心が平らかに  邦画

クリックすると元のサイズで表示します


「夕やけ雲」
1956年製作・木下恵介監督作品

貧乏な魚屋を舞台に家族の泣き笑いが描かれる。
「永遠の人」のような突き詰めた感情の発露はないものの、貧乏人の悲哀がじわじわと伝わってくる。
こういう映画は見るものの心をどこかなだめながら、そして昔の自分を思い出させる。

いい映画に多くの感想はいらない。
ほんの少しの涙とともに一日が無事に過ごしたことを感謝しよう。

商売映画はどこか昔の「商売」を思い出す。
とはいうものの、愚痴めいた話はこの映画にはご法度。

貧しさゆえおじさんのところに養女に出される妹、その別れが最大の見せ場ではあるけれど戦後間もないころはどこにでもあった風景だろう。
そんな貧しさは私の時代にもあったように記憶している。

貧しさを背負って生きてきた私の父母はもういない。

人が生きて死んでいく、そんな当たり前の風景がやけに心にしみる映画だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北海道在住の知人であり、お客様でもある人のご尊父が72歳で急死された。
若すぎる死にご冥福を祈りつつ、その人の人生を伺ってみたいと思う。
真に親を語れるのは子供しかいないと思うのだが、どうだろうか?

私はこの頃死がとても懐かしいような感じがしている。
父母が死んでから特にそうなのだが、この感覚はどうしたことだろうか?
不思議な精神状態のようだ。


0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