No.100◆ 「風船(三橋達也) 」1956年・評価【4】  邦画

《川島雄三監督が当時助監督だった今村昌平と共同で脚本を手掛けた恋愛ドラマ。父親が経営する会社の部長を務める圭吉には愛人がいた。だが圭吉の気持ちが自分にないと知った彼女は自殺してしまい…。》

この映画事前の下調べで、とっても評判が悪いものだからレンタルしようか迷った。
がしかし、この映画後半の盛り上がりがなかなかで結構好きな川島作品になった。

なぜ、ここまで評判が悪いのかを考えると、確かに金持ちの気まぐれ風の展開であること、しかし一方、父親としての微妙な立場を森雅之の格調高い演技が救っていることも事実である。
いずれにしろ、映画は自分の目で確かめるまでは、批評なんぞ信用しないことですね。

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父親というのはいつの時代も、何か損な役回りで哀しいものではある。
「家庭崩壊劇」でもある当作品、ラストの「救い」が私個人としてはより悲しくもあった。
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No.099◆ 「樹の海」2004年・評価【1】  邦画

《自殺の名所である富士の青木ヶ原樹海を訪れた人々が紡ぐ4つの異なるエピソードを通し、生きることの意味を問う感動の人間ドラマ。『珈琲時光』の萩原聖人、『ラマン』の大杉漣ほか、バラエティ豊かな俳優陣が多数出演。》

どうしてこんなもの借りてしまったのかと後悔したがあとの祭り。
それでも、あまり陰々滅々になっていないのが救いなのだが、「ワアワア」とうるさい映画になっている。
こうも安っぽく死を取り扱って欲しくはないと思う。

時たまテレビが取り上げる「いま樹海で何が起きている」風なドキュメンタリーの方が遥かに心を打つ。

ストーカー井川遥のエピソードがまずまず、次々にメガネを変えて出てくるが美人さん(?)は何でも似合ってしまうのが、メガネ屋としてはおかしい。
スポンサーであるメガネ屋の名前が、最後クレジットに出ていたが忘れてしまった(笑)。

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No.098◆ 「野良猫ロック セックス・ハンター」1970年・評価【3】  邦画

《孤独なアウトローたちの“破壊”と“破滅”を描き、海外でも圧倒的な人気を誇る「野良猫ロック」シリーズの第3弾。米軍基地の町を舞台に、不良少女や非行少年、混血児たちが抗争を繰り広げる。》

このシリーズのファンなれど出来は今一歩。
怒りの具体的な描写がないことが、話が弾まない原因のように思われる。
梶芽衣子がこのすぐ後に東映「さそり」シリーズで大ブレークするのだが、その変遷を確認する作品としては興味津々。

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No.097◆ 「パルプ・フィクション」1994年・評価【1】  洋画

《タランティーノの監督作品第2弾。1994年のカンヌ映画祭グランプリを獲得、彼の名を一躍世界に知らしめた話題作。ギャング一味と周辺の人々のエピソードそれぞれが交錯させ、ボスの若い妻と一晩だけデートを命じられた男の悲喜劇が描かれている。》

この映画はかなり有名らしいが、私には毛色の変わった理屈っぽいアクション映画のように思えるだけである。
この映画を見て思い出したのは日本映画「運命のない人」、わざわざ筋立てを交錯させるあざとい方法論は見にくいだけである。
「キル・ビル」もどうにもならなかったが、ガンアクションの暴力性には正直ウンザリである。

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No.096◆ 「コーマ」1977年・評価【3】  洋画

《ボストン記念病院。女医スーザンは、中絶手術の後、昏睡(コーマ)状態になった親友のナンシーの症状に不審を抱き、独自の調査を始める。この1年間に原因不明のコーマの症例が10件も出ている。しかも、同じ第8手術室から…。疑惑は現実となってスーザンを襲う。患者を脳死させる装置が仕掛けられているのを発見した彼女は、命までも狙われる。執拗に真相を追うスーザンは、すべてのコーマ患者が収容されているというジェファーソン研究室にたどり着くのだが…。医師ロビン・クックのベストセラー小説を、マイケル・クライトンが映像化したサイエンス・スリラーの傑作。》

かなり強引な筋立て。
ジュヌビエーブ・ビジョルドという女優さん、パルマ監督「愛のメモリー」での好演で密かなファンである。
色気とかそういうものはあまり感じないし、美人でもないのだがスラリとした体型がなかなかソソられる。
この映画てもスカート姿でのアクションシーンが素敵。

