会員便りの投稿システムが変わり、投稿しにくくなってしまった。S子が投稿するはずだったが、急遽ガストンがすることにした。管理人は対策を考えてください。
今回のメンバーはS子と俺の二人。
4月26日。車中での仮眠から起きると雨。様子をみたが今日は停滞とする。槍見温泉の露天風呂に入るも、ぬるくて寒いだけだった。以前から知っていたが無料に誘われてしまった。風邪をひかねばいいが・・・・
27日。深山荘前を出発するも、またもや雨が降ってきた。ロープウェイ駅近くで様子をみる。なんとかなりそうなので出発。穴毛谷に入るところ、朝一で靴を脱いで徒渉とあいなる。冷てぇーーー
予想通り我々以外誰もいない。左岸からくる急なルンゼ(雪渓)を詰め穴毛槍先のコルに出る。反対の岩小舎沢側からのトレースと思われる古い跡があった。2248にテントを設営し、ルート工作に出る。ロープをつけてナイフエッジにトレースをつける。南壁は正面の凹角を登ることにした。1ピッチ、草付。2ピッチ、数ポイントの人工とフリーでチムニーに入る。ここを荷物を背負って登っているパーティがあるが、俺の体で荷物を背負ったら、チムニーの中でチョック人間になってしまうのでは?と心配だ。ロープをフィックスしてテントに戻る。
28日。昨日のトレースとフィックスを使い順調に南壁2ピッチを終了。ここはチョック人間を心配して荷上げした。3〜4ピッチ、傾斜の落ちた岩場を登りロープを外す。抜戸岳に出る大きな雪庇は左から回り込む。穴毛谷から2パーティ3人が登ってくるのが見えた。抜戸岳頂上を踏み、笠ヶ岳に向かう。笠ヶ岳から、先ほど穴毛谷から登ってきたスキーヤー2名が降りてきた。なかなか上手な滑りであった。笠ヶ岳で記念撮影。S子にとっていくつめの100名山かな。2人ともバテバテであったが、広サコ尾根まで行こうと先を急ぐ。しかし時間切れで雷鳥岩手前の斜面を切ってテントを張る。
29日。4日間で一番いい天気。クリヤの頭先からシリセードを期待したが、早朝で無理だった、残念。広サコ尾根ではなく、クリヤ谷の夏道付近をまっすぐ降りる。膝に病気持ちの俺には、かなり膝がつらかった。今日は錫杖に登攀者はいないようだ。懸念された徒渉は難なく終わった。3日間で人を見たのは穴毛谷を登ってきた3人だけ。連休後半は大賑わいなんだろうなあ。槍見温泉の無料駐車場に荷物を置きS子が車を回収に行く。思ったより遠く、大変だったと晩飯奢り要求されるが上手に断る。深山荘の風呂に入り帰路につく。
たしかにS子は「晴れ女」かもしれない。S子とは、この3年GWを共に登っているが雨具を着たことがない。島々手前の食堂で食事をしたが、メニューがいろいろあって盛りもよく、美味しかった。気になる店なので又寄ってみよう。

穴毛槍のコルに向ってルンゼを登る

核心部の南壁2ピッチ目

2248mのテントサイト

雪庇の切れ目から抜戸岳に出る

錫杖岳を目前に一休み

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