以前から、閉店間近になると、5歳の娘から、帰宅を催促する電話が掛かってきていた。最近、その電話がマメに掛かってくるようになった。自分で、電話を掛けられるようになったからだという。
ふと気が付いてみれば、娘から「早く帰ってきてくれ」という電話が掛かってくるのは、幸せな事だと思う。
女房殿は、もう何年かすれば、クサイだの、あっち行けだの、地獄へ堕ちろだの言われるから、覚悟しておけと言う。
なるほど、落差はかなりあるから、その時になればガッカリするだろう。
知人友人の結婚式に出ると、新郎の父親はニコニコしているが、新婦の父親は泣いている場面をよく見かける。
やはり、娘を嫁にやる、というのは泣くほど寂しいことなのだろう。
私も、やっぱり泣いちゃうんだろうか。

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