No.057/2011◆ 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」2010年・評価【2】  邦画

監督 : 山崎貴
出演 : 木村拓哉、黒木メイサ、柳葉敏郎、山崎努
国民的アニメ『宇宙戦艦ヤマト』を木村拓哉、黒木メイサほか豪華キャストで映画化したSF大作。正体不明の敵・ガミラスの侵攻から地球を救うため、惑星・イスカンダルを目指す宇宙戦艦ヤマトの戦いの旅を描く。監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
山崎監督「リターナー」は近代SF映画の金字塔だと思う。
で、このヤマトにもかなりの期待を持って鑑賞。
結論から言えばかなりつまらない。
技術的なものは、もうこの時代だから当たり前のレベルであり、別に驚きもしない。

ダメなところ、キムタクの恋愛場面がどうにも邪魔なのだ。
キムタク下手とは言わないまでも、どうにもこうにも緊張感が伝わらない。

オリジナルのアニメのほうが明らかな好戦的なイメージはあるけれども、主義主張ははっきりしていて好感が持てる。

クリックすると元のサイズで表示します

1

No.056/2011◆ 「樺太1945年夏 氷雪の門」1974年・評価【2】   邦画

監督 : 村山三男
出演 : 二木てるみ、鳥居恵子、栗田ひろみ、岡田可愛、藤田弓子、若林豪、黒沢年男、丹波哲郎、田村高廣、南田洋子、島田正吾

製作当時、ソ連の圧力でお蔵入りになっていた作品が、36年の時を経てDVD化。昭和20年の太平洋戦争終結前夜の樺太を舞台に、樺太に攻め入ったソ連軍の脅威にさらされながらも、最後まで職務を全うすべく通信連絡を行った女性電話交換手9人の悲しい最期を描く。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この映画が細々としか公開されなかったことソ連の圧力らしいことでお蔵入り等々、私、当時もっとも映画の本数を見ていた時期でもあり知識としては持っていた。

おそらく当時見たとしても、かなり違和感のある映画だったことは違いない。
まず被害者としての女性交換手の描き方が一方的で、なんともやりきれない。

たとえ歴史的事実はそうであっても、何らかの客観的な描写がないことには感情の移入ができない。
ただ、女性が泣き叫ぶだけでは不快なだけである。

クリックすると元のサイズで表示します

0

No.055/2011◆ 「チェンジリング」2008年・評価【2】   洋画

監督 : クリント・イーストウッド
出演 : アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、ジェフリー・ドノヴァン、コルム・フィオール
ロサンゼルスで起きた実話を元に、クリント・イーストウッド監督、アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化したサスペンスドラマ。息子が行方不明になり不安を抱える母・コリンズ。数月後、警察が彼女の下にひとりの子供を連れて来るが…。PG-12作品。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
子供をダシに使った映画は好きになれない。
それにしてもイーストウッドは大したものだと思う。
私の知る限り、どの映画も一定の水準を維持しつつ、自己主張もきちっと入れている。

もっとも、この映画の肝である、誘拐事件のおぞましさ+警察の腐敗ぶり、いずれもアメリカンな映画としては結末が読めてしまうが、それはそうだとしても結構な力作には違いない。
ただ、どうにも気分が晴れないのはどうしたことなのか?

結局、永遠なる母性を前面に出したからなのだろう。
子供を思い続ける母親ほど強いものはあるまい。

家庭失格の人間にはどうにも居心地が悪すぎる映画なのだ。

クリックすると元のサイズで表示します


この頃、映画を見ながら別のことを考えている自分に愕然とする。
絶対見たい映画がなくなってきたことは確かなのだが、どうもそれだけではないようなのだ。
「疲れている」それもそう、自分は何に向かって走っているのか?
などと青っぽいことも想う。
「死に向かって走っている」、それが最大の憂鬱な原因なのだろうか?
若き日に出会った映画の衝撃の数々、あの時は忘れられない。
もうそういう時代は二度とやってこないこともわかっているが・・・。

