剣三部作  邦画

37歳の若さでなくなった市川雷蔵、彼の代表作を改めて見なおした。
テレビ等で部分的に見てはいたが、きちっとした鑑賞は初めてである。

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静寂の中での剣さばきが冴える、シリーズ一番の出来。

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大学剣道部の内実をある種の「潔癖」で描ききる。
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居合いの名手として、チャンバラシーンが楽しめる。

あらためて市川雷蔵の冷静な目が印象に残る。


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濡れ場が恥ずかしい映画  邦画

「ジョゼと虎と魚たち」の監督は犬童一心、「眉山」で松嶋菜々子をあまりにもブスに撮っていたので、私はこの監督は信用していない。女優を汚く撮ってどうする!!

「ジョゼと虎と魚たち」であるが、身障者の世界を若い目を通して描いているのだが、決して悪い映画ではないのだが、深いところでの共感が得にくいのだ。
しかしながら考えてみると、同情というのが一番禁物かも知れないという事はわかる。

もう一つ、唐突な濡れ場がなぜか赤面もの、演出力が足らないのか、役者が照れているのか、そういうものは素直に画面に出るものなのである。

出色の濡れ場は「ゆれる」西川美和監督作品です。
  参考に↓
http://comio.jp/?m=pc&a=page_c_topic_detail&target_c_commu_topic_id=36851&comment_count=0

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死なない宇宙人を熱演?  邦画

映画「ウォータームーン」は20年ほど前の工藤栄一監督作品。

主演の長渕剛の歌も芝居も良くは知らないが、週刊誌的には「離婚」だの「クスリ」だので賑わしているようだ。
ただ、私が知る彼は「屁理屈王」のように思えて仕方がない。

さてこの映画、宇宙人の修行僧を長淵が演じ、それを捕まえようとする国家機関との間の攻防戦と言うことになるのだが、どうにも話のつじつまが合わない。

お粗末な話を大真面目に演出し、長渕が大熱演なものだから、少しも笑えない「説教映画」風になってしまった(笑)。

今の若い監督なら、CGをつかってばかばかしくしただろう。

世紀の珍作というほどではないが、長渕ファン以外は楽しめない。

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これが遺作とはちと寂しすぎる  邦画

私が映画ファンになりたての頃、今から三十数年前工藤栄一はいわゆる「集団時代劇」の傑作映画「十三人の刺客」「大殺陣」を監督した人として神様として崇められていた人だった。
田んぼの中での斬りあい等々、壮絶なシーンが付き目に浮かんでくる。

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晩年はたいした企画がなく1998年「安藤組外伝 群狼の系譜」が最後の作品になってしまった。
DVDで見たのだが、ヤクザ映画の亜流と言った感じでもう一つ花がなかった。
主演中条きよしは頑張っているものの、脇が寂しい。特に女優陣に大物がほしかった。

出演陣の中に自殺した古尾谷雅人 、若くしてガン死した深浦加奈子の顔が見れる。


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タイトルは、あの山中貞雄が戦死したとき日記に書き残していた言葉である。

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日本映画黄金時代  邦画

1956年製作「流れる」成瀬巳喜男監督作品。
田中絹代/山田五十鈴/高峰秀子/杉村春子らが大挙出演している、日本映画絶頂期の一本。
傾きかけた芸者置屋のお話。
監督の成瀬が手際よい演出で、各女優の個性を引き出している。

借金に苦しむ話は、かなり現代にも通じることだが、ここでは敢えて女優陣の立ち振る舞いについて少し書いてみたい。

男の私から見ても、とっても気になるのが女優たちの着物の着方、体に巻きつけるように来て猫背風に歩く。
製作時期が戦後10年ほど、食料事情、生活様式、いずれも今とは大きくことなっている。
そんなことが影響しているのだろう。

喫茶店のアイスコーヒーが今とほとんど同じなのがおかしかった。

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つい最近思い出して苦笑した映画  邦画

東映出身の佐藤純彌監督の映画歴を見ると、その節操のない映画作りが浮かんでくる。
近作「北京原人」の愚かしさを通り越した、呆れた女優の使い方。

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過去にさかのぼれば、角川映画の初期の愚作群「人間の証明」「野生の証明」に突き当たる。

