所詮、火鉢は火鉢  邦画

「冷飯とおさんとちゃん」
製作年: 1965年
製作国: 日本
収録時間: 177分
出演者: 中村錦之助 森光子 三田佳子 千秋実 小沢昭一 佐藤慶 三木のり平 入江若葉 新珠三千代
監督: 田坂具隆
脚本: 鈴木尚之(鈴木尚也)
原作: 山本周五郎

美しい娘に一目惚れした旗本の四男坊が、趣味で集めた古文書でお上に召抱えられ、めでたく娘と結ばれる「冷飯」。肉体的奇癖を持つ女房から逃げるように旅に出た大工が、旅先で女房が恋しくなり江戸中を探し歩く「おさん」。売れない火鉢職人が、女房子供や飲み屋の女将の暖かい人情に励まされて精を出す「ちゃん」。人間の善意と暖かい心の触れ合いを描いた感動大作。
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この頃、特に映画の感想が書けない。
この映画もとってもよくできていて、充分感動に値する。
特に三話目の火鉢職人のお話は、今でも商売人、職人と思っている私はボロボロ涙を流しながら見た。
いい人ばかりが出てきて、酔っぱらいのどうしようもない男を温かく包みあう。

時代がこういう人間と情緒を求めていただろうことは、想像できるのだけれどあまりに現代とかけ離れてしまったことに、暗澹たる気持ちにさせられてしまう。
もう、こういう人情話は無理なのだろうかとさえ思ってしまう。

一方、私は時代遅れの「職人魂」というべき行動は、映画の主人公のように愚直であってもいいとも思っている。

我々は「わかる人にはわかる」ということも体験している。
そうそう、こういうのが真の職人魂なのかもしれないと。

翻って、所詮「メガネはメガネ」と思う人は当店を訪れないはずだから・・・。

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これは映画の感想文ではありませんね(苦笑)
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同床異夢と映画「毎日かあさん」  邦画

製作年: 2011年
製作国: 日本
収録時間: 114分
出演者: 小泉今日子 永瀬正敏 遠山景織子 田畑智子 正司照枝 安藤玉恵 北斗晶 小西舞優 矢部光裕 古田新太 光石研 柴田理恵 大森南朋 鈴木砂羽
監督: 小林聖太郎
脚本: 真辺克彦
原作: 西原理恵子

泣いているヒマがあったら、笑おう
わんぱくな6歳の息子と4歳にして女の武器を使う娘の母である、漫画家のサイバラ。予想もつかない行動に出る子供たちに振り回されながらも、悲しいことや辛いことは笑い飛ばす、たくましい毎日を送っていた。一方、元戦場カメラマンの夫は、その後遺症によるアルコール依存症と格闘中で、同じ失敗ばかりを繰り返す。やがてふたりは離婚することに…。夫は、失った家族の大切さを痛いほど知り、懸命に治療を続けるが、今度はガンに侵されていることが発覚する。
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原作の漫画は全く知識がない。

やはり、この映画の面白さは元夫婦、永瀬と小泉の演じる微妙な空気感なのだろう。
映画を見るまでもなく俳優同志(ライバル)の結婚は難しいだろうということが想像できてしまう。

本当の夫婦になると、目と目を合わせて会話することがとっても恥ずかしくなる。
この仮想夫婦もそんな場面が多く存在する。

監督が狙ったであろうモノが自然に出ているのは、偶然と必然の両方なのだろうけれど、極めて珍しい映画だということも言えまいか。

この頃私、現代の映画を見ながら妙に落ち着かない。
とっても面白いなと思いながらも、何故か没頭できない。この映画もそう・・・
これが年を取ったということなのかしら・・・と
昔々の映画の安心できること。

それと酒を嗜まない当方にとって、アルコール依存症の気持ちはどうしても理解できない。


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1

「大阪ハムレット」欠点だらけの映画なのに・・・  邦画

収録時間:107分
出演者:松坂慶子 岸部一徳 森田直幸 久野雅弘 大塚智哉 本上まなみ 白川和子 間寛平 加藤夏希
大阪の下町で暮らす久保家。3人の息子を抱え、一家の大黒柱となっているのは、働き者のお母ちゃん、房子。お父ちゃんが突然亡くなり、四十九日も済まないうちに、お父ちゃんの弟と名乗る叔父さんが転がり込んでくる…。こうして5人の奇妙な家族生活が始まる。
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台風一過とはいかず、まだ外はグズグズしている。
レンタルのDMMの無料コーナーでこの作品を見つけ、気ままに見始めた。

正直なところ、まったくもって素人が作ったようなお粗末な部分が見受けられるが、キラッと光るものも見える。

少し、不思議な映画なのだ。

映画の底に流れるアナーキーな家族観がとっても魅力的ともいえるが、それはもう少し丁寧に描かないと説得力に乏しいとも言える。
この映画を見ながらあの名作「パッチギ」を思い出してはいたが、大団円に決定的な監督の演出力の差が出ているのはいかにも残念である。

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3

とってもかわいい映画「信さん 炭坑町のセレナーデ」  邦画

製作年: 2010年
収録時間: 108分
出演者: 小雪 光石研 村上淳 大竹しのぶ 中尾ミエ 岸部一徳 池松壮亮 柄本時生 石田卓也 小林廉 金澤美穂 中村大地
監督: 平山秀幸
脚本: 鄭義信(チョン・ウィシン)
原作: 辻内智貴

昭和38年、美智代は故郷である福岡の炭坑町に小学生の息子・守とともに帰ってきた。炭坑によって支えられ、男も女も子供たちも貧しくとも明るく肩を寄せ合って暮らす町。ある日、悪ガキたちに囲まれた守の前に一人の少年が現れ、あざやかに相手を打ち負かし守を救ってくれる。町では知らぬものはいない札付きの少年・信さん。親を早くに亡くし、親戚にひきとられていた信さんは、いつも疎まれ厄介者のような扱いを受けていたが、この事件を期にやさしく接してくれる美智代が特別な存在になる。
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最近作ではお気に入りの一本です。
子供の場面のいじらしさ。
大人の女性への憧れの清々しさ。

決してきれいごとではない青春のようなものを感じさせる。

これだけいい映画なのに、ほとんど話題にならなかったように思うのだが、私の知識不足なのだろうか?
贔屓の平山監督の手堅い演出で少しおませな「かわいらしい映画」の誕生だ。

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そうそうついでに「THE OSHIMA GANG ザ・オオシマギャング」を少し
大島渚監督研究ということなのだろうが、ほとんど目新しいものはない。
ただ、若い人が一生懸命大島作品を理解しようとした努力は認めたい。
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