アマモマーメイドプロジェクトとは

「小浜湾を魚あふれる豊かな海に!」を合言葉に、小浜水産高校の生徒たちと市民が一緒になって2005年2月から進めている、小浜湾の環境回復に向けた取組みです。
このブログではプロジェクトの進捗状況と、それを支えるアマモサポーターズの活動を中心に紹介します。

2010/5/18

どんぶらこin名田庄・集楽庵  WAKKA

5月16日(日) 森んこさんが茅葺き屋根を復活させた名田庄の納田終(のたおい)地区・老左近(おいさこ)の集楽庵(しゅうらくあん)で、久しぶりの「どんぶらこ」をしました。
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若狭水紀行・どんぶらこが始まったのはちょうど2年前。昔の名田庄の川がどんなに素晴らしかったかを地元の釣り名人からお聞きしました。
そのとき話題に上ったのが、近頃の川の「赤にごり」の話。
あれから2年、そのとき聞き手の一人だった田原先生(県立大海洋生物資源学部)と大学生たちが実態調査をし、今回その結果を報告してくれました。
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砂防ダムが及ぼす影響を調べるために、ダムの上流、ダム湖の中、ダム直下、下流2ヶ所でそれぞれ川の濁り具合や魚の生息数を調査した結果、ダムにたまった泥が下流のある地点に集中的にとどまっていることがわかりました。
その地点とは、なんとこの集楽庵の前なのです。里山の暮らしを復元して、子どもたちに自然の中でいっぱい遊ばせたい、もちろん川遊びも、ということで整備したにもかかわらず、いざ、夏になって川遊びをしようとしたら、あまりに川がドロだらけで汚くて・・・。と代表の萩原さんは嘆いています。

しかし、この調査では思いがけない結果も。
「ドロだらけで魚なんかとても棲めない」と思っていたのに、調査してみたら意外と魚はたくさんいました。アユは石に生えるコケを食べるので、泥が石を覆うこの地点には上がってきませんが、それ以外の魚は意外とたくさんいるようです。
この結果に萩原さんは複雑な思い。「魚がいるとわかったのはうれしいけど、本来なら渓流であるべき場所。やっぱりこのままじゃ、川遊びはできない…」

もうひとつ意外だったのは、ダム湖の底の泥の調査。
「きっと堆積物が腐ってヘドロになっているに違いない」と思っていたのですが、ほとんど臭いのないあっさりした(?)泥でした。

な〜んや、心配することないんや〜、と思ったのもつかの間、続いて同じく県立大の青海先生から「黒部川ダムの排砂問題」の話。
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立山連峰から富山湾に注ぐ黒部川。水がきれいなことで有名ですが、年に一回、ダムにたまった砂を一気に流すんだそうです。その量、毎年何十万立方メートル。十万立方メートルとは、100m×100mの広場に10mの高さで砂や泥がたまった量。濁流が海に広がっている様子は衛星写真でもはっきりととらえられます。
わかめや刺し網漁に被害が出ていて、地元の漁師さんたちが裁判を起こしています。
青海先生は数年前から、ダム排砂が漁業に与える影響をいろんな角度から調査しておられ、その結果を今回聞かせてくれました。

その結果は驚くことばかりだったのですが、特に印象に残ったのは、採取したダム排砂に海水を入れてしばらく置いておいた実験の結果です。
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右に行くほど棒グラフが伸びているのがわかりますが、15度、20度、25度と水温を上げていくにつれて硫化水素(卵が腐ったような臭い)の発生量が増えています。
つまり、水温の低い真水のダム湖の底では堆積物は腐らず、害のないものに見えるけど、それが海に流れてある程度の水温になればヘドロ化する、ということです。
ということは、名田庄の砂防ダムから流れ出す泥も、その地点では大丈夫でも、小浜湾までやってきたら・・・。 ん〜!やっぱり放っておく訳にはいきません。

講座ではその後、実際の川での生物調査の様子を見せてもらいました。

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背中に背負ったバッテリーで感電させて一網打尽。「毎日やってますから」と手慣れた様子の大学生。見学者からは「わしもやりたい!」の声、多数。(今回は調査のため、特別採集の許可を取って実施しています。無断でやるとお縄になります)
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清流にすむカジカ(ゴリ)やアカザなど、たくさん採れ盛り上がりました。
カジカガエルの声も聞こえました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B8%E3%82%AB_(%E9%AD%9A)
http://fishing-forum.org/zukan/mashtml/M001427_1.htm
http://hitohaku.jp/education/frog/zukan/kajika.html

講座の後、萩原さんがダムの上流の山を案内してくれました。
皆伐された私有林から土砂が流れ出していました。ダムも問題だけどその上の山もなおさら問題。ため息が出ます。(と言いながら、ちゃっかりワラビを採って帰って夕食にした私でした)
どんぶらこ〜どんぶらこ〜 次はどこへ行くのやら。
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