No.035◆「17歳の風景」2005年・評価【3】   邦画

<数々の問題作を世に送り出してきたアウトサイダー・若松孝二監督が手掛けたドラマ。2000年に岡山で発生した高校生金属バット殺人事件をモチーフに、自転車で北へ向かう少年の旅を通じ、生きるための問いを導き出す。主演は『フリージア』の柄本佑。>

連続して若松作品を見る。
ドキュメンタリー風作品だが、地味ながら淡々として気持ちよい出来具合だ。

途中でウトウトしてしまったが、これは気持ちいい証拠だ(笑)。

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自転車の疾走場面がいい。
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No.034◆「情事の履歴書」1965年・評価【3】   邦画


<東北の寒村で育った純情な娘・加代は、雪の中でチンピラに暴行され、彼女は逃げるように上京するが、人買に捕まり、売春宿で働くことに。加代は男たちへの復讐を誓い、法に触れることなく抹殺する計画を実行する。強いテーマ性を持って描いたエロス。>

ベルリン国際映画祭での受賞、ファンとしたら嬉しいが、妙な感慨もある。
また見ぬ映画だけれど、彼の映画が評価されるのは何か世界中の閉塞感が、そうさせているようにも思える。
いずれにしても、久しぶりに見たい映画の出現にわくわくした気持ちである。

さてさて「情事の履歴書」例によって女優に猛烈な場面を強要するところがあるが、これはこれで必要だっただろうという感じは持っていますね。
雪の中を全裸で突っ走る場面、見ているほうが冷え冷えしてくるが、全体に流れる「情」のようなものに救われるのも、また事実なのです。

1人の不幸な女の生い立ち、生き様の激しさは、若松らしい乾いたタッチと不思議と合うのだ。
ピンク映画というジャンルだけど、ほとんど性的な興奮は無縁の、社会映画になっている。
「国辱映画」は意外なところにファンを作っているはずなのだ。


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主演女優が意外と美人。
脇を固める男優陣、名前は知らない人ばかりだが、なかなかいい。
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No.033◆「不知火檢校」1960年・評価【3】   邦画

<後に傑作『座頭市』シリーズに昇華する勝新太郎主演作。天才的な悪知恵を持つ盲目の男・七之助。彼は按摩師・不知火檢校に弟子入りし、一人前の按摩師になるが、その裏で悪行の限りを尽くす。そして、二代目檢校を狙い、彼は師匠の殺害を計画する>

悪がはびこる映画、気分は良くないが、勝新太郎研究にはどうしても欠かせない作品。

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No.032◆「脅迫 おどし」1966年・評価【3】  邦画

<深作欣二監督が手掛けたサスペンスドラマ。上役にゴマをすり、出世に身を削っていた一流広告代理店の営業部長・三沢の家に、癌の権威者・坂田博士の孫を誘拐した兇悪脱獄囚・川西とサブが逃げ込む。川西は三沢に身代金を受け取ってくるよう命じ…。>

東映らしくというか、深作らしくというか、かなり荒っぽい映画である。
追い詰められた人間の心理がそれなりに出ていて、まずまずの成功作だと思う。

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No.031◆「歩いても歩いても」2009年・評価【1】  邦画


<『誰も知らない』の是枝裕和監督が原作・脚本を手掛けるホームドラマ。良多は妻と息子を連れて実家を訪れる。時を同じくして姉の一家も帰省し、横山家には久しぶりに笑い声が響くが…。主演の阿部寛、夏川結衣はじめ、樹木希林ら個性派キャストが共演>

夏川結衣のファンであるから、この映画を見ることにした。
若き日の夏川、もう少し細身で女優として美しさの絶頂にあったように思う。近頃はやや太り、お母さん役が似合うのも何となく哀しくもあるが、時々見せる女の部分が男心をそそる。

