昨日、谷川・一の倉凹状岩壁に行きました。
パ−トナ−はK君。
しかし、残念ながら途中敗退。
山に行っている中で、幾度か運命的な出来事というか、妙な前兆というものの経験がありましたが、後から思えば今回もそんな想いにさせられた山となりました。
出発前に腕時計をしようとすると、ベルトが切れている。
モチロン、前の山行までは特に気にならなかったし、数日前準備の時には全く気付かなかったのですが、そのときは「ありゃりゃ」と胸のポケットに入れました。
そんなことが、ありつつもガスの晴れを待って幾分遅めの出発。前日までの雨で、決して快適ではなかったのですが、フリクションも効くし、何とか核心の凹状も超えました。しかしその上で、落石によるロ−プの破断。
1本は切断、もう1本も芯まで損傷。
人的被害がなかったのは幸いでした。
腕時計のベルトといい、ロ−プといい、切断つながりで、まあ、後から思えば何かの前兆だったのかもしれません。
そういえば二年前にも同じ谷川で、「不穏な前兆」を思わせることがあったなあ。
さすが、谷川。魔の山と言われる所以かなとも思うわけです。
そんで、結構ピンチ!な感じでしたが、お互い落ち着いて対処できた。
まずは手持ちのロ−プ状況を確認、長いほう同士を繋いで同ル−ト懸垂下降。
25mピッチで6ピッチの下降。
何とか無事帰還。
残念ながら翌日の登攀予定、幽の沢もコレでは・・・。
しかし、トラブル対処という意味ではかなりの充実感。
なにより、無事の下山が何よりです。
凹状手前のスラブを行く
切断したロ−プ

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