
4月9日
15度ほどもあった暑い日曜日。
来週からシーズン的にアイスが無くなるという、
チーム長野ファンの聖地カーリングホールみよたに行って来た。
青森の日本選手権でジャパーニーズノルベリと心の中で呼んでいた、
チーム御代田のスキップ様はU-18の件なのか
居られなかった模様でちょっと残念。
あの明るく強いスローを本拠地で見たかった気もした。
でも僕にとってのイチローや松井秀喜のような存在のpicticのメンバーが、
激戦の世界大会から帰って来ていた。元気そうで何よりでした。
大きな大きな長野県の東の端っこ御代田町は、
観光地軽井沢とICがある佐久に挟まれて、
栄え方はその2箇所と比べるとちょっと少ない感じ。
しかし関越で行ったことも関係あるのか意外に近く、
埼玉か群馬あたりかなというイメージ。
夜は1度でしかも雪降ってたので確かに長野だと思います。
高速代は片道3,900円。練馬から1時間半弱。ただゴルフと比べたら、
驚くほど高かったり遠かったりでは無い感じ。
カーリングホールみよた周辺はある程度牧歌的。
ホールは室温維持のために仕方ないとは思うけど窓が殺されている。
中が見えないので、秘密の会議とか密造とかやってる雰囲気もあるけど、
中からは大勢の笑い声がして活気ある感じ。
ますます何の施設か不明ですが(笑)
横浜からこうやって人が訪れちゃったりする聖地。
事務室に顔を出し見学させてくださいと申し出ると、
快くOKをいただいた。さっそく控え室へ。
アイスシート3本分の幅を延長した部屋。その幅のままでほぼ正方形。
その片面がガラス張りでアイスが3本縦に長ーく見える。
がらんとして広いが、真ん中には大きめのストーブ。
3方の壁沿いはトロフィーや額や作戦ボードもあり、
替えのストーンやブラシもいっぱい置いてある。
テレビデオで長野五輪の試合っぽい映像も流れ続けていた。
絨毯じきの広いフロアーには、
おそらく本物と同じ大きさの見慣れた同心円が描かれている。
内緒だが見学中に寝っ転がってみた。ハウスって大きい。
シートの方に目を向けよう。
3本のシートがある。
隣り合うシートを隔てるものが見当たらない1枚のアイス。
製氷作業などの管理はし易いだろうが、
失投や石の軌跡によっては注意が必要だろう。
両脇のシートは壁から近かったことからも推測されるが、
建物の短辺の方の幅に余裕がないためだと思われる。
工場を手作りで改造したという噂とも合致するなと思ったり。
両脇の2シートの天井には電球が点々と。
真ん中のシートには、
ハウス真上の天井カメラがあれば映り込むかもしれないくらい低い位置に、
蛍光灯がずらりぶら下がっている。
一番遠くの壁には得点板と、大きな日の丸。
さすが世界大会の代表のホームグラウンド。
講習会は2時間30分ほど。
先ほど書いた控え室で、30人位でしっかり柔軟体操。
屈伸、足伸ばし、アキレス腱、クロス前屈、足裏合わせ、
股関節柔軟、手首、足首、首、肩、とにかく多彩。
最後にはカーリング特有のデリバリーポースの柔軟。
説明を完璧にメモしたので、細かく書きますお試しあれ。
低い姿勢で左足を前に出して膝を曲げていく。
右足を後ろにズルズル引いて足の甲を地面につける。
しかし膝はつけない。腕を上に上げてそのまま前傾にして手を前にする。
しかし手は下につかない。
かなりきついですね。
班分けしてスライダーとブラシ配ってドア開けてアイスへ。
30人ほどの中に、なんと初めての人が4人しかいなかった。
さすが長野。
3シート6っ個のハウスに4〜5人ずつ位の班で散った。
チーム長野の方々も含めて10名ほど
蛍光オレンジのスタッフジャンパーの人が居たので、
インストラクターの割合も高く、
1班に2人位居たので目が行き届いている様子だった。
転んだ大学生のリアクションに大きく笑ったり盛り上げたりしていた
世界大会代表には脱帽。
前半はカーリングの基礎編。
ひととおり講習していた模様。
後半はミニゲーム2エンドを2回。
フリーガードなし。班どおしの対決。
指示はインストラクターが行っていた。
もうその頃には、インストラクターを中心に、
班はチームになっていた。
和気藹藹とした雰囲気はホール中に満ちていた。
チームごとに交流も深まり、共同作業も板についていた。
スイープの足取りも軽やかに、ショットを見ても充分に試合だった。
そうして講習は終わった。
控え室に皆上がってくる。
次の時間帯の講習参加者も集まり始め、
控え室も人が多くなり、事務室の方では対応に追われているように見えた。
参加者に班での記念写真を請われて
事務室から出てきた偉大な賞を受賞した女史は、
キュートにモグモグして飛んで来た。
息つく間もあまりない盛況ぶりがそこここに伺えた。
みよたでは通常10月頃にアイスを張るそう。
今シーズンは1ヶ月ほど早かったというが
それ以前は外気温との差があり、高い氷になってしまうとのこと。
厚さ5cm。不純物のない水をまず作ってからにしないと、
氷がすぐに溶けてしまうらしい。
今シーズンはカーリング界全体にとってはもちろん、
チーム長野にとって激動のシーズンだっただろう。
トリノ代表決定試合などもあったし。
ここ、みよたのアイスがひと月早かったと聞いてちょっと涙でたり。

0