さて、この映画、玄人にも受け、素人衆にも受ける要素と完成度を持っている。
しかし、私としては実に不愉快な気持ちにさせられてしまうのだ。
私は、人が生まれ人が死んでいくのは自然と考える、そして家族という単位をあながち無意味だとは考えないが、どうしても必要だとも考えない。

映画の中に出てくる、ちょっとした嫁いびり、親子との葛藤、老夫婦の些細な喧嘩、それらは日常であることは誰もが知っているし、何となくそういうものが幸福の象徴のようにも思っているのだろう。

それを映画にして、楽しいのだろうか?
私には不愉快なものとしか映らない。

この意見は圧倒的な少数、いや、こう考える人はほとんどいないのかもしれないと思う。

人は自分の好きなように生きたいと思っているはず、しかし、年を重ねるごとにどうでもいい「世間のしがらみ」を背負うことになる。1人では寂しいとか、老後どうするとか、それでも、「自由」がいいと思っても罪はないのだろう。
いずれ1人で死んでいくとすれば、そして、いつか人々から忘れられていくのだから・・・

私はどうしても墓参りが好きになれない。
「想い」を形に残すべきではないとずっと考えている。

私はそうやって死んで生きたい。
その意志をついでくれる人を早急に探さなければならないのだか(笑)。

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No.030◆「残菊物語」1939年・評価【4】  邦画

<名優・尾上菊之助の悲恋を描いた溝口健二監督の名作。五代目・尾上菊五郎の養子である菊之助は、上滑りな人気に思い上がっていた。そんな彼の芸の拙さを指摘した弟の若い乳母・お徳に、彼は愛情を抱き始めるが…。>

芸道物としては最高の仕上がりを見せている。
ただ、フィルムの状態が余りよくないのが残念である。

女性賛歌は溝口の真骨頂であり、この当時すでに溝口映画は完成されていることが分かる。

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No.029◆「波の塔」1960年・評価【4】  邦画

<週刊「女性自身」に長期にわたり連載された松本清張原作による恋愛サスペンス。政治ブローカーの夫を持つ妻・頼子と青年検事・小野木は、偶然の出会いから恋仲に。そんなある日、小野木は担当する汚職事件の鍵を握る男が頼子の夫だと知る>

この当時の有馬稲子のファンとしては、色っぽくてとってもいい感じなのだ。
珍妙なヘアースタイルは時代を感じさせるが、作品的にもまずまずの出来なのである。

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No.028◆「ガメラ2 レギオン襲来」1996年・評価【4】  邦画


<ガメラ生誕30年を記念して、14年ぶりに復活した新シリーズ第2作。シリコンを活力源に巨大草体と共生して繁殖する新怪獣・レギオン。ガメラの抵抗も虚しく、レギオンの暴走は止まらず、札幌・仙台は壊滅状態に。絶体絶命の危機がガメラに迫る。>

シリーズ三作いずれもテレビで面白く見ている。
DVDで改めて作品の出来を、気楽に確認している。

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No.027◆「崖の上のポニョ」2008年・評価【3】  邦画


<宮崎駿監督がアンデルセンの「人魚姫」をモチーフに、舞台を今日の日本に移し、幼い子供たちの愛と冒険を描いたファンタジーアニメ。崖の上の一軒家に住む少年・宗介に助けられたさかなの子・ポニョは、人間になりたいと願うようになり…。>

最近のジブリ作品の中では、分かりやすく好感を持ってみました。
それでも何か上から物を見るようなところ、例えば環境問題的な海の汚れ等、老人問題等々、穿った見方をしてしまいます。

途中休憩を入れながら(笑)見ました。
ポニョ「となりのトトロ」の「メイ」のキャラクターそのままなのが残念でした。
親を呼び捨てにするのもどうかと。

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No.026◆「愛怨峡」1937年・評価【4】  邦画

<トルストイの「復活」をモチーフに、溝口健二監督が山路ふみ子主演で映画化した幻の作品。温泉宿で若主人の子供を生んだ女中が、里子に出した子供を養うために女給をしたり、漫才コンビを組むなどして奮闘する姿を情緒あふれる映像で綴る。>

