12月28日。県道111号線から市道(岡見〜矢塚線)(仮称)の間を歩いた。自宅出発5時。現地は先日降った雪がアイスバーンになり、道路は危ない状況だったが、そこはそれ4駆の車なのでガンガン行く。市道から少し入った林道にバイクをデポし、県道111号線県境近くの林道入口の車止めまで行く。車止め出発7時20分。ビバークに最高と思う、畳やストーブまである作業小屋を見たりしながら、栄蔵室西方1キロの県境突入点まで約40分、林道を歩く。ここは8月3日に沢から来ているので迷うことはない。8月の時は、相当のヤブを覚悟したが、いまの時期は葉が落ちて見通しも良い。低山はやはり冬枯れの時期がいい。
いつものことだが数十mのコブが無数にあり、一つひとつ根気よく越して行く。多いときだと一日で100くらいのコブを超す。時々進退窮まる猛烈なヤブに出くわすが、長くは続かないということが、いままでの経験からわかってきた。こんなヤブに遭ったら、焦らず、目を突かないよう慎重に、且つ根気よく進めば必ず活路が開ける。今日の積雪は約10センチで、踏跡があっても隠れてしまいまったくわからない。やがて県道111号線の県境まで戻り、そのまま市道を目指す。途中から土盛が現れる。土盛が現れるとルートファインディングが必要なくなるが、土盛は必ずしも県境だけとは限らないので、油断してはいけない。現在地確認は絶対に怠ってはいけないのだ。いったいこの土盛は、いつ、だれが、なんの目的で作ったのか是非知りたいものだ。猪がエサを探してほじくり返した跡がたくさんある。県境から少し離れた800、8mの三角点を探す。一番高い所より少し下がった場所に見つかった。
最後はバイクをデポした林道を少し歩きバイク着、10時20分。
本日の核心部はこの後だった。車でアイスバーンを走るのは、そんなに恐いと思わなかったが、バイクで走るのがこんなに怖いものだとは。ツルツルで足をついても、その足が滑るので、どうしたらよいのか分からない。特に下り道なんか止ろうにも止まれない。とにもかくにも、転倒だけは避けられたので良かったが、すんごく恐い思いをした。もうケガだけはコリゴリだ。
山にはいくら雪があってもかまわないが、道路には無いにこしたことはない。この状態はしばらく続くだろうから、1〜2月は標高500m以下の場所を選ばなければなるまい。
歩行時間 3時間 歩行距離 9,5km

畳とストーブがある快適な小屋。鍵もかかっていない

アイスバーンになった県道111号線の県境付近

ここから立派な土盛が始まった。いつ、だれが、なんのために?

寂しそうな800,8mの三角点

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