2006/7/31
3段活用 ボーリング加工他
宣伝のちゃんとしとこうかな。
左側にあるなんの事ない棒がバルブガイド用の素材。部品屋さんより購入。
それを旋盤で荒引きしたのが中央の物。
バルブの入る穴はリーマで仕上げてあります。このバルブの入る穴を開けるのが曲者。ドリルで開ける時に曲がりが出ると後で問題になります。
リーマも旋盤で通しますがこのとき刃物台は固定せずフリーの状態でやるようにしています。リーマは下穴にそっていくのが一番仕上げが良いと師匠から聞いているのでそうしてるだけです。剛性の強いマシンリーマは関係ないでしょうがね。

最後にクランクシャフトを削る研磨機で外周を仕上げます。このときバルブ穴を基準に心を出して研磨します。
なぜって?
バルブ穴と外径の心が合ってないとバルブが傾くからです。この傾きが曲者なんですよ。
傾くとバルブとバルブシートがきちんと当りませんし、見栄えも非常に悪く、修正も非常に大変です。非常に手間のかかるガイド製作ですが、今回1日かけて8本作りました。
よく「リン青銅でガイドを作れないか?」って聞かれますが作り方は一緒ですから作れますけど、こっちの方が穴の曲がりが出易いですね。柔らかく削り易い材質は呑気に穴をあけてると知らない内に曲がって削れていきます。
自分的には汎用品の流用が楽だな〜。
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左側にあるなんの事ない棒がバルブガイド用の素材。部品屋さんより購入。
それを旋盤で荒引きしたのが中央の物。
バルブの入る穴はリーマで仕上げてあります。このバルブの入る穴を開けるのが曲者。ドリルで開ける時に曲がりが出ると後で問題になります。
リーマも旋盤で通しますがこのとき刃物台は固定せずフリーの状態でやるようにしています。リーマは下穴にそっていくのが一番仕上げが良いと師匠から聞いているのでそうしてるだけです。剛性の強いマシンリーマは関係ないでしょうがね。

最後にクランクシャフトを削る研磨機で外周を仕上げます。このときバルブ穴を基準に心を出して研磨します。
なぜって?
バルブ穴と外径の心が合ってないとバルブが傾くからです。この傾きが曲者なんですよ。
傾くとバルブとバルブシートがきちんと当りませんし、見栄えも非常に悪く、修正も非常に大変です。非常に手間のかかるガイド製作ですが、今回1日かけて8本作りました。
よく「リン青銅でガイドを作れないか?」って聞かれますが作り方は一緒ですから作れますけど、こっちの方が穴の曲がりが出易いですね。柔らかく削り易い材質は呑気に穴をあけてると知らない内に曲がって削れていきます。
自分的には汎用品の流用が楽だな〜。


2006/7/26
ブレーキのジャダー ボーリング加工他
クルマでよくブレーキを踏むとハンドルに振動が出るといった症状がありますね。気になる人は気になるし、そうでない人は気にしない。
でも後ろに乗せてる人に気を使わないといけない時とかは話は別でしょうね〜。
じゃあどうなってるかって言えば、ディスク削って見ればわかります。
まずはアウター側(クルマを外から見て見える側)

薄く引くと当らない部分が出ますね。でもこれくらいなら多分気にならないでしょう。
今度はインナー側

こちらはかなり症状がひどいですね。一番内側は削れてますが、外周に行くにつれて半周くらい削れないです。こうなるとジャダーとして人は感じるかもしれません。
もう0.1ミリ削りこめば

ほとんど綺麗に削れました。これは新品のディスクに交換してすぐこういう症状になったとお客さんは言われてました。
非常にまれな例でしょうが、不運といえば不運。しょうがないね〜。
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でも後ろに乗せてる人に気を使わないといけない時とかは話は別でしょうね〜。
じゃあどうなってるかって言えば、ディスク削って見ればわかります。
まずはアウター側(クルマを外から見て見える側)

薄く引くと当らない部分が出ますね。でもこれくらいなら多分気にならないでしょう。
今度はインナー側

こちらはかなり症状がひどいですね。一番内側は削れてますが、外周に行くにつれて半周くらい削れないです。こうなるとジャダーとして人は感じるかもしれません。
もう0.1ミリ削りこめば

ほとんど綺麗に削れました。これは新品のディスクに交換してすぐこういう症状になったとお客さんは言われてました。
非常にまれな例でしょうが、不運といえば不運。しょうがないね〜。

2006/7/21
穴が開いてます? ボーリング加工他
先日ボーリングしていると?な穴が・・・。

どうもキャビテーション腐食が起きて穴が開いてます。この穴の向こうは水が入っている所(ウォータージャケット)だからこっから水がピューって出てきます。
「この気筒だけコンロッドが曲がってた。」とのお客さんの証言もあり、ここから水が入りウォーターハンマーを起こしたようです。最初は針で突付いた様な穴だったんですが、2ミリぐらい削りこむとこのような大穴が・・・。
これにはスリーブを入れてやれば修理は可能。

肉厚が2ミリのスリーブを圧入すれば大丈夫。工程としてはスリーブの入る穴をボーリング加工⇒スリーブ圧入⇒再度ボーリング加工でピストンに合わせてあげます。結構時間は掛かりますが、ヤツが仕上げてくれるので自分はラク。
古い機械ですが頼もしいヤツです。
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どうもキャビテーション腐食が起きて穴が開いてます。この穴の向こうは水が入っている所(ウォータージャケット)だからこっから水がピューって出てきます。
「この気筒だけコンロッドが曲がってた。」とのお客さんの証言もあり、ここから水が入りウォーターハンマーを起こしたようです。最初は針で突付いた様な穴だったんですが、2ミリぐらい削りこむとこのような大穴が・・・。
これにはスリーブを入れてやれば修理は可能。

肉厚が2ミリのスリーブを圧入すれば大丈夫。工程としてはスリーブの入る穴をボーリング加工⇒スリーブ圧入⇒再度ボーリング加工でピストンに合わせてあげます。結構時間は掛かりますが、ヤツが仕上げてくれるので自分はラク。
古い機械ですが頼もしいヤツです。

