イギリスでの1週間缶詰ヨット・トレーニングで知り合ったカナダ人Jimに北米の湖畔の別荘に招待されたときのことです。そこはトロントから車で2時間ぐらいにある大きな湖です。車を湖畔の駐車場に置いたあと船外機付の小さな小舟で10分ぐらい走ります。車ではアクセスできないところに別荘があるのです。そこにはリンダルホームの展示場にあるような超豪華な別荘が岩の上に建っていました。
JIMさんは私にインターネットビジネスを教えてくれた師でもあります。e-commerceなど日本では誰も知らなかったころにパラダイムシフトのdon tappsocottやカナダのIT社会を紹介くださったのも彼です。そしてIBMや米企業の重役でもあった彼の言葉はいつも重みがあり、示唆に富んでいるのです。
ちょうどお昼ごろになったので食事の支度に取り掛かろうとしたところ、食材やデザートが足りません。ケイシ、一緒に買い物に行こうと連れられたのは、さきほどの小さい金属製ボートです。私が見張り係で、周りに行き交う船の位置をレポートする役、船舶5時方向に1隻あり、大声で叫びながら指差すわけです。15分も走ると目的地の船着場です。
そこに小さな雑貨食料品店です。生活に必要なものはほぼ何でもあります。価格はトロントのスーパーマーケットにくらべるとかなり高いです。でも、お店にはひっきりなしお客がやってきます。帰り際に、このママパパショップがなくなると湖畔の住民が困るので、店主が商売が続けられるように価格が高くてもみんなで店を支えるつもりで買い物をしているんだよ と聞かされました。
アメリカの隣国であるカナダは政治経済的にはアメリカの属国です。日本も同じような立場かもしれません。なのに日本では、大店法以来、大型スーパーに小さな地元食料品店や萬屋は駆逐されてしまっています。ここ加東市もそうです。おじいさん・おばあさんが歩いて買い物にいける距離にはお店がなくなってきているのです。中規模の小野市に行ってもやっぱり同じで昔の商店街はシャッター街です。まずは消費者も考えを変えるべきでは?モンスタークレーマーだらけで、ちょっと気に入らないと怒り出す客達、1円でも安ければとネットを探し回る客たち。あのカナダの片田舎のように、この店があったほうが結局は便利なんだからと考えることができないのでしょうか?店主に、素晴らしい商品を置いていて・売ってくれて ありがとう!と颯爽と店をでるカナダの高級別荘地のきれいなお嬢さんのような消費者を増やそうではありませんか?また、少し高ければ、買う量と頻度を抑えれば出費は同じ金額なのですから。。
ベンツ部品でも同じです。小さな当社も商売を続けさせておくほうが得だと思いません?
ディーラーになくなってしまったようなベンツパーツを倉庫在庫していたり、部品によっては他社より少し高いものがあるかもしれませんが当社なら通常は翌日に部品が届くんですよ。これだけの品ぞろいで安価なベンツ部品屋で・わざわざ着替えてディーラーに行かなくても良いならありがとう商事があったらベンツオーナーにとって長い目でみたら得でしょ? あのカナダの湖畔でのようなキレイな取引・気持ち良い取引をしたいものです。値段が他のほうが100円安いから他社で、この部品はディーラーと同じ価格だからディーラーで買うのではなくて、今回の部品注文はすべてありがとう商事にしますよ。といって欲しいです。ディーラーと同じ値段だったらありがとう商事で買うよ。って。価格だけを追う消費者ばかりになったら、きっと危機が起りますよ。今回の経済危機でも明らかな通り、市場経済は完璧でないのですから。値段だけじゃないと思います。
これから地元の肉屋にすき焼き用神戸牛・三田牛を買いにいってきま〜す。ベンツオーナーの皆様もありがとう商事のベンツパーツをもっともっと買ってくださ〜い。
社長

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