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No.095◆ 「ミッドナイト イーグル」2007年・評価【3】   邦画

《『フライ,ダディ,フライ』の成島出監督が、高嶋哲夫の同名小説を映画化。北アルプス山中で消息を絶った特殊爆弾搭載の米軍機を巡る男たちの戦いを描いたサスペンスアクション。『眉山 −びざん−』の大沢たかおが主演。》

竹内結子ファンとしては、なんとも締まらない映画になってしまった。
色白の彼女の活躍を期待したが、ご都合主義的な場面が多く気持ちが入らない。
アクションシーンも思ったほどの迫力はなし。

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No.094◆ 「お嬢さん乾杯!」1949年・評価【3】   邦画

《多彩な作品群で知られる天才演出家・木下惠介監督が、当時人気全盛の原節子と佐野周二を主演に迎え、粋な演出で魅せる傑作コメディ。没落貴族のお嬢様と戦争成金の男が、ひょんなことからお見合いをすることになり…。》

時代を超えているコメディ映画は皆無のように思っているが、この作品もかったるい進行でいらいらさせられる。
劇中、贔屓の村瀬幸子のマダムがなかなかいい。

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No.093◆ 「ひばり・橋の花と喧嘩」1969年・評価【3】  邦画

《巨匠・野村芳太郎監督が美空ひばりと橋幸夫という歌謡界の2大スターを配して製作した青春娯楽映画。学生時代の初恋の思い出を胸に潮来へやって来た自動車セールスマン。初恋の人には会えるはずもないと思っていたが…。》

たわいもないひばり映画だが、なにせ次から次にと橋とひばりの歌が出てきて飽きさせない。
「真赤な太陽」などは、ヒットの状況などつぶさに見ているから一層の郷愁に襲われる。

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No.092◆ 「宗方姉妹」1950年・評価【4】   邦画

《小津安二郎監督による人間ドラマ。主演は田中絹代、高峰秀子。伝統を大切にし、皮肉屋の夫に耐えつづける姉と、そんな姉に反発する奔放な妹の対比で、日本の家庭崩壊を描く。》

小津映画の失敗作と言われているものだから、期待せず見たのだが、これが意外にも現代に通じるテーマを持った映画なのだ。
全体のバランスはかなり「いびつ」なことは私も認めるが、このいびつさこそが現代へのメッセージのように思える。

特に夫婦像は1950年のものとはとても思えないし、当時はこの描き方はかなりの反発があっただろうことは想像できる。
「好きな人と暮らす」ということは時として貧乏であったり、とんでもないことに出くわしたりするのだが、それでも嫌いな人と暮らすよりかはましと考えるかどうか?

私は家庭崩壊、再生というテーマは小津の終生のテーマだったように思っている。
東京暮色」がいま見ても新しく感じられるのは、「輪廻転生」をいつの間にか描き込んだからだろう。

そして、この映画にも「暗い影」が忍び込んでいる。
ゾッとする!
死の影がただようような不吉な終わり方は好きではあるが、この主人公の余生に幸あることを願わずにはいられない。

おそらく、私の考えすぎだろうことは百も承知、でも、男としての「憤死」は本当に切ない。
男は奥さんを愛していた事は確かなのだから・・・。
そうであれば、あの強烈なにビンタは何だったんだろうか?

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この映画を見た人だけにしか分からない文になってしまいました。
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No.091◆ 「H.G.ウェルズのSF月世界探検」1964年・評価【2】  洋画

《ネイザン・ジュラン監督によるSFアドベンチャー。1964年、国連の宇宙飛行士が月面着陸。しかしそこで彼らが目にしたのは1899年と記した土地権利書とイギリス国旗だった。》

暇つぶしになるかなと思い借りたが、どうにもこうにもつまらないです。
最後、細菌で滅びるという結論だけが現実的なものですね。

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No.090◆ 「ラストタンゴ・イン・パリ オリジナル無修正版」1972年・評価【3】  洋画

《冬のパリ。中年男のポールは、アパートの空き部屋で偶然出会った若い娘ジャンヌをいきなり犯す。だが2人は何事もなかったかのように別れる。ジャンヌには婚約者がいた。一方、ポールは妻が自殺したばかりで人生に絶望していた。2人はその後もアパートの空き部屋で会い続け、互いの肉体におぼれていくが…。》

