意思にまだ体が付いていかず、
激しく頭が痛んだ。
制止されて、首だけ横に回してみたが、
やはり目に入る光景に覚えがない。
『ここは、何処だ』
確かに声に出した筈なのに、
舌が上手く動かない。
声帯も上手く声にしてはくれなかった。
せいぜいヒュー、というかすれた息を吐くだけが精一杯の有り様に
タイキの方がおもんばかって言う。
「ここは延国でございます」
更に疑問ばかりつのる。
今まで確かに戴に
しかも王宮にいた筈の自分が何故
この様な有り様で延国にいるのだ?
少しでも考えようとすればするだけ、
激しくなる頭痛に思考能力を奪われる。
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2006/12/30

yohko no kobeya  

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2006/12/7

竹林夜話(ちくりんよわ)  

今書いているシリーズを途中ほってまで、
書いてしまった「竹林夜話」
本人『ゴシックホラー』だと思って書いてみたんだけど、
いざ蓋を開けて、書き上げて、
読んでみたならば・・・
ああ、ちっとも怖くな〜い。_/ ̄|○il||li

これも元ネタは高校時に書いた小作品から。
あの時書いた主人公は7歳。
時代背景は、昭和初期(ぐらい?)
孤児になった主人公「美夜」が
村の発展の為に鎮守の森の
竹林に人身御供になるお話だったんだけど、
今回リライトすると、
さらに悲惨なお話になっちゃいました。
ちゃんと「レイプ」された・・・って解ったかな〜
ラストちゃんと美也死んだって解るかな〜
竹が美也の屍を養分に甦ったって・・・いやもう止めよう。
言い訳ばっかり見苦しい。

ついでに言うなら死因は窒息死。
当初、失血死にしようかとちらと考えたんだから恐れ入る。
・・・死ぬほど、失血してたまるもんかい!!
(いくら処女だったからって・・・(*ノノ)キャ)

昨日、「ようこの小部屋」を夜更新しなかったので、
「ようこの小部屋」しか見ていなかった心優しき読者様は、
「風邪をひいている」って事だし、早々に寝ちゃったのね。
そう思って下さったんじゃないかな?
なのに、私はこんなのを3時間もかけて書いていたものだから、
風邪は見事に悪化するし、
うっかり「恋模様」も途中までUPしてしまうし、
も、馬鹿丸出し。

ここ読んでくれている人で、もしお目汚しなれど、
小説も読んで下さっている貴重な方々へ。
act-4はまだ途中です。
恋のこの字も出ていません。

などとだらだら書いた中で、ふと思う。
「竹林夜話」を「たけばやしよばなし」と読まれたら哀しいな、と。
「ちくりんよわ」とお読み下さい。
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2006/12/7

保守  

とーますみずがめ座占い富士山の上でおにぎり計画〜

麩を持ってきてくれたら、尻尾を掴ませてあげるよ

いつでも飛べるよう、ほっしゅほしゅ。

じゃこさん、見てるぅ〜?
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2006/5/18

うたぎ救済おばちゃんクエスト  モブログ

アタシが気軽に声をかけると、一瞬場が凍る。井戸端会議特有の、「今盛り上がっているから、部外者邪魔」の独特の空気だ。
しかしココで凍りついちゃうと即負けなのが、主婦の世界。
アタシはこの空気に負けないオーラを身に纏いつつ、強引に話に割り込んだ。
「ね、今何話していたの?」
場の空気から、井戸端会議の主役が自分では無いと解る。
だから気軽に話しかけたもん勝ちなのだから。

場をしきっていた年長の佐藤の奥さんがやがて語り出す。
「ねぇ、大場さん、田中さんの奥さんの話を聞いた?」
田中さんと言えば裏の噂好きのお節介さんだ。
この頃はハエ太郎見られちゃまずさに
ろくに会わないよう注意していたが、その間に何かあったのか?
「いえ?特に聞いていないけど、何かあったの?」

うたぎがコメント付け続けるのが不憫で、
ここまで書いてノリが紛失。
ぐげ。
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2006/2/3

おばちゃんクエスト  モブログ

その日から2日が経過した。
どうにかしなきゃと気が焦ったり、
何でアタシが焦る必要があるのかと怒ってみたり、
めまぐるしく動く精神状態ですっかり消耗してしまったが、
テキがいったい誰に寄生しているのか判らない限り、
手の出しようがない、というのがハエ太郎の主張だった。

アタシが一人やきもきしている間に、
事態は少しずつ動いていた。

買い物に出ようと玄関を出ると、
近所の奥さん連中が固まって井戸端会議をしていた。
アタシも良く話す連中が話していたので、
アタシも加えてもらおうと声をかける。

「あら、どうしたの?」
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2006/1/20

一生懸命  モブログ

どうか一生懸命に生きている人が
一番幸せになれますように。
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