◆マリナーズ0―2アスレチックス(28日・シアトル) マリナーズ・イチロー外野手(37)のシーズン200本安打が、10年連続で途切れた。アスレチックスとの今季最終戦に「1番・右翼」で出場したが3打数無安打。今季の安打数は184本にとどまった。打率も2割7分2厘で、オリックス時代の94年から続けてきた連続3割も、17年でストップ。不振のシーズンを終えて「晴れやかですね」と笑みを浮かべた天才は、来季以降も200本を目指して戦い続けることを誓った。
イチローはイチローだった。ロッカーの前で報道陣に囲まれると「なぜか晴れやかですね」と第一声を発し、失意のシーズンを語り始めた。「200本に区切りが付いた。ようやく続けるということに追われることがなくなったので、ちょっとホッとしてますね」。ついに訪れた瞬間をかみ締めるように“イチロー節”を紡ぎ出した。
8回の最終打席は空振り三振に終わり、3打数無安打。7回に右中間への打球を好捕して見せ場は作ったものの、2011年を象徴するような最終戦だった。
今季は4月を終えての安打数が、自己最多タイの39本。最高のスタートを切ったはずが、過去10年で最高の安打数を記録していた5月につまずいた。今季最低の月間22安打と低迷。「4月に結果が出ることの難しさ。それが誤った判断であったとは、言えるでしょうね。それが5、6月に出てますよね。心はポキッと折れたことはありますけど、体はずっと元気だったから、それに支えられたよね」。イチローでも、精神的に追い込まれていたのだ。
こだわり続けてきた200本という数字。「やっぱり特別なんですよ。こうやってできないことがあると、200ってすげーなって」。心の中では欲もあった。「不思議なもので、できない雰囲気が出てくるとやりたくなってくる」。ただ、10年連続という数字が色あせないことだけは確かだ。「去年やっておいて良かったよね。これが9(年連続)だときついですよね」と笑った。
長年、付き合ってきた記録に“別れ”を告げた。だが、感傷的な気持ちにはなっていない。「寂しさが来るかなって思ったんですけど、そんな感じではない。動揺する感じでもないんですよ。それは多分、ギリギリのところでやってきた自負があるからなんでしょうね」。自分が作り上げた記録のすごさを改めて感じられた年でもあった。
この11年間、日本中の人々がイチローの安打数に注目し続けた。記録が途切れたことで「(ファンの期待が)変わったら楽だなと思います」と言うが、そうはならないことは本人が誰よりも分かっている。「これからも200本にこだわるか」と尋ねられると、「その可能性を生み出せる状態でありたい」と自分に言い聞かせるように話した。現役生活が続く限り、挑戦は終わらない。
スポーツ報知 9月30日(金)8時3分配信
ついにイチローにもこの日が来てしまいましたか。
いずれこんなシーズンが来るとは分かっていましたけど、イチローならずっと打ち続けてくれるんじゃないかと期待もしたり。
本当に「なぜか晴れやか」かどうかは本人にしか分からないですが、本当は悔しいんだろうな。
また来シーズン200本打ったらそれはそれでまたすごいですね。
やっぱり期待してしまいます。
でも200本って、10年連続なんで軽く打ってるように思えたけど、やっぱり難しいんですね。
当たり前か。
それじゃ来シーズン、200本安打の復活お待ちしております。

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