No.031/2011◆ 「婦系図 」1962年・評価【3】  邦画

監督:三隅研次
出演:市川雷蔵、万里昌代、船越英二、三条魔子
市川雷蔵と三隅研次監督の代表作をDVD化。恩師の酒井に内緒で柳橋の芸者・お蔦と所帯を持っていた早瀬。しかし、同窓の中傷で酒井に知られてしまい、恋と義理の板挟みに苦悩する彼は、お蔦に別れを告げようと彼女を湯島天神の境内に誘うが…。
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何度も何度も嫌というほど映画化された、このど古い映画にすっかりはまってしまった。
もう、私もすでに古い人間の部類に入るわけで、そういう年齢の人には涙がながせてとっても気持ちがいいというか、安心出来る映画なのである。

日本人が昔から持っている情の世界を延々と涙と共に描いてくれる。
結局主演の万里昌代に尽きるわけで、いい仕事をしたということだと思いますね。

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今回の東北大地震にしても、日本人は「情」を大切にしていることをあらゆるところで見せている。決して意識してそうしているわけでもなく、刷り込まれた意識は世界でも類を見ない民族かも知れないとこの頃思っている。



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No.030/2011◆ 「ハナミズキ」2010年・評価【2】  邦画

監督:土井裕泰
出演:新垣結衣、生田斗真、向井理、薬師丸ひろ子
一青窈の同名大ヒット曲をモチーフに、互いを想いながらもすれ違い続ける男女の恋の行方を描いたラブロマンス。海外で働くことを夢見て勉強に励む高校生・紗枝は、別の高校に通う同学年の康平と偶然出会い、恋に落ちるが…。
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恋愛映画の鉄則は、出会いの場面を如何に描くかにかかっている
この映画は、最初の場面がすこぶる快調でいい映画になるかなと期待を抱かせた。
前半やや暗い日本的な情緒をうまく描き、後半になだれ込むわけだが、このへんからおかしくなる。

新垣結衣という女優、きちっと見たのは初めてなのだが、それほど美人ではないのだがなかなか上手でお気に入りのひとりになった。

さてさて、ラストに近くなればなるほど、人と人は結婚でしか幸せになれないというような辻褄合わせがすべての出演男女に行われる。
この乱暴な展開に唖然としとしまった。

浅はかな恋愛映画なのだが、若い人には程々に受けるかも?
などと思いながらラストの贔屓一青窈のうた「ハナミズキ」に聞き入る。

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そうそうこの映画のいいところは外国ロケに不自然さがないこと。
かつての日本映画は、お上りさん風外国ロケになっていたことが多々ありまして・・・。
本当に情けないと・・・。
「人間の証明」あたりです。
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No.029/2011◆ 「死刑台のエレベーター」2010年・評価【3】  邦画

監督:緒方明
出演:吉瀬美智子、阿部寛、玉山鉄二、北川景子
ヌーヴェルヴァーグの鬼才、ルイ・マルの傑作サスペンスを、吉瀬美智子と阿部寛主演でリメイク。手都グループ会長夫人の芽衣子は愛人である医師・隆彦と共に、夫の殺害計画を企てる。しかし殺害後、隆彦が乗り込んだエレベーターが停止してしまい…。
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原版のフランス映画を見てはいるが、あまり良く覚えていないため比較検討は出来ない。
まずますの出来なのだが、何か薄い印象しか残らないのはなぜなのか?
やはり、殺しの動機が曖昧なことなのではと思っている。

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少し原発事故に付いて勉強しました。


この大前氏の講演が一時間以上あるのですが、すべて見てしまいました。
やはり、これから先にとんでもない状況が待っているということが分かり、ぞっとしました。
昔見た映画、『魚が出てきた日』(1967 英・ギリシャ)という放射能汚染を描いた傑作映画を思い出した。
日本は今まさにこの状況にあると言って差し支えないのだろう。

政府発表のいい加減な情報はいずれ誰も信用しなくなると考えます。
残念なことですが・・・。

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No.028/2011◆ 「サディスティック&マゾヒスティック」2000年・評価【3】   邦画

