敢えて歌謡曲映画の名作と言おう  邦画

ほぼ30年ぶりに山田洋次監督「下町の太陽」を見直した。

山田監督作品で一番好きな映画で、倍賞千恵子の珠玉の代表作だと思っている。
倍賞の勝気な性格を読みきった監督の勝因でもあるのだが、なんと言ってもかわいらしいのだ。
女優は美人であることはもちろんだけれども、人に好かれることも重要なのである。その点、倍賞の立ち振る舞いは、我々庶民と多く違わないと思わせる要素があるのだ。

もう一つ、男の私が見ても倍賞の衣装が素敵だ。華美ではない庶民ファッションなのだろうけれど、はつらつとした彼女にぴったりなのだ。

1963年公開だから、そんなに古い映画ではないが、ここに出てくるほとんどの老俳優たちは死んでいる。
実にいい味を出していて、彼女のフォローにまわっている。

高度成長の時代は私も覚えがあり、多くの人たちが人より多く稼ぎたいと思い、無理して背伸びして生きていた。
それでも貧乏を選び、心を大事にしようとしていた人たちが世の中にはいたことを、山田監督は言いたかったのだと思う。

山田洋次監督、「寅さん」映画前の鬱屈した時代の名作なのである。
「寅さん」という鉱脈を掘り当てるのは、この映画から6年後になる。


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2009/7/6  21:44

投稿者:とみやす

うーむ(笑)失礼
≪バンドマンの父と、シンガーの母とでは、≫

映画「チルソクの夏」の世界とは・・・

あまり貧乏話に花が咲いても(笑)。

少しでも、芸術、芸能の世界に足を踏み入れますと、世の価値観とは真逆のことになりかねません。

私の原点は、時として出てきたと思うのですが、記憶にありますか?
あの故「竹中労」さんに出会ったこと。
芸能のプロ、政治のプロ、過激派の黒幕等々、話し出したらキリがありませんが、丸ごと影響を受けてしまいました。

この年になっても「堕ちることの快感」のようなものを感じないでもありませんが、物理的な穴埋めをしないといけないので(笑)、そのような青っぽいことは考えないようにしています。

「下町の太陽」からとんでもない話になりました。



2009/7/6  21:06

投稿者:文

>まさか文さんは持っていないでしょ(笑)。

いえいえ、どういたしまして。
洗うがごとき赤貧でございましたですよ(笑)。
絵に描いたような、都会の最底辺の生活ですね。

なんたって、親子三人、三畳に住んでましたからねぇ。
東京の外れのゴミゴミした街の、ドブ川のそばのアパートに。
バンドマンの父と、シンガーの母とでは、良い暮らしは勿論、まともな暮らしさえも望めなかったのでしょう。
それでも、日本全国、ほぼ均等に貧しかった頃ですので、さほど悲惨ではなかったのかもしれません、本人たちは。

私がいまだに自転車に乗れないのは、あまりに貧乏で、ボロ自転車さえも買ってもらえなかったからなんです(笑)。

2009/7/6  20:54

投稿者:とみやす

コメント有難う。
≪金持ちになど及びもつかず、ただもうその日その日のご飯のために、心を捨てざるをえなかった人々もいます。≫

「生きる」という事はそういうことでもありますね。

貧乏話は誰にも負けない物を持っているつもりですが(笑)、まさか文さんは持っていないでしょ(笑)。



2009/7/6  19:51

投稿者:文

そうそう!
倍賞千恵子さん、私も好きです。
妹のほうは、あんまり好きじゃないけど…どうもこう…品がなくて。


>それでも貧乏を選び、心を大事にしようとしていた人たちが世の中にはいたことを、山田監督は言いたかったのだと思う。

そうですね。
多分、そういう人たちは「稼ぎまくろう!」ウェーブに乗れなかった人たちなんでしょうね。
無理して背伸びしていた人たちも、やはり戦後の日本人の素直な姿だったと思います。

心は勿論大事ですが、本当の赤貧を経験した人でないと、貧乏の恐ろしさは分からないのかもしれません。
金持ちになど及びもつかず、ただもうその日その日のご飯のために、心を捨てざるをえなかった人々もいます。

そう思うと、今の日本は幸せ……なんだかどうなんだか(笑)。

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