このB50とハスクがいまのお気に入りで、他のオートバイではツーリングに行く気がしない。いまでこそそんな風になっていますが、最初からそうだったわけではありません。B50を輸入したのが10年ほど前、もちろん販売するためにです。でも人気がなったですね。誰も見向きもしませんでした。
埃を被っていたB50、車検を取ってみようと思ったのが4年前。車検を取って乗り始めたら、その単気筒のフィーリング、力強いけど柔らかさをもったエンジン。そして英車のぴたりと決るハンドリング。久し振りに乗って楽しかったですね。
でもエンジンは調子はいいのですが、時々始動には苦労しました。またピストン/シリンダーは使用限度を越えていて分離給油2サイクル並みのオイル消費。2度北海道へ行って故障もいろいろありました。
2年前にオーバーホールを実施。そのときシリンダーのベースに入っていた3mmほどのスペーサーを外し正規の圧縮に戻しました。そのせいか、更に始動は難しくなりました。キックが勢い良く踏み降ろせないのです。スペーサーの入っていた訳が分りました。エンジンはかかると圧縮があがっていることもあって瞬発力が良くなりパワー感がグッとあがりました。でもあのマイルドな味のあるエンジン感はすっかりなくなり、味気なくなりました。
そして一年ほど前圧縮をすこし下げたり、あちらこちら調整して、やっと元の味のあるエンジンに戻り、キックも1〜2発。もちろんオイルを持ち歩くこともなくなりました。

3年前、日勝峠、大雨の中。ロングツーリングがよく似合います。

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