No.130◆ 「許されざる者」1992年・評価【3】   洋画

《かつての残忍な悪党が、娼婦の懸けた賞金を得ようと、昔の仲間や若いガンマンと共に最後の追跡の旅に出る。これぞまさに「荒野の用心棒」から始まる彼の西部劇映画史の総決算!そこではイーストウッドが演じ、描き続けていた西部のアウトローが、年老いたガンマンという形で登場。銃の腕もおち、馬も巧みに乗りこなせなくなった彼が、生活のための金稼ぎから転じて、”伝説の男”として甦る姿が身震いするほどスタイリッシュに映し出される。仲間を殺され、復讐鬼と化した主人公の問答無用のガン・ファイト!その”伝説の男”が去り行く馬上の姿を見届ける娼婦たち…。今は亡き恩師セルジオ・レオーネとドン・シーゲルに捧げられたことでも話題となった、1992年度の映画界を代表する真の傑作である。》

世評ほどにはこの映画評価できない。
どうも復讐劇としての動機が弱すぎる感じがする。
顔を切り刻まれたとされる娼婦が元気いっぱいに見える。
人殺しに理屈をつけすぎるのもおかしいが、この理屈こそがイーストウッドの映画であり、アメリカ映画なのだろう。

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No.129◆ 「カムイ外伝」2009年・評価【3】  邦画

《白土三平による名作漫画を松山ケンイチ主演で映画化したアクション時代劇。掟に縛られた忍の世界を抜け、真の自由を求めて彷徨うカムイ。ある日彼は、藩主の愛馬を殺した漁師・半兵衛の命を助けたことで、彼の家に迎え入れられるが…。共演に小雪ほか。》

かなりの時間と肉体を使ったアクションに頭は下がるが、さてさてそれが十分に作品に反映されたかというと大いに疑問である。
決定的にCGがダメな部分がある。海の部分はどう見ても不自然で全体を空疎なものにしている。

私たちは「タイタニック」「アバター」などの作品でCGに寛容ではなくなっている。
これらがもう「世界標準」なのである。
そのレベルが確保されないとしたら、純日本的忍者映画にすべきなのだろう。
言い訳はできない時代にすでに入っている。

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No.128◆ 「陸軍中野学校」1966年・評価【4】  邦画

《没後40年を迎えた市川雷蔵が知性派スパイをクールに演じた「陸軍中野学校」シリーズ第1弾。三好次郎ら18人の少尉たちは、上層部の命令により日本陸軍のスパイ養成機関・陸軍中野学校に入学する。以来スパイになるための過酷な特殊訓練を受けることに。》

以前みたものだが敢えて見なおしてみた。
やはり、かなり面白く増村保造監督の代表作の一本であろう。
キレのある演出はなかなかで、以前テレビでみた「黒の試走車」も是非見なおしてみたい一本である。

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No.127◆ 「キスより簡単 2 漂流篇 」1991年・評価【3】  邦画

《亡き父親の幻影を探し求めながら、自由奔放な恋愛に生きるヒロインと彼女を取り巻く男たちの姿を描くラブコメディの第2弾。若い男に欲望を抱けずにいた女子大生・まあこは、浮浪者のリーダー・ゲンをはじめ、社会のアウトローたちに強烈に惹かれていく。》

若松孝二らしい得体のしれない映画になっている。
けっして悪い出来ではないのだが、主演の初見西條晴美という女優さんに決定的に色気が足りない。
脇役たちが豪華なだけに何かちぐはぐな映画になってしまったようだ。
それでも若松監督の弱者に対する目は温かい。

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No.126◆ 「大菩薩峠(市川雷蔵主演) 」1960年・評価【2】  邦画

《中里介山の大河小説を原作に、幕末の動乱期を舞台に、妖剣・音無しの構えを操り人を斬り殺していく虚無の美剣士・机竜之助の姿を描いた、市川雷蔵主演の時代劇三部作の1作目。御岳山奉納試合で命を奪った文之丞の妻を伴い、竜之助の放浪の旅が始まる。》

