(この話は、既にサービス終了済のサイトへ過去に挙げた物の加筆修正版です。)
「メーカー希望標準小売価格が『百万円』を超えるパソコン」
を見た事がありますか?
近くの量販店を覗いたところ、
・安い物:5万円前後(「条件付きで『百円』」の機種も)
・高い物:数十万円位
と言うのが、最近(2009年3月時点)のパソコンの販売価格です。
1980年代後半〜1990年代前半の事です。
持ち運びが出来るパソコンに
「ラップトップ(LAPTOP)型」
と呼ばれる物がありました。
・B4縦長程度の大きさ(設置面積)
・本体とキーボードとディスプレイ(画面)が一体
と言った特徴を持つ、現在のノート型パソコンの祖先と言えます。
「ラップトップ型」
と言う名称は
「膝の上に置ける」
と言うところから来ている様です。(欧米では、「ノート型」も「ラップトップ型」と呼ぶ模様)
「座った時に膝(太股)にのせて使う、ラップデスクをもじったのでは?」
と、私は、勝手に思っています。
ラップトップ型パソコンの中に鞄月ナ(以下「東芝」)が発売していたJ3100シリーズがあります。
J3100シリーズは、
「海外で販売していたIBM-PC互換機(Tシリーズ)に『独自の日本語表示機能』を持たせた『日本国内向け』のモデル」
です。
東芝と言うと「『DynaBook』(ダイナブック)の名称で知られるノート型パソコン」のシリーズがあります。
「ラップトップ型のJ3100がダウンサイジングてノート型のDynaBookになった」
と言う感じです。
J3100シリーズ(海外向けのTシリーズ)の中に、海外で
「King of LAPTOP」(「最高のラップトップ型パソコン」の意味?)
と呼ばれた機種がありました。
「J3100SGT」と言う型番のモデルです。(正確には、「J3100SGTの『海外向け』モデル」)
どこが
「King Of LAPTOP」
なのか?
性能が、です。
ラッブトップ型の様な、「(当時の)持ち運び出来るパソコン」は、あくまでも「デスクトップパソコンの補助的な物」で、デスクトップパソコンよりも性能面で劣る物ばかりでした。
しかーし、J3100SGTは、
・(当時)最新の32ビットCPU(インテル製i386DX)を採用(高速演算プロセッサを搭載可能)
・40MBまたは100MBのハードディスクを搭載
と言う、
「(当時の)デスクトップパソコン並のCPUとハードディスクの容量」
に加え、
・3.5インチのフロッピーディスクドライブ(2DD&2HD対応、1基)
・プリンタポート(1基)
・RS-232Cポート(1基)
・拡張スロット(1基)
と、必要最低限のインターフェースを全て装備していました。
デスクトップパソコンとさほど変わらない能力、つまり
「持ち運べるデスクトップパソコン」
と言う事で、まさに
「King Of LAPTOP」
の名に相応しいパソコンだったのです。
余談になりますが、当時の日本国内では、CPUが16ビットのパソコンがまだまだ主流(32ビットへの切り替わりが進んでいる真っ最中)でしたから、
「『デスクトップパソコンより高性能』で『持ち運びが出来る』パソコン」
と言えたかも知れません。
あえて劣る部分を挙げれば、
・ディスプレイがオレンジ単色(階調表示)のプラズマディスプレイ
・最大メモリ容量が4MB(標準2MB)
・拡張スロットがハーフサイズのXTバス
これら3点でしょうか。
ビジネス用途で使用するには、さほど気にならない内容です。
持ち運び出来る大きさでありながら、性能はデスクトップ並ですから、価格(メーカー希望小売価格)がまたスゴい物でした。
J3100SGT101モデル(ハードディスク100MB)で、百万円を超えました。
価格については、こぼれ話があります。
消費税が導入後で百万円を超える値段でしたが、消費税導入前は百二十万円近くする代物でした。
「性能」
に加えて
「価格」
も
「King Of LAPTOP」
と言えます。
実は、仕事の関係で文書作成等に随分とJ3100SGT101を使用しました。
・デスクトップパソコンと大差無いキーの感触(大きさ、ストロークの深さ)
・プラズマディスプレイの見やすさ(表示の残存や滲みが無い)
この2点から、書類作成等の事務処理には、最近の(カラー液晶搭載)ノート型パソコンよりも使い易かった記憶があります。
難点(と感じた部分)を言えば、
・AC電源専用
・重い(3kg位)
・カレンダー保護電池がリチウムバッテリ(5年程度で寿命)
の3点でしょうか。
余談ですが、J3100SGTの海外モデルには、
「某国の国防省が導入を計画したものの、『ある事件』の影響(単なるとばっちり?)で叶わなかった」
と言う話があります。
いかがなモノかと……。

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