永遠の人  邦画


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「永遠の人」
製作年:1961年日本映画を代表する名匠・木下惠介監督が阿蘇の大自然を背景に描く女の復讐劇。阿蘇の小作人の娘・さだ子には隆という恋人がいたが、戦地から帰還した地主の息子・平兵衛に犯されてしまう。さだ子はショックから自殺を図るも命を助けられ…。
監督:木下恵介
脚本:木下恵介
撮影:楠田浩之
音楽:木下忠司、
出演:高峰秀子、佐田啓二、仲代達矢、石浜朗、乙羽信子、田村正和、藤由紀子、加藤嘉

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私は、この映画を見ながら10か月ほど前の離婚調停を思い出していた。
元妻が離婚届に捺印を要求したとき、一瞬の笑顔の中にかつて仲が良かったころの面影を見たような気がした。
それはおそらく蜃気楼にも似た光景のようにも思えるのだが、もう元妻に真意を確認しようもない。
それは、30年にもなる結婚生活が終わったこと意味していた。
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映画「永遠の人」は暗くよどんだ結婚生活を阿蘇の自然の中で、透明な音楽とともに描かれる。
卑劣な映画として見ることもできるのだが、私はこの地獄のような夫婦そして子供に、さらに親にかなりの共感を覚える。

この感情は小津安二郎監督の「東京暮色」を見たときの感情に似ている。
つまり、出発はどうであれ、生活を共にすることによる人の感情の推移にどうしようもなく「人間」を感じるのだ。
うまく説明できない。

憎しみと愛情は紙一重

公開当時、この映画失敗作とされただろうことは予想がつく。
しかし、現在の目で丹念に検証すると、とんでもない傑作のように思える。少なくとも私にとっては木下作品の中では最も好きな映画に近い。

「チンバ」「カタワモノ」等々、差別用語が平然と使われるおおらかさ。
CGのなかった当時、滝壺での自殺未遂の怖さ、さらに阿蘇火口での自殺場面のすごさ、、、
俳優陣の行き届いた演技、とりわけ子供たちの演技は素晴らしい。
自殺する若き日の田村正和がいい。
名前はわからないが学生運動に関わり追われる次男、母親と五分の話し合いが凛として素晴らしい。

そして、ラスト夫婦の怨念とともにそれでも一緒に歩いていくだろうことを決意する。

私はこの映画を「覚悟」の映画と見た。
人生は思い通りにはほとんど行かないと思ったほうがよい。それでもほんの一つか二つうまくいくことがある。
それが幸せとは考えられないだろうか?

この映画の夫婦が地獄まで付き合えるとしたらこんなに素晴らしいことはない。
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実をいうとこの映画を昨日見たのだが、今朝はぐったりしてめまいまでする始末。
何とか会社までいき仕事をこなしてきたが、こんなことは初めての経験。
ストレス解消が目的の映画鑑賞が、どうも膨大なストレスを抱え込んでしまったようだ。
幸いにも、現在は元気になり整理のつかない感情を駄文にしています。

こんなストレスなら歓迎だ!?

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