凄い映画だ!!  邦画

私はポルノ女優だろうと、AV女優だろうと、風俗で身を立てようとも立派に自立しているならば全然気にしないし、大したものだと思う人間である。

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映画「監督失格」は若くして亡くなったAV女優林由美香の生きざまに、迫ったドキュメンタリー作品である。
この作品とんでもない出来なのだ。
偶然と必然が混じったような、林由美香死体発見現場にカメラが同行するのである。その部分はもちろんこの映画の核心を成すわけなのだが、近親者の慟哭がそのまま映されているのだ。
映画の前半は林由美香の奔放ゆえの「混沌」を描いてほろっとさせているだけに、事故死(?)で終息させるような唐突な映像が見るほうにも相当な衝撃を与える。

監督と女優の関係が濃密だったからできた映像ではあるにしても、ここまでやらなければ「魂の昇華」はおそらく出来なかったように思う。

かつて私はこういう映画を一度だけ見たことがある。
深作欣二監督「仁義の墓場」である。
念仏映画だとも揶揄されたりもしたが、この「監督失格」も現代版念仏映画かもしれないと率直に思っている。

因果とはこういうものだろう。
人の想いがこういう形で映像に残ることの賛否はもちろんあるだろうけれど、「林由美香」がここに生きていることだけは確かなのだ。

由美香の母親がいみじくも言っていた「人は二度死ぬと、一度目は命が亡くなった時、今一度は人々から忘れられること」・・・

映画ファンとしてこんな幸せな映画にはめったに出会えない。
この年になって「滂沱の涙」を流せる幸せをしみじみと感じている。

合掌!!
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