映画「永遠の人」その後・・私的考察  邦画

1961年キネマ旬報ベスト・テン
邦画
1位 不良少年 羽仁進監督
2位 用心棒 黒澤明監督
3位 永遠の人 木下恵介監督
4位 人間の條件 完結編 小林正樹監督
5位 名もなく貧しく美しく 松山善三監督
6位 反逆児 伊藤大輔監督
7位 あれが港の灯だ 今井正監督
8位 はだかっ子 田坂具隆監督
9位 飼育 大島渚監督
10位 黒い十人の女 市川崑監督
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少し意外な結果ながら、「永遠の人」が公開当時高評価だったことが嬉しい。
私が読んだ映画本ではほとんど無視されていたように思うが、記憶違いなのかもしれない。
*******************************
木下恵介監督作品
1937.04.17 朱と緑 朱の巻  松竹大船  ... 監督部
1937.04.17 朱と緑 緑の巻  松竹大船  ... 監督部
1937.12.02 浅草の灯  松竹大船  ... 監督部
1938.06.09 愛より愛へ  松竹大船  ... 監督部
1939.12.01 暖流 前篇 啓子の巻  松竹大船  ... 監督部
1939.12.01 暖流 後篇 ぎんの巻  松竹大船  ... 監督部
1940.11.29 西住戦車長伝  松竹大船  ... 監督部
1942.10.22 続南の風  松竹大船  ... 演出助手
1943.07.29 花咲く港  松竹大船
1943.11.18 生きてゐる孫六  松竹大船
1944.06.08 歓呼の町  松竹大船
1944.12.07 陸軍  松竹大船
1946.02.21 大曾根家の朝  松竹大船
1946.10.29 わが恋せし乙女  松竹大船
1947.03.18 結婚  松竹大船
1947.12.11 不死鳥  松竹大船
1948.04.02 女  松竹大船
1948.07.27 肖像  松竹大船
1948.11.30 破戒  松竹京都
1949.03.09 お嬢さん乾杯  松竹大船
1949.07.05 四谷怪談 前篇  松竹京都
1949.07.16 四谷怪談 後篇  松竹京都
1949.12.01 破れ太鼓  松竹京都
1950.07.01 婚約指環  松竹大船=田中絹代プロ
1951.02.17 善魔  松竹大船
1951.03.21 カルメン故郷に帰る  松竹大船
1951.05.12 少年期  松竹大船
1951.10.25 海の花火  松竹大船
1952.11.13 カルメン純情す  松竹大船
1953.06.17 日本の悲劇  松竹大船
1954.03.16 女の園  松竹大船
1954.09.15 二十四の瞳  松竹大船
1955.08.31 遠い雲  松竹大船
1955.11.29 野菊の如き君なりき  松竹大船
1956.04.17 夕やけ雲  松竹大船
1956.11.14 太陽とバラ  松竹大船
1957.10.01 喜びも悲しみも幾歳月 第一部第二部  松竹大船
1957.12.01 風前の灯  松竹大船
1958.06.01 楢山節考  松竹大船
1958.10.28 この天の虹  松竹大船
1959.01.03 風花  松竹大船
1959.04.28 惜春鳥  松竹大船
1959.09.27 今日もまたかくてありなん  松竹大船
1960.01.03 春の夢  松竹大船
1960.10.19 笛吹川  松竹大船
1961.09.16 永遠の人  松竹大船
1962.01.14 今年の恋  松竹大船
1962.08.12 二人で歩いた幾春秋  松竹大船
1963.01.06 歌え若人達  松竹大船
1963.08.11 死闘の伝説  松竹大船
1964.05.24 香華 前後篇  松竹大船
1967.09.30 なつかしき笛や太鼓  東宝=宝塚映画=木下プロ
1976.05.29 スリランカの愛と別れ  東宝映画=俳優座映画放送
1979.09.15 衝動殺人 息子よ  松竹=東京放送
1980.09.20 父よ母よ!  松竹
1983.09.17 この子を残して  松竹=ホリ企画
1986.06.28 新・喜びも悲しみも幾歳月  松竹=東京放送=博報堂
1988.04.29 父  松竹=ビックバン=キネマ東京
*************************************
太字が私鑑賞済み作品
こうして並べてみると、1950年代に絶頂期があることがわかる。
「永遠の人」は不調の真っ只中ということになる。
晩年のものはほとんど無視してよい出来である。

だからなのかどうだかわからないが「永遠の人」が批評からこぼれ落ちたのかもしれない。

この映画のあまりの過激さは現代でも通じるし、手籠めにされた妻の復讐劇として見てはあまりにもさびしい解釈だろう。
木下監督が作り続けた善人夫婦の対極のようであり、実は「まっとう至極な夫婦論」として私は大事にしたい作品であると思っている。

「愛」とはいったいなんなんだろうと・・・。
いろんな形が存在することは当時も今も変わらないと思うのだが。
0




AutoPage最新お知らせ