3連休の最後の日、世間はクリスマスムードに浮かれる季節、伊豆の天城を登ることにした。土曜から日曜にかけて雨になったが、振替休日となった月曜日は朝から快晴だ。城ヶ崎クライミングで通い慣れた伊豆までの道も空いていた。
ちなみに、普通なら東名→小田原厚木道路→135号線と行くと思われるが、クライミング仲間に教えてもらったのは、湾岸線→神奈川1号線→横浜新道→1号線→西湘バイパス→135号線と行くルートである。朝だとあまり変わらないかもしれないが、高速代が少し安くなるのと、帰りの場合、厚木の大混雑を回避することが可能だ。さらに135号線も1本道と思われがちだが、2カ所で抜け道があり、西湘バイパスを出た後も抜け道を通るとほとんど渋滞に引っかかることなく、湾岸線に入れる。ただし、1号線は別でいつも混んでいる。県内ワースト1らしいので、どうしようもない。
それはさておき、天城高原ゴルフコースまで車を走らせた。だいたいつくばから3時間半といったところである。登山者用の広い駐車場があるが、ほとんど車は止まっていなかった。しかし、登山者らしい人はちらほらいて、思ったよりはにぎわっている。
道はすこしぬかるみがあったものの、雪はなく温度もほどよくて歩きやすかった。冠雪の進んだ富士山が木立の合間から時々顔をのぞかせる。
富士は美しく輝く。
万二郎岳の頂上直下はけっこうな急登の上、凍り付いた雪が氷の固まりになってザレ場のようになっていて、ひどく歩きにくかった。氷の砂場みたいな感じなのでアイゼンも効きそうにない。キックステップで高度を稼いでいくとようやく万二郎岳の頂上に着いた。木立に囲まれてほとんど眺望はない。
万三郎岳への縦走路をとる。歩き始めに単独行の人を何人か先に行かせたが、まだ誰ともすれ違うことがない。八丁池方面まで縦走しているのだろうか。時折雪が降り積もっていながらも歩行には特に問題ない。細かなアップダウンをして、アセビのトンネルをくぐり、石楠立を過ぎて、またざらざらの氷を登っていくと、ようやく万三郎岳の頂上に着いた。久しぶりに歩いたせいか、けっこう疲れた。
アセビのトンネルをくぐると・・・、そこは相変わらず山道が続いていた。
頂上には5人くらいいて、八丁池から縦走してきた人がいた。道中一緒であった中年夫婦も縦走するという。こんな時期でもバスが走っているのだろうか。でも確かに縦走路をとった方が、天城を登ったという気がする。今回は車を置いてきているので、引き返すことにする。同じ道をとると万二郎岳の登り返しがあるので、涸沢分岐点を経由するシャクナゲコースをとる。
縦走路から分岐した後の下りが北面だけあってかなり凍結しており、軽アイゼンをつけた。アイゼンなしでは歩行は難しいだろう。分岐点まで下ると、後はひたすら中腹についた巻き道をトラバースしていく。陽当たりが悪い上に景色が単調なので、次第に飽きてくる。花でも咲いていればよいのだが。
凍結した階段。
だらだらと続く道を歩ききり、ようやく天城高原GCへ帰り着いた。もう少し眺望が良ければ良かったが、低山ハイクではこんなものかもしれない。帰りは刺身を食べて、上記のルートで帰宅した。相変わらず伊豆の道は渋滞しており、抜け道を通って合流するとき優越感を感じてしまったのは言うまでもない。
<コースタイム>
天城高原GC9:00−10:00万二郎岳10:00−11:30万三郎岳11:40−12:20涸沢分岐点12:20−13:40天城高原GC

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