レッドソックス・松坂大輔投手(30)が違和感を訴えた右肘は、重症だった。球団は通算6度目の故障者リスト(DL)入りとともに、17日に受けたMRI(磁気共鳴画像)検査の診断結果を発表した。右肘の内側側副靱帯(じんたい)の損傷と屈筋群の炎症が見つかり、2週間後の再検査まで投球を控える。復帰は7月12日のオールスター戦以降と見られ、一部米メディアは復帰まで1年かかる靱帯再建手術の可能性にも触れた。
松坂が会見で唇をかみしめた。球団から発表されたのは、右肘の内側側副靱帯の損傷と屈筋群の炎症。思いのほか重症だった。復帰への青写真は、マイナーの実戦まで約1か月。メジャーのマウンドに戻るのは7月となり、球宴明けの中旬以降にずれ込む可能性さえある。「これほど長い時間が必要なほど悪いとは思わなかった。最初、聞いた時はショックでした」
先月から登板後の回復が遅い自覚はあったが、シーズン中に起こる張りと解釈し、深刻にはとらえていなかったという。だましながら投げていたが、いっこうに状態は上がらない。メジャー50勝目を狙った16日のオリオールズ戦では「どこでボールを離していいのか分からなくなっていた」ほど、プロ13年目で初めて痛めた患部は悪化していた。
フランコーナ監督は「一般的に、2週間(投球を)休めば(試合の)マウンドに戻るまでに2週間かかる」と見通しを語り、実戦復帰まで最低1か月かかると見ている。通常ならマイナーで2、3回、調整登板をするため、メジャー復帰は早くても7月以降。状態が上がらなければ、球宴明けまで延びる可能性もある。
周囲の反応も予想以上に大きく、一部米メディアは診断結果を踏まえて「症状がさらに悪化する場合、トミー・ジョン手術(側副靱帯再建手術)に至るケースが多く、球団はそうならないことを願っている」と報じた。米メディア向きの会見で、松坂は手術の可能性を否定しながら「別の意見を聞くのも手」とチームドクター以外からも所見を求める用意があると明かした。
松坂は「“勤続疲労”と、何かがきっかけで起きたこと、その両方に原因があると思う」と語った。今季はキャンプから右肘を上げた力強いフォームを意識。速球派のピッチングを取り戻そうと強くイメージするあまり、患部に負担がかかった可能性もある。
過去5度のDL入りで、最も長い離脱は09年6月、右肩の疲労などによる87日間。「気持ちはもう前を向いている。最短で復帰できるように最善を尽くすだけ」。一夜明け、気持ちを切り替えたようにも見えた。
◆トミー・ジョン手術 かつては現役引退を避けられないとされていた肘の側副靱帯断裂や損傷に対応する再建手術。1974年に初めて手術を受け、その後164勝した当時ドジャース投手の名前が付いた。復帰までには約1年かかる。Rソックスでは昨年、田沢純一投手が受けてマイナーで調整中。日本プロ野球でも村田兆治(当時ロッテ)、桑田真澄(当時巨人)らも受け、復活している。
◆日本時代は7度の登録抹消 松坂は西武時代に7度、故障で登録抹消されたが、右肘靱帯損傷はない。右肘については02年5月29日のダイエー戦登板後、違和感を訴えて抹消。8月4日にダイエー(現ソフトバンク)戦に復帰するまで約2か月間かかった。
◆松坂のメジャーでの故障
▼08年5月 27日のマリナーズ戦で先発し、右肩の違和感を訴えて4回終了時で降板。右肩回旋筋の軽度の張りと診断され、初のDL入り。6月21日カージナルス戦で復帰。
▼09年4月 14日のアスレチックス戦で初回5失点でKO。右肩に異常はなかったが、3月開催のWBCの疲労を理由に強制的にDL入り。復帰は5月22日メッツ戦。
▼09年6月 3試合連続で途中KOされ、再び右肩の疲労を理由に21日にDL入り。約50日間の投球禁止を通告され、長期リハビリに。復帰は9月15日エンゼルス戦だった。
▼10年4月 キャンプ中から背中と首の張りなどに苦しみ、4年目で初めて開幕をDL入りで迎えた。3試合の3A登板を経て5月1日のオリオールズ戦で復帰。
▼10年6月 12日のフィリーズ戦の開始直前に、右前腕の張りで登板回避。直後にDL入りした。異常はなく、24日のロッキーズ戦で復帰。
スポーツ報知 5月20日(金)8時2分配信
まあこうなるだろうとは思ってました。
あんなに太って、今は手投げ状態ですもんね。
日本にいたころはあんなんじゃなかったのにな。
躍動感のあるフォームで、ストレートもスライダーもすごくキレてたし。
投げ込みができないなら、その分走り込みでもしないといけないんでしょうけど、その辺どうなのかな?
まああまりやってないから、あんなに太ったんでしょうけど。
でも松坂は好きな選手なので、このまま終わって欲しくないです。
まだ日本にいた頃の最高の松坂を、メジャーでは見てません。
見れる日が来るのかな。
見たいな。

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