お店破綻から3年、ちよっと休憩を入れなさいって神様が言っているのだろう。そう思うようにしている。

1

No.054/2011◆ 「マザーウォーター」2010年・評価【2】  邦画

監督 : 松本佳奈
出演 : 小林聡美、小泉今日子、加瀬亮、市川実日子
京都の街で暮らす3人の女性の姿を綴ったハートフルドラマ。ウイスキーしか置いていないバーを営むセツコ、疎水沿いにコーヒー店を営むタカコ、水の中から湧き出たような豆腐を作るハツミの姿を通して、不器用ながらも健気に暮らす人々の営みを綴る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何事も起こらない。
人畜無害な男性ども、いい女が出てくれば口説くのが礼儀などと思っているわけではないのだが、この映画の毒のなさにしばし呆れたりしたものである。

男が監督しようが、女が監督しようが、人に見せる以上客観的な視点が必要なわけで、女性だけ気持ち良ければいいわけではあるまい。

あの「かもめ食堂」が優れているのは、北欧の風土と料理の楽しさ、商売の面白さがきちっと描けていたことなのだが「マザーウォーター」はどれも中途半端に感じられた。
もたいさんのくささももういいだろう(笑)。

クリックすると元のサイズで表示します

0

No.053/2011◆ 「愛を読むひと」2008年・評価【4】   洋画

監督 : スティーヴン・ダルドリー
出演 : ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、レナ・オリン、ブルーノ・ガンツ

ケイト・ウィンスレットがアカデミー賞主演女優賞を受賞した切ないラブロマンス。第二次大戦後のドイツ。15歳の少年・マイケルは年上の謎めいた女性・ハンナと激しい恋に落ちるが、彼女には戦時中に犯したある“秘密”があることを知り…。R15+作品。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
硬派の作品、とりわけ洋画では最近一番のお気に入りである。
優れた映画はわかりやすいのたとえ通り、シンプルな筋運びなのでじっくりと作品と向き合える。
私、基本的には悲劇大好きなれど、この主人公文盲の切なさと、哀しさがたまらない。

人は年を取って何もない状態で同情されることのみじめさ、よく言われるように残るは「プライド」だけになったとき、人の選択は多くはないのだろう。
というよりは、この映画の主人公のように「死」しかないのかもしれない

親しかった人、愛おしい人に何か手を差し伸べるとき、私たちにはどんな方法があるのだろうか?
もう私、じっくりと考えてもいい年代なのだから・・・。

クリックすると元のサイズで表示します


それにしても、ケイト・ウィンスレットの頑張りがすべて、若くはない肉体をさらす前半、後半の老残、その壮絶さ振りが清々しい。
タイタニック」のいもネイちゃんが・・・(笑)。
0

No.052/2011◆ 「カラフル」2010年・評価【2】   邦画

監督 : 原恵一
出演 : 冨澤風斗、宮崎あおい、南明奈、まいける

直木賞作家・森絵都の児童文学を『河童のクゥと夏休み』の原恵一監督がアニメ化したファンタジードラマ。プラプラという天使によって中学生・小林真として人生を歩んでいくことになった“ぼく”の日常を通じて、誰もが抱える人生の“闇”を描く。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この優しは何なんだろう?
アニメだから、子供が主に見るのだから、この程度でいいだろうと。
そんな大人の計算が見て取れ、とっても居心地が悪い映画なのだ。

現在の邦画アニメ市場は良くは知らない。が・・・

こんなことが人生の闇ではあるまい。こんな家族ならばないほうがましだ。
と書くと、家族アニメは成立しない。

クリックすると元のサイズで表示します

家族を捨ててまで自立しろとは言わないが・・・。
人生の厳しさは一人からしか始まらないと、私は思っている。
0




AutoPage最新お知らせ