宮尾登美子作「篤姫」を楽しみに観ている。
それに飽き足らず、図書館から「はずれの記」他、数冊借りて読んでいる。
短編は読みやすいので、すっ飛ばして読んでいたら
「狛江」という地名が出て来た。
http://www.mapion.co.jp/c/f?el=139/34/55.038&scl=70000&uc=1&grp=all&nl=35/37/53.814
小田急線沿いの狛江には中学3年の1年間だけ住んだ。
読み進んでいくと
現在、宮尾先生がお住まいの狛江市駒井と
私が住んでいた狛江市猪方とは数百メートルしか離れておらず
同じ和泉多摩川駅で下車をする。
私が住んでいた猪方は後に山田太一作「岸辺のアルバム」で
ドラマの材料にもなった多摩川水害で1974年に流された地域だ。
私も窓から毎日多摩川の水面が見えたし
宮尾登美子先生のお宅は土手に南側を接していたそうだ。
水害のことはいっさい文中に現れず、
1974年以降に引越しをされたのだろうか?
自動車教習所が近くにあることや、果樹園や
緑深い近所の様子を読んでいると
大作家宮尾登美子に近所のおばさんのような親しみを感じた。
これは勝手に私が感じているだけなのだが
もう確か82歳になられる。
今回の大河ドラマの打ち合わせなど大丈夫だったのだろうか?
など、心配してしまう。
狛江の、東京都ながら川のある自然豊かな様子が思い出される。
毎年、同窓会をやるのだが
40年前は狛江市にひとつしか中学がなく
駒井にも同級生がいる。
今度あったら聞いてみよう。
たぶん冗談ばかり言っている友だから
「俺んちなんか宮尾さんちに醤油貸したよ」なんて言いそうだ。

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