真夏の谷川、2ルンゼに行って来た。
登山指導センタ−から先の交通規制にもメゲず、ロープウェイ乗場から出発。
交通規制の件もあってか、本日は我々と中央稜の2パ−ティ−のみ。
しかも本日の一の倉は雲ひとつないスバラシイ眺め。
しかし、灼熱の陽射が容赦ない。テ−ルリッジでかなり絞られ、中央稜基部で既にヘロへロ。2ルンゼに入れば、日陰の涼しい登攀になるはず。それだけを励みに南稜テラスから本谷バンド、2ルンゼ取付。
岩の状態はからからに乾いていてクライミングにはもってこい。
僅かでも水流があるのではと乾ききったノドは期待していたが、こちらは残念賞。
まあ、ゼイタクはいえまへん。
2ルンゼをいく
日陰に入って随分体は楽になって、順調な登攀。
しかし、手持ちのル−ト図と少々状況が違った。
核心ピッチを抜けた跡にそれよりきわどいところもあり、これで岩がびしょびしょならば相当苦戦を強いられることであろう。
ザッテルから僅かで広河原。とても気分のよい場所だ。
幸い水流もあり、存分に体の渇きを潤す。
さて、ここからAルンゼ。
どちらかといえば沢登の領域に感じるが、普通のズックなので、滝場を巻いて行く。
結局は大きく巻いて、C,Dルンゼをトラバ−ス。A.Bルンゼの出合で沢筋に降り立つ。
視界がないときには苦戦するであろう。
Aルンゼ・2段滝場が見えてきた
そこからAルンゼのゴルジュ。
一箇所、二段滝でロ−プ&クライミングシュ−ズを出す。
一段目はV級程度、二段目が幾分カブっており、残置スリングでA1。
今回の登攀で一番きわどく感じた。
最後の壁は左の凹角を1ピッチで草付き。
草付を30分ほどで国境稜線。
オキノ耳に出ると期待していたが、実際にはその手前の峰に出て終了。
登攀終了点の鋭い岩峰
あとはテクテクと西黒〜巌剛を下る。
真夏の谷川。灼熱の登行に干上がる想い。
果たして中央稜パ−ティ−はいかがなものであったか。
パ−ティ−が少なかったのは交通規制のためだけではなかったのだろう。

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