内田吐夢監督版とどうしても比べてしまうが、やはり吐夢版の方が内面描写に優れていると思う。
中村玉緒が本当に美しい。メイクもバッチリ!!
きりりと引き締まった演技もいい。

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No.125◆ 「おしどり駕篭 」1958年・評価【3】  邦画

《中村錦之助と美空ひばり共演、テンポの良いストーリー展開が魅力の時代劇。藩主が急逝し世継ぎ問題に揺れる小藩。跡取でありながら、ある店の看板娘・小蝶と恋愛を謳歌する若殿・弦次郎だったが、刺客を差し向けられたことにより事態は急変する。》

任侠映画全盛時代、マキノ雅弘監督「ドスを振り回すようなシーンは嫌いだ」と言っていた。
健さんとお竜さんの名場面もこんな監督から生み出されていたのである。

さてさて、ひばりの時代劇だが実にのんびりしたお家騒動を描いている。
チャンバラシーンはあるにはあるが、なんといってもひばり、錦之助の演技で魅せる映画になっているのがマキノ監督らしい。
言えばミュージカル仕立ての楽しい映画である。

そうは言っても錦之助の殺陣は流石!!うまいなー。

マキノ監督「次郎長三国志」シリーズがもう一度見たくなった。

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No.124◆ 「ダークスター 」1974年・評価【1】  洋画

《J・カーペンターのデビュー作としてカルトな人気を誇るSF映画。21世紀半ば、スカウトシップ・ダークスター号は地球を離れ、遠い宇宙の彼方を飛んでいた。乗員4人は前方の危険な小惑星の破壊を準備していたが、流星群の出現でパニックとなってしまい…。》

見事につまらない。
安手づくりの映画が時として面白いこともあるが、これはいけません。
時間の無駄に近いものである。

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No.123◆ 「青い海原 」1957年・評価【3】  邦画

《瀬戸口寅雄の原作を基に、美空ひばり、宇佐美諄、高倉健ら豪華出演陣を迎えて映画化した青春群像劇。船員の健次は、死んだ同僚の矢島の娘が港町にあるホテル兼酒場の「海猫亭」で働くはるみだと知る。やがてふたりは想いを寄せ合うようになるのだが…。》

何やら日活アクション映画のような東映映画なのだ。
春日八郎が絡むのだが、なかなか胴に入った演技が感心した。

美空と春日の歌が満載で結構楽しく出来ている。

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No.122◆ 「マルタの鷹 」1941年・評価【2】  洋画

《サンフランシスコの私立探偵サム・スペードは、ある女からサースビーという男に尾行されているので助けてほしいとの依頼を受ける。だが、相棒のアーチャーは彼女の美しさに惹かれ、その依頼を肩代わりする。その夜、アーチャーは、サースビーとともに死体で発見される。事件を追求するスペードの前に、カイロという奇妙な男が現れ、黒い鷹の置物を探し出してくれたら5000ドル支払うという。話の裏側に共通の事件をかぎつけたスペードの鋭い推理が、複雑に絡み合った謎を解く。ジョン・ヒューストンの初監督作品。探偵サム・スペード役のハンフリー・ボガート独特のボギー・スタイルは、以後ハリウッドの一時代を画す。》

制作された年代を見れば、日本で言うところの戦前の作品になるわけで、すごいということになるのかしら。もたもたした進行が時代を感じさせるが・・・。
どうも、私にはピンと来ないのだが、、ハンフリー・ボガートという歴史的な俳優すごい俳優なのかも理解出来ない。

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No.121◆ 「新・座頭市物語 」1963年・評価【3】  邦画

《勝新太郎扮する盲目の居合の達人・座頭の市の活躍を描く傑作時代劇シリーズの第3作目。故郷の笠間に向かっていた市は、立ち寄った湯治場で自らの居合斬りの師匠・弥十郎と再会する。市は弥十郎の家に招かれるが、その村は落武者たちが横行していた。》

