楽しかった北海道ツーリングですが、怖い思いをしました。最初の日の午後雨の中、浦河から広尾へ向かう道、天馬街道のトンネルを走っていました。トンネルの中はたいてい涼しいのですが、さすが北海道、涼しさを通り越して寒かったです。
4キロほどあるトンネルを抜けたら、生暖かい空気が顔に当たった、と思ったら、一瞬でヘルメットのシールドが真っ白になりました。全く前が見えません。何度も走っているので知っていますが道の端のガードレールの向こうは谷底です。トンネルに中は60キロくらいで走っていました。前が見えない中でできることはブレーキをかけることだけでした。見えないシールドでかすかに見えたのが、車道の端の白線です。これを越してはいけないと思ったら、突然転倒してしまいました。
何が起きたかわからなかったのですが倒れたXL250を起こし、道端へ寄せました。白線からオートバイ一台停まれる幅の路側帯、そこからすこし盛り上がったところにガードレールがありました。トンネルの出口を見たら30〜40メートルくらいでした。60キロくらいのスピードでスロットルを戻してブレーキングするとそれほど距離は延びず、転倒したのはスピードが落ちて、周りが見えないのでバランスが取れなかったからだと思います。
XLはクラッチレバーが曲がっただけで立ちごけのような倒れ方でした。トンネル内で後方を見ていましたが、車は来ていなかったので良かったです。ヘルメットもシールドを上げるのに一秒もかかりませんが、とっさにブレーキをかけていると手は離せません。なにせ一瞬の出来事でした。ツーリングの間に然別湖の近くのトンネルの中でオートバイが車に衝突してライダーが無くなったという記事がありました。一瞬で避けられなかったのでしょう。オートバイに乗っているときは油断できません。

トンネルに入る前です。


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