監督:中田秀夫
出演:小沼勝、木築沙絵子、半沢浩、森勝
もうひとつの日本映画史を総括する“ニッポン・エロティックス”シリーズ最新作。、『箱の中の女 処女いけにえ』の撮影現場を舞台に、『リング』の中田秀夫が、自ら師匠と仰ぐ小沼勝と“日活ロマンポルノ”にオマージュを捧げたドキュメンタリー。
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弟子が師匠の映画を語るドキュメンタリー。
必ずしも小沼監督のファンではなかったが、半分ぐらい見ている。
なにせ、あまりにもしつこい演出に閉口したものです。

ただ、日活ロマンポルノに付いての考察は、立派な裏日本映画史になっている。
私の青春時代も同時に蘇ってくる。

この映画の中でも女優さんが語っているように、変な人が変な映画を作っていたわけではなく、普通の映画青年たちが映画が大好きで作っていたのだということが切々と語られ感動さえ覚える。
いい時代だったことは制作陣も観客もそうだったように思う。

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ここからは突然原発のお話。
政府の発表するのんきな安全報道、一方ネットで流れる悲観情報。
その悲観情報の代表が広瀬隆だろう。
この方の一方的にも思える考え方もかなりの説得力を持っていることも確かなのだ。



不安を与えるような報道はしない。というような規制でも行われているのだろうか?
私たち国民はもう少し違った角度で、報道に接しないとひどい目に会いそうな気がする。


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No.027/2011◆ 「女教師日記 禁じられた性」1995年・評価【1】  邦画

監督:中田秀夫
出演:大竹一重、沖田浩之、沢木麻美、川名浩介、宮下順子
女教師の秘めたる性を描くシリーズ第1弾。高校教師の紀子はある日、恋人の教師・森本とのデートを教え子の安達充と女子生徒らに目撃される。女子生徒のひとり・ユミは森本に急接近し、一方で紀子は街で偶然出会った充とデートしてしまう。R-15作品
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東映Vシネマの一本らしい。
かつての映画、岩下志麻姐さんの東宝「その人は女教師」と日活「女教師」の中間ぐらいの作品。
主演女優がまったくダメで、見るべきところは裸しかないというお粗末な物(笑)。
自殺した沖田くんが懐かしい。

中田監督ホラー映画以外ほとんど面白く無い。
苦手なものは手を出さないほうがよかろうに。

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No.026/2011◆ 「東京原発 TOKYO: LEVEL ONE」2002年・評価【3】  邦画

監督:山川元
出演:役所広司、段田安則、平田満、吉田日出子
役所広司を始め、演技派俳優総出演で贈るパニックサスペンス。東京に原発を誘致しようとする都知事の意向に沿って、大量のプルトニウムを乗せたトラックが東京に向かう。しかし、その道中で爆弾マニアの若者に車をジャックされてしまい…。
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偶然、東北の大地震の二日前にこのDVDを借りた。
まさかどうにもならないほどの深刻な地震に伴う原発事故が起きようとは予想もしなかった。

この映画かなり細かく原発に付いて語っており、ともかく教育の場にふさわしい出来なのだ。
やや、ドラマ部分が弱いがそんなことはどうでもいい。

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ところで現実に起こっている原発事故の深刻さは、もうどうしよう段階に差し掛かっているかも知れない。
連鎖的な炉心大爆発と放射能の大拡散が起こってしまいそうなのだ。
映画「チャイナ・シンドローム」どころではなく、チェルノブイリ事故以上だったら、とんでもないことだ。

かつて左翼系の原発悲観論者が叫んでいた以上のことが起こりつつある。。

政府、東電は、もっともっと何かを隠していると見たほうが良いだろう。

一体こうなったのは誰が悪いのか?
大地震なのだから仕方が無いのか?