しかし、よく考えてみれば客は大いに入っているわけだから、興行としては立派なものだったということになる。

それでも、映画好きの人間から見ると、余りの情けない作品にただ呆れるばかりである。

しかし、最初から駄作を連発したわけではない。
デビュー二作目「陸軍残虐物語」の迫力はすばらしい。
「新幹線大爆破」「組織暴力」もなかなかのものなのだ。

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生活のために作家性を捨てたように見えるが、それは当人しか分からない。
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流行りもの  邦画

「天国の本屋〜恋火」
5年ほど前の映画。当時流行した「天国もの」。
どうにもけったいな作品なので、書くほうも気が楽ではある(笑)。
天国と現世を行き来する話で、主演の竹内結子の頑張りと綺麗な花火で何とか見れる作品になっている。

「旬の女優」という言葉があるが、当時の竹内はまさにそんな時期ではなかったのかと思う。
はつらつとした彼女から発せられる、オーラのようなものがすがすがしい気分にさせてくれる。

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拳銃の質感  邦画

曲者が大挙し出演している「エロチックな関係」、内田裕也 / 宮沢りえ/ビートたけし/宇崎竜童 。
これがまるで面白くないのだ。

それより前にDVDの画質がおかしいのだ。17年前の映画だけれど、こんなに劣化するはずはないのだがお粗末な限りだ。

健康そうな宮沢、事故前のたけし、噂の二人だったようにも記憶するが。

いいところを探そう。
ヨーロッパ人に対するコンプレックスのようなものがないのがいい。
最後の本物の拳銃を使ったアクションシーンは、さすが日本映画のものとは質感が違う。
そんなとこかな(笑)

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ボソボソと  邦画

小津映画「秋刀魚の味」を、ほんとにボソボソと期待をしなく見た。
前回「早春」で余りの時代とのズレに、今回もとても力が入らない鑑賞になってしまった。
田舎に住んでいると、どうでも良いいわゆる年寄りの「与太話」が耳に入ってくる。
この年になると一向に気にならないのだが、若いときはそれなりにうるさく感じたものなのだ。

この映画「秋刀魚の味」にもそれに似たうっとうしさが付いて回る。
映画自体の出来もう一つではあるのだが、どう考えても時代のうっとうしさのように思えてならない。
娘の結婚を個人のプライバシーなんか関係なく薦めたりする神経は、現在ではとても通用しない。もっとも、この当時の映画は、そんなことを言ったらとても成立しないようなものばかりであることも事実ではある。

この映画のすこしでもいいところを探そうというのは、ひどく疲れる作業になる。
結局、居眠りしながら見ることになってしまう。

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もう一本は現代の映画「空中庭園」家族に秘密を持たないことを強要するとんでもない映画。
もう現代においては家族は崩壊しているということを言いたいのだろうが、ハチャメチャ振りが意図した演出であることは少しは理解できるが、こんなに汚いことをしてまで家族を家庭を持つ必要があるのだろうか?
「汚いヅクシ」の映画は作るべきではない。

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人はどこまで行っても孤独から逃げられるわけでもなく、それを友にしてこそ充実が待っているような気がする。
今一度「東京物語」を見てみようかと・・・。
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今昔の映画を考える。  邦画

 「早春」1956年・・・・・「かもめ食堂」2005年
           ↓
          49年間

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映画「早春」は夫婦愛を夫の浮気を絡めて描くのだが、同僚たちが浮気相手の女性を「査問」にかけるような場面があり、それを平然と映画の中に取り入れているのが、今から見ると信じられない光景である。
小津安二郎の名作の一本と数えられている映画ではあるが、時代錯誤が怖い。

一方の「かもめ食堂」
ブログにも書いているが、それぞれの事情をまるで追求しない自由な映画なのである。
この映画、男の私でも感心したのだから、女性には絶賛する要素がてんこ盛りと感じたのだが、どうだろうか?
是非、意見を聞いてみたい。
ただし、近作「めがね」を見ると個人情報に配慮しすぎたようなつくりになり過ぎ、作品の骨のようなものが見えてこない。

時代を超えても鑑賞に堪えうる作品は、本当に僅かしかない。

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さらに50年後、後世の人はこれらの作品をどう見るのだろうか?
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