今月は小6の分数の遭難スポットですが、 小2で習う「九九」
と掛け算(暗算)がとても重要である!ことが、わかる!と思います。
「算数の遭難スポット・小6分数:異分母の計算(通分)」
★2013.4月号(49号)
□子供がどこで つまづいているか見てください。
□下の分数の足し算ができないとします。
19/36 + 11/24 ※分子/分母
それが、一体なぜできないのか、その原因を見つけることが大切です。
□そして、「通分」ができないということがわかったら、
さらに細かく見ていくのです。
□「通分」そのものができない場合は、通分のやり方を教える。
通分に必要な掛け算がうまくいっていない。その掛け算のための
「九九」が完璧でないことが、わかるかもしれません。
九九はだいたいOKなのですが、よく調べると、間違って覚え
こんでしまっているのが、1個所だけあることがわかったりします。
これもけっこう多いです。
□九九は大丈夫なのですが、上の例の場合は、通分の分母は
72(最小公倍数)ですから、分子を出すには、19×2、
11×3が必要ですが、これが
暗算でうまくできないで、
モタモタしたのが原因だとわかるかもしれません。
□原因がわかれば、
つまずいているところを何回も反復練習
して、できるようにしなければなりません。
19/36+11/24
□一番いいのは、
親が問題を作ってあげることです。つまり、
子供の
つまづきに合った最適な問題を作ってみてください。
それが一番効果的なのです。その子供が、11×2、11×3、
11×4、・・・は暗算できるけど、19×2、19×3、
19×4、・・・のところはできません。
それならば、その子に応じて、19×○の問題をいっぱい作って
あげることできると思います。できるのは、パスしていいのです。
□アプロ算数学教室では、このような課題に対応するために、
10面体、20面体さいころを使って、2けた×1けた、2けた+2けた
などの
暗算練習を教室に来たら毎回勉強のはじめにウオーミング
アップとしてやっています。
□中学数学になると、
正負の数の概念、抽象的な文字式の計算、
移項で符号が変わる方程式の計算などが次々と登場しますが、
九九や暗算がしっかりできないと思考回路がストップしてしま
います。
そのためには、小学生のうちから
暗算練習が必要と考えています。

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