当事者でない遠くの人間が無責任に言っても説得力はないけれど、国が滅んでもまずいわけで何か根本的な「人間の傲慢さ」が神によって制裁を受けているようにも感じられる。

結局「程々を宗とする生き方」を今一度考えてもいいのではないか。
限りない経済発展などあろうはずがないことは誰でも分かっているのに。



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No.025/2011◆ 「川の底からこんにちは」2010年・評価【2】  邦画

監督:石井裕也
出演:満島ひかり、遠藤雅、相原綺羅、志賀廣太郎
『愛のむきだし』の満島ひかり主演、逆境に立ち向かう人々の姿を独特のユーモアを交えて描いた人生応援ムービー。ダラダラと“妥協”した日常を送っていた派遣OLの佐和子は、ある日突然、病に倒れた父親の代わりに実家のしじみ工場を継ぐことに…。
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今年の始めから世界中で何やら不気味な感じがしていたが、まさかの超大地震、死者が最終的には数万人とも言われ始めている。
政治の出番、こんな時こそ頑張って欲しい。

各国の救援隊は頼もしい。
困ったときの人の情ほどありがたいものはない。

生死の別れはほんの少しのことかも知れないが、そんな神の悪戯に翻弄されている暇は当事者にはないだろう。私たちにできることはお悔やみを言うことぐらいしか出来ないが。

いつ私の地域で同じことが起こってもおかしくないのだから・・・。

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さて、映画なのだがとんと面白くない。しかし若い人に受けるかも知れないと思う。
若者言葉満載。とりとめもないお話の展開におじさんは蚊帳の外

映画史に残らなくても若者の頭に映画の一部が残っていればよろしい。と
おいおい、これでは自主映画になってしまいますぞ。

えーと、この映画のいいところは肉のたっぷり付いたおばさんたち、存在感は大したもの(笑)。


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No.024/2011◆ 「悪人」2010年・評価【4】   邦画

監督:李相日
出演:妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり
吉田修一のベストセラー小説を、妻夫木聡と深津絵里主演で映画化。恋人も友人もなく、祖父母と暮らす土木作業員の清水祐一と、アパートと職場を往復するだけの退屈な毎日を送る馬込光代。偶然出会ったふたりは愛し合うが、祐一にはある秘密があった。PG12
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日本映画の実力を示す一本。
あまりに評判がいいから、みるのをやや躊躇した。
いい映画は分かりやすいの見本どおり、うまく整理された映画なのだ。
例えばバスの運転手の配慮ある「お言葉」、まあ観客の泪壺を大いに刺激する。

ラストの反予定調和的場面もいい。

商売人の私がもっとも好きな場面がある。
床屋の主人が岡田将生を懲らしめて帰ってきたとき、お店で奥さんの宮崎美子が一生懸命鏡を磨いているところ。
ここは、私恥ずかしながら「慟哭」してしまいました。
これからこの夫婦にも、子供のいない別の日常が戻ってくるであろうことを暗示している。

人と人との出会いと別れがどんな状況であろうとも、素敵なことだと言う事をこの映画は教えてくれる。

でも、やはりこの映画は出来過ぎなのだろう、破綻が殆ど無いから・・・(笑)。

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No.023/2011◆ 「ガラスの脳」2000年・評価【2】  邦画

監督:中田秀夫
出演:小原裕貴、後藤理沙、名取裕子、榎本孝明
『仄暗い水の底から』『リング』の中田秀夫監督によるラブファンタジー。喘息で入院していた雄一は、生まれて以来眠り続ける少女・由美に願いを込めて毎日そっとキスをしていた。時を経て高校生になった雄一は、由美がまだ眠り続けていることを知り…。
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やっと我が田舎も雪が溶け、暖かくなりつつある。
凍結した道路でぶつけた車が痛々しいが、車替えどきなのでそのまま乗り継いでいる。
車後部は、ビニールテープで補修しながらの走行なのだか、なにせそんな状態で走っている御仁など居るはずもないものだから、奇異な目で見られる。
「危ない人」が乗っているとの想像からかみなさん避けてくださる。

そんなこんなのこの頃。

ところで、家業(メガネ)も本業(サラリーマン)も何故か妙に忙しい。
本業の社長いつものように怒りながらも、最後は何となく不気味な笑み(笑)、経営者はともかく業績がよければすべてよし、分かります分かります元経営者としては。

いずれにしても嬉しいことだが、落ち着いて映画が見れないのは残念至極。
もっとも、見たい旧作は殆ど無く、新作DVDを楽しみにするぐらいです。

あー前置きが長くなったが、この「ガラスの脳」どうにもならないくらいに面白く無い。
主演のお二人さん妙に地味で一向に盛り上がらない。
手塚治虫原作だから、最後まで見たようなものです。

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