フィルムの状態は良くないが、内容はすばらしい。

私はつい最近まで、人の相性のようなものはあまり関係ないものとして、生きてきたように思うのだが、あるきっかけで、実はとっても大切なことではないかと思い始めている。
人と人の縁は、やはり「相性」、馬が合うということであり、それがきっかけで辛い世間を乗り切ることも出来るのではないかという風に思わせているのがこの映画の良さだと思う。
昭和12年のこの映画の中に込められた、生きることのすばらしさ、そして女の自立が見事に描かれている。

特に山路ふみ子、河津清三郎漫才シーンは目を見張る。

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No.025◆「ある日どこかで」1980年・評価【4】  洋画

<『スーパーマン』のC・リーブ主演によるファンタジーラブロマンス。新人劇作家・チャードは、運命的に出会った古びた女優の肖像画に魅せられ過去へと旅立つことに…。>

SF映画としては不満があるが、恋愛映画の切なさが良く描けていると思いますね。
当たり前だが美貌の女優がいてこそ成立するお話。

心中風ラストがいい。
ここだけでも久しぶりの洋画のよさを堪能した。

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「スーパーマン」もいつかは死ぬにしても、早すぎました。
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No.024◆「霧笛が俺を呼んでいる」1960年・評価【4】  邦画


<主題歌がヒットした日活アクション映画。圭一郎は友人の死の謎を追ううちに麻薬密輸事件に巻き込まれる。哀愁たっぷりの霧の波止場を舞台に、ロマンスを絡め、華麗なアクションとミステリーが展開。>

30年以上前、映画館で鑑賞しいたく感激した作品でした。
改めて見直し、そのときの感動がまるで嘘のように、淡々と時間を過ごしただけでした。
芦川いづみがともかく素敵なことは変わらないのに、どうしたことかと考え込んでしまった。
やはり、赤木と芦川のコンビに対する描きこみが足らないことが原因のようだ。

それでも二人のファンとしたら、「素敵な時間を有難う」(笑)ということには異論はない。

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芦川いづみのファションが見もの、男の私が見ても・・・。

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No.023◆「江分利満氏の優雅な生活」1963年・評価【2】   邦画


<直木賞を受賞した山口瞳の原作を岡本喜八監督が映画化。高度経済成長期、戦中派の冴えないサラリーマン・江分利が、ひょんなことから書いた小説が直木賞を受賞する。合成アニメーションや書き割りのセットなどを駆使した監督の演出の妙技も見所。>

酒飲みの愚痴のような感じ、少しも楽しめない。
新珠三千代がうまい。

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No.022◆「眠狂四郎 悪女狩り」1969年・評価【3】  邦画


<円月殺法を操る浪人・眠狂四郎の活躍を描く、エロチシズムと猟奇あふれる娯楽時代劇シリーズ第12作目。江戸城大奥で、将軍の子を身篭った側室の環とお千加の方で権力争いが勃発し、暗殺事件が相次ぐ。しかも、それは狂四郎の仕業だという噂が流れ…。>

若き松尾嘉代、吉田日出子がいずれも美しい。
シリーズ最終作、これで全部見直したことになる。駄作は少なく大いに楽しめた。

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No.021◆「眠狂四郎 人肌蜘蛛」1968年・評価【3】   邦画


<円月殺法を操る浪人・眠狂四郎の活躍を描く、エロチシズムと猟奇あふれる娯楽時代劇シリーズ第11作目。旅の道中、狂四郎は母の墓のある村に立ち寄る。そこで、森の館に住む将軍の妾腹の兄妹が、若者たちを幽閉し、暴虐の限りを尽くしていることを知る。>

筋立てが簡単、娯楽作品としてはこれは大切なこと。

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