最近修理等で預かる英車、トライアンフは程度の良い車両がほとんどです。程度がよくても、車検の時期が来れば車検整備が必要だし、故障することもあるので、整備や修理をさせてもらうことがあります。 しかし私が店を始めた頃は、そうではありませんでした。旧車のブームの時期でした。トライアンフが故障してやってくることが多かったです。“ちょっと見てもらえませんか”という言葉とは裏腹に、コンロッドが折れてエンジン内でバラバラになっていたり、ちょっとではすまない故障が多かったです。
トライアンフというと、イギリスやアメリカから輸入されてくると思いますが、それ以外の場所があるんですね。西のアジア方面かららしいのですが。一度修理しようとしたトライアンフで、プライマリカバーを外して、裏側のケースを分解して愕然。本物のプライマリーカースから反転して砂型で造ったようなものでした。形が不足しているところは、パテ盛りで成形してありました。触ると割れていくのでそれ以上の作業は中断しました。ブレーキペダルの表面の凹凸はすり減ってツルツル。あらゆるところが見事に使い切っている状態でした。そういう経験などがあって、修理を行なうときは充分確認してから始めます。

写真と本文は関係ありません。

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