座頭市シリーズ、ほとんどテレビで見ているがDVDで見直し中。
改めてシンプルな物語の良さを感じている。
坪内ミキ子が若々しく美しい。

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No.120◆ 「ハリヨの夏」2006年・評価【1】   邦画

《高校3年生の少女が妊娠、出産、父との確執などを経て大人の女性に成長する姿を瑞々しく描いた感動作。大好きな父とは別居中で、母と妹の3人で暮らしている瑞穂は、母の働く居酒屋で知り合った孤独なアメリカ人・チャーリーの子供を身ごもってしまい…。》

終始不機嫌そうな少女の顔を見せられる一時間半強の映画である。
この女性監督が何を主張したいのか、一向に見えてこない。
男も女もいい加減に暮らすこと、逆に言えば自由に生きることを是としたようにも見えるが、私には到底理解出来ない不愉快な映画であった。

少女のナレーターもくぐもった声で冴えない。

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No.119◆ 「断線」1983年・評価【3】  テレビドラマ

《松田優作がニヒルで気ままな男を演じたドラマ。新婚間もなく蒸発したサラリーマンの男。彼は偽名を使って愛人のホステスと同棲を始め、それに飽きると有閑マダムと関係を持つように。そうして転々とする中で殺人に手を染め、破滅への道を辿っていく。》

久しぶりにテレビドラマを借りてみた。
懐かしい松田優作だが、如何せん当時さんざん演じたパターン、目がうつろなあの表情である。
当時は新鮮だったような気がするが、今は見る価値はないというほどではないにしても鬱陶しい限りである。
私は、松田優作は日本映画史の中では、かなり小さな扱いになると思う。一部の熱狂的なファンは持ち上げるが、作品的には評価できるものはほんの僅かしかない。

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No.118◆ 「死に花」2004年・評価【3】   邦画

《太田蘭三原作の同名小説を『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督が映画化したヒューマンドラマ。亡き友が遺した、「死に花」と名付けられた“17億円強奪計画”に挑む老人たちの姿を、高齢化社会を迎えている日本の抱えるさまざまな問題を織り交ぜて映す。》

大御所俳優が大挙出演、安心してみていられるのがいい。
いくつになっても人間は人の温かみが欲しいものである。これがこの映画の肝だと思われる。
ほんの少し、金庫破りの手口を見せて欲しかった。
予算の関係からか、ハショリとCGに残念な部分が見られた。

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No.117◆ 「襲られた女」1981年・評価【3】  邦画

《監督は「TATTOあり」「迅雷」等、男を美しく撮る事に定評のある高橋伴明。本作でも、決してかっこいいとは言えない男二人をを見事なまでに美しく描いた。脚本に米田彰、撮影に長田勇市をそろえ、登場人物すべてが張り裂けるくらい切ない人生をたどる傑作!》

高橋伴明監督研究に必要な一本化と思い借りてはみた。
ピンク映画の一本だと思われるが、ピンク特有の「荒み」がやりきれない。
決して悪い出来ではないのに、次々に出てくる濡れ場がなぜか鬱陶しい。

予算等考えれば、上等な女優を使えるはずもないのに・・・・。

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No.116◆ 「BORDER LINE」2002年・評価【1】  邦画

《2002年PFFアワードで受賞した李監督の長編デビュー作。実際に岡山で起きた17歳少年の殴打殺人事件を基に映画化。親を殺した男子高校生、家出援交女子高生、組を追われたヤクザ、コンビニ主婦…、それぞれの物語がより合わさって行く本格社会派ドラマ。》

この映画も馬鹿に薄汚い。
画面のざらつきは致し方ないが、出てくる人物が髭面だったり、ゴミを散らかしたりと・・・。そんなこんなに目が行ってしまうほどストーリーも何か釈然としない。
お話の収束の仕方が出来過ぎ、主人公の若者の仏頂面も不愉快にさせる。
たけし流ヤクザもうんざりだ。

現代社会はこういう世界なのだと思わせることが主題かもしれないが、わざわざ汚いものを映画にすることはない。

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