2006/2/7  22:21

あの戦争は何だったのか  Book Review

あの戦争は何だったのかー大人のための歴史教科書ー(保坂正康・著/新潮新書)を読了。
筆者は今回、「太平洋戦争の総括」について記述している。だから「南京大虐殺」とかも出てこないし、満州事変も流れとしてしか触れられない。太平洋戦争に至った経緯。そしてどこが本当に太平洋戦争を欲したのか、太平洋戦争はどこが着地点のつもりだったのか……。それを解き明かしていく本である。
この本を読んで誰が言ったかは失念したんだけど「太平洋戦争は絶望の戦略」だとはよく言ったものだ……ということをふと思い出したのだが、結局、最初から最後まで日本は「戦略」や「情報」という分野(大体、日本は快進撃を続けていた時点で「どうやって講和(というかアメリカが屈服)するか」すらちゃんと練っていなかったらしいorz)でアメリカに負け続けていた、ということがよく分かったのは言うまでもない(-_-;)

この本で特に印象が残ったのは開戦前、「アメリカに石油の輸出を止められて日本に石油がそんなにないのなら」と民間貿易会社が石油合弁会社を作ろうとしたら軍の圧力で止められてしまったという話。国内からして「戦争に(わざわざ)仕向ける努力」がなされていた話ってわけだ……。

2006/1/11  23:31

97敗、黒字。楽天イーグルスの一年  Book Review

97敗、黒字。楽天イーグルスの一年(神田憲行・著/朝日新聞社)を読了。
朝日新聞社の出している月刊誌「論座」に連載されていたものを大幅加筆修正されていたもの(だそうで、私は読んでない)で、狗鷲の3月から10月までを選手のインタビュー(平石・藤崎・金田・根市・坂・一場)と楽天のスタッフ、ゴールデンエンジェルスの荒井しおり嬢、応援団(関東荒鷲会の岡野氏)、そして三木谷オーナーのインタビューを通じて「何故、狗鷲は97敗し、しかし黒字を上げたのか」を解き明かしていこうという本。
色々と印象には残ったのですが、この本で一番の背筋が凍る思いがした箇所は山下大輔二軍監督(現編成本部長)の
たとえば 三拍子揃ってそこそこできても、1軍のレベルではないという選手がいたとしますね。そういう選手は1軍は無理でも2軍で使い勝手が良いから重宝するんです。(途中略)そのために置かれている選手も当然います。(途中略)残酷かもしれないけれど、実際、2軍はそういうところなんです。
(7月 山形・天童に期待する将来p.125)

一見して(グラサンをかけてなければ)優しそうでオヤジギャグを飛ばし、奥さんが「悪口を言ってるのを見たことも聞いたこともない」、ボンボン(と言っては失礼だが)息子の「大ちゃん」こと山下氏から出た言葉((;゚Д゚)ガクガクブルブル この時には単に「選手だけ」に向けた言葉だったのかも知れませんが、これはコーチや監督、そして経営にも向けた言葉なのかも知れません。だって彼、山下氏は実父が作り、実兄が現在社長を勤めるリネンサプライの大手、ヤマシタコーポレーションの大株主の一人なのですから……。そういう意味でプロの厳しさを感じる言葉でした……。野球をするプロ(監督・選手・コーチ)、そして経営をするプロ(オーナー・スタッフ)のせめぎ合いを知るのにお勧めかもしれません(-_-;)



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