城ヶ崎はもともとクラックを開拓するところから始まった。
その開拓の発祥の地とも言われるファミリークラックエリアは、橋立吊り橋の真下にあるため、吊り橋をゆく観光客から注目を浴びてしまう。
ここのよいところは、地形的にすべてのルートに対して上から回り込んで、トップロープを張れるというところだ。初心者でも安心してクラックに挑戦することができる。
数パーティいたが、アップしていただけのようでやがていなくなってしまった。
一番簡単なやつからということで「ベビークラック」(5.7)に取り付く。これはさすがに簡単で、クラック部分も数手で終わってしまい、すぐにガバガバフェイスになってしまうので、練習にならなかった。
ベビークラック。
次は「シスタークラック」(5.8)である。これはすっきりとしたクラックで練習になりそうである。
トップロープで何度か試登したあと、トップロープ状態でカム2セットをぶらさげてセットの練習をする。ムーブとセットが問題なくできるようになったので、セットしながらリードに挑戦した。これはさすがに緊張したが、ムーブ自体は優しく、カムもかっちり決まっているので、どうにか登り切った。
最後に「アンクルクラック」(5.9)をトップロープで登ることにした。きれいなクラックでさらにハングしている。クラックの横にもいくつかホールドがあり、クラックとフェイスが微妙に入り交じった、好ルートだ。クラックの中にマントリングを返したりして、ムーブ的にもかなりおもしろい。
アンクルクラックのハングを超える。
初めてのクラック体験だったが、やっぱり手は痛かった。でもクライミングのおもしろさの本質に少しだけ触れられたような気がした。やっぱりクライミングは楽しい。
とりあえずの目標は、錫杖で最近流行りのフリー&NPルートの中でもっとも易しいと思われる
「見張り塔からずっと」だ。フェイスはフェイスで12台を確実にし、クラックもがんばっていきたいものである。

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