モデルガンは、その多くは完成品として売っていますが、組み立てキットとして売っているものもあります。その中で元気があるのは、マルシンとハートフォードじゃないでしょうか。仕上げに凝りたい、カスタム素体にしたいという向きにキットは好まれます。

ヘビーウェイト樹脂のブルーイングに挑戦すべく買ってきた、今回挑戦する組み立てキットはマルシンのM39、ダミーカートモデルです。これが、キットの全パーツ。フレーム、スライド、バレルはヘビーウェイト樹脂、他は全部金属です。接着剤で貼り合わせる箇所がまったくないあたり、マルイの造るモデルガンとは全然違いますね。しかし、バレルまでヘビーウェイトというのに驚かされます。発火しないことを前提にしたため、強度をそこまで要求されないためでしょう。

スライドのマズル付近近影。パーティングラインがものすごいことになっています。これをすべて取り去り、きれいに仕上げたいですね。特に今回は、ブルーイングするので、特にそうです。

マガジンは組み立て済み。ダミーカートは5発付いてきますが、マルベリーフィールドの違って弾頭にツヤがありません。本でよく見るFMJの実弾はツヤ有なので、マルベリーのが正解なんでしょうが、何でこんな仕上げなんだろう?
では、パーツを調べ終わり、マガジンで一通り遊んだら組み立てに移りましょう。マニュアルは懇切丁寧で、迷うところはほとんどないと思います。まずは外に露出しない内部メカから。内部メカの部品はきれいなもので、必要最低限のバリ取りだけでよさそうです。マニュアル1〜3番の間で、シアの湯口以外にヤスリを当てていません。
マニュアル4番まで進むと、最初の外部に露出する部品、トリガが出てきます。ガタが出ると嫌なので、フレームから露出するところのみを研磨します。ヤスリでパーティングラインを落とし、ペーパーで仕上げ、真鍮ブラシをかけたら、ブルーイングに入ります。手持ちのブルー液はアルミブラックとWAのスーパーガンブルー。今回はアルミブラックを使用しました。容器にアルミブラックを取り、しばらくトリガを漬けて引き上げ、しばらく置いて真鍮ブラシで表面のスス状のものを取り除き、再び漬けます。最後に水洗いし、オイルを拭いて出来上がり。

微妙である。微妙な出来である。肉眼だとただの梨地に見えるのでまだ見れるのですが、小部品といえどもパフや綿棒で塗りこむ方が良いようです。
他の金属部品を見ると、パーティングラインを処理すべきはハンマーのみ。他の部品はフレームやスライドの仕上がりを見てから考えよう。
サブフレームの組み立てが終わったので、次はいよいよフレームの仕上げ。パーティングラインを落とし、磨くところまではトリガと同じだが、ヘビーウェイト特有の処理として、表面を硬くて滑らかなものでこすって光沢を出します。研磨して樹脂表面に露出した重金属(亜鉛?)を伸ばすのが目的らしいです。では、ここまできたら間髪入れずにブルーイングに入りましょう。コットンパフでアルミブラックを塗り、真鍮ブラシでススを取り、再び塗って…これをブルー液をはじくまで繰り返します。

指先を黒鉄色に染めながら1時間半ほどで、こんな仕上がりに。黒かったり鈍い青だったりと、なかなかな感じに仕上がりました。この写真ではきれいに見えますが、近づくと細かな傷だらけなのを見ると、真鍮ブラシでこするときに力が入りすぎたようです。さて、トリガや他の金属パーツが釣り合うかですが、サブフレームとマガジンキャッチを組み込んでみると、トリガとマガジンキャッチは釣り合っているようです。他の部品もあてがってみるといい感じ。あとはハンマーのパーティングラインを落とし、これで地が出た部分を染めるだけにとどめます。今度は面も荒れずに染まりました。やはり漬けるのではなく塗った方がいいですね。
仕上がったハンマーをエジェクターと一緒に組み、サイドプレートで留めたら、バックストラップ部のインサートをはめ込み、ピンで留めます…が、留まりません。よく見ると、インサートのピンを受ける穴が斜めに開いており、片方がフレームの穴と合っていません。合っていない方を削って合わせ、フレーム側の撃発系統が完成です。

あとはグリップを付けてフレーム完成。フレームの鈍い青と金属部品の黒がいいコントラストになっています。グリップが安っぽいので、塗るなり自作するなりしたほうがよさそうです。
さて、M39ってどんな銃なんでしょう?月刊Gun2009年9月号のトシさんの記事によると、アメリカ版ワルサーP38ともいえるコンセプトを持った銃なんだそうです。アルミフレームと合わせ、発売当時のアメリカ製ハンドガンとしては先進的な銃だったようです。…え?アルミフレーム?ということは、青く染めちゃいけなかったんだ…どうしよう…。

0