ずいぶんと冷え込んでいるが、天気が良い日曜日、奥秩父の両神山へ行った。
夜、外環〜関越花園ICから登山口である日向大谷へ向かう。だんだん道が細くなり坂道を上がっていくと駐車場にたどり着いた。さすがに誰もいなかった。車中泊を少しでも暖かくするため、すべての窓に自作のカバーをつけた。とにかくガラスをふさぐようにすると、温度の落ち方が抑えられる。
翌朝、カバーのおかげか、寒さをあまり感じずに起きた。外は夜明けてきつつあり、雲一つない青空だ。準備をしていると一台車が上がってきた。登山客のようだ。
会所まではほとんど雪もなく、歩きやすい。ここまではほとんど高度が上がらないので、楽に行けた。薄川沿いに入ると、雪が多くなってきた。しかしトレースがあり、深さもほとんどない。川を何度か渡り、少しずつ高度を稼いでいく。足下が滑りやすくなってきたので、アイゼンをつけた。八海山にたどり着いたが、久しぶりに歩いたせいか、結構疲れるものだ。
陽の当たらない谷間を行く。
清滝小屋を目指して、斜面を上がっていく。急登が続くのでつらい。樹氷もなく、寒々しい光景なので、いまいち気持ちが乗ることもなく、ただ坂を上がっていくだけだ。
ようやく小屋にたどり着いて、休憩する。あまり陽当たりはよくないので寒く感じた。夏だったら日陰でよいのだろうが、冬は全く逆だ。
さらに小屋の裏から坂を上がり、尾根に出た。ここから鎖場が連続する。あまりこの辺は冷え込んでいないのか、特に凍結箇所はなく、鎖も問題なく使える。道はさすがに雪に埋もれるようになってはいるが、やはり深くもなく、凍ってもいない。途中で二子山を見ることができた。クライミングしている人はいるのだろうか。
明るい尾根道。
そうこうしているうちに両神神社に出た。頂上まではあとちょっとだ。頂上直下で剣ヶ峰を迂回して八丁峠方面に続く尾根へ抜けるトラバース道が分岐しており、間違えて入ってしまう。トレースが明瞭だったので、うっかり入ってしまった。頂上の右側へ行くように行かなければいけないのだった。トラバースは雪がゆるむと滑落の危険がありそうで、注意されたい。
両神神社に着いた。
頂上は良い天気で、八ヶ岳、富士山、浅間山ははっきりとわかった。北アルプスも見えていたようだった。とにかく雲がないので全方位を見渡すことができる。絶景を堪能した後、同じ道を返す。日向大谷から標高差千メートルあるので、やはり帰りも長い。それでも重力の助けを借りられるので、急坂を下るのは楽ではある。
八ヶ岳が見える。
日向大谷に戻ると、両神山荘のポチが吠えている。どうやら下山者がいることを伝えているようだ。近くに行ってみるともう興味がないようで、ひなたぼっこしながらうとうとしている。帰りに薬師の湯へ寄った。600円で石けん・シャンプー付き。湯温が熱くないのでゆっくりできた。関越は事故渋滞していたが、それ以外は渋滞もなく帰宅した。
ただいま、ポチ。
<コースタイム>(休憩込み)
日向大谷7:00−清滝小屋9:00−両神神社10:20−両神山剣ヶ峰11:00−清滝小屋12:30−日向大谷14:10

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