70年代の映画はほとんど見ているが、この映画だけは見る気が起きなかった。
結果としてこの映画(不完全版)を映画館で見なくて良かったと思う。

私は映画の持つ「アナーキー」さは好きではある、しかしながら男の破滅感は理解はできるが女性側の心理描写は疑問だらけである。
甘美な音楽と裏腹の刺激的は描写は、一見の価値はあるがそれだけのように思える。

マリア・シュナイダー」が流行のファションと肉体を誇示し、素敵であることには変わりはない。

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そういえば、室田日出男(?)とタモリがこの映画のパロディをやっていた大笑いしたものである。

ところで、ところで「私は好奇心の強い女」これもノーカットの原版をぜひ見たいと思う。
やはり、製作者の意図はそれでないと分からない。
愛のコリーダ」も同じことが言えまいか。
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No.089◆ 「青春ロマンスシート 青草に坐す」1954年・評価【2】   邦画

《白川渥による原作を元に、野村芳太郎監督が映画化した青春ドラマ。船乗りの両親を持つ活動的な女学生・翠は、テニスの試合があるために友達の雄一と大阪へ向う。しかし、そこで翠は父親に別の女がいることを知ってしまう。》

この映画もほとんど見るべきところがない、お粗末なひばり映画である。
変にドラマの部分を充実しようとしたためだろうが、肝心のひばりが歌う場面んが少ない。
何か見るべきところはないかと探すもない(笑)。
そうそう映画館での西部劇の鑑賞、その中に女性のヌードシーンが出てくるが当時としては珍しかったと思う。

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No.088◆ 「青い沼の女 +中・短編集」1986年・評価【2】  邦画

《1986年11月に日本テレビ系の「火曜サスペンス劇場」で放映された、 山本陽子主演によるサスペンス・ドラマ。TVドラマから離れていた実相寺昭雄監督が泉鏡花の原作を、 舞台を現代に置き換えてオールセットでドラマ化。幻想的な雰囲気の異色作に仕上がった。本作は、 久々のテレビドラマとなった「青い沼の女」の他に「宵闇せまれば」(1969年、 初の劇場用中篇映画、 脚本は大島渚)、「春への憧れ」(1984年、 業務用ビデオ・カメラのデモ用作品)、「東京幻夢」(1986年、 初期のハイビジョン・プロモ映像)、「12月8日、 晴れ(路面電車考)」(2001年、 著書のイベント映像) を収録。》

宵闇せまれば大島渚脚本が見たくて借りた。
大島研究には欠かせないというが、借りて損をしたような気分でいっぱいである。
なにせ大学生の「ガス遊び」というべきもので、不快感が全面に出ていてテレビドラマとしては最低条件である、人を楽しませるという要素が全くないのである。

実相寺監督成功作はやはり、あの「無常」だけのような気がする。

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No.087◆ 「女吸血鬼」1959年・評価【2】   邦画

《橘外男原作の「地底の美肉」を、“怪談映画の巨匠”中川信夫監督が映画化したホラー。松村伊都子の誕生パーティーに、20年間行方不明になっていた彼女の母・美和子が現れる。不思議なことに彼女は昔と変わらない若さで…。》

この頃は暇つぶしでDVDを借りる状態、日本映画をほぼ見尽くしなんとなく寂しい映画鑑賞になっている。
この映画も、全くもってつまらない。
いいところを探そうにもない(笑)。

新東宝、企画大蔵貢、後年はピンク映画専門の会社だったなとかどうでもいいことを考える始末。

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No.086◆ 「突然炎のごとく (井筒和幸監督)」1994年・評価【2】   邦画

《『ゲロッパ!』の井筒和幸監督による、少女の日常と微妙な心の動きを描いたエロスドラマ。田舎町の少女・かおりは、男友達の太郎とのSEXしかない日常に飽和感と飢餓感を抱いていた。そんな中、偶然出会った中年男・浩介に、かおりは情熱と期待を覚える。》

同監督「のど自慢」での坂上香織がとっても良かったから、この作品を見ることにしたのだが、なんとも要領を得ないものになっている。

出演の面々がなかなかの実力者ぞろいで、かつ女優陣も色っぽくてとってもいいのだが内容は安手のピンク映画風で参った。
ぐちゃぐちゃの人間関係がとっても鬱陶しいことだけは確かである。

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