2005/9/19

ピオーネ  

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実家に長野らしい秋の味覚を送ろうと、つてを辿ってぶどうを狩らせてもらいに行ってきました。

今回伺ったお宅は観光用に看板を掲げているわけではなく、身内やお知り合いに少しだけぶどう摘みの場を提供されているとのこと。
ほとんどはワインや生食向けの出荷だそうです。
トラックがびゅんびゅん行き交う国道に面した、教わらなければまず行き過ぎてしまうような小さな入り口を曲がると、玄関までの道の両脇はもう涼しげなぶどう棚。
綺麗に整えられた棚の下へ、少し猫背気味に入ると、あたり一面にほのかな甘い香りが漂っています。

この日のお目当ては、“ピオーネ”という超大粒種なしぶどう。
酸味が少なく、柔らかな甘みはしつこすぎずでとてもいい感じです。
実家へ送る分はプロの目利きに任せて選んでもらい、僕は味見と称してひたすら食させて頂きました : )
この品種、酸味が少ない分だけ甘さがより強く感じられるためか、男性ウケがいまひとつとのこと。
でも僕的にはその果肉の厚さからくる食べ応えに、上品な甘みがぴったり合ってると思います。
調べてみると、“ピオーネ”というのはイタリア語で“開拓者”という意味だそうで、英語で言うところの“Pioneer”なんですね。
巨峰とマスカットを掛け合わせ、ぶどう業界?の未来を切り開く期待の星として静岡で生まれたのが昭和32年。
当初は正に“パイオニア”という名前だったそうです。
その後、岡山で種なしの“ニューピオーネ”が生まれ、現在ではこれが一般的にピオーネとして広まり、巨峰よりワンランク上の“黒い真珠”として人気品種に。
なるほどー
ま、当日はそんなウンチクなど知る由もなく、すっかりフルーツコウモリと化して手をベタベタにしながら食べまくり、ぶどうのお話など色々と伺って楽園を後にしました。
ああ、おいしかった。

折しも次の日、実家からは瑞々しい梨が山のように届き、呑みに行った居酒屋からはりんごと柿とみかんをもらい、狭い部屋の中はいま秋の香りでいっぱいです。
それを嗅ぎつけたのかどうか、大きなスズメバチが窓から入り込んで来たのにはちょっと困りましたが(苦笑)

本日の一枚
こちらはワイン用に栽培されているコンコード種の棚。
ぶどう棚の下はなんだか秘密の隠れ家みたいで、ちょっと身を屈ませなきゃいけないところなんかますますそれっぽく、うろうろ歩き回っているだけでワクワクしてきます。
実はぶどう狩りというのはこれが初めてだったのですが、観光果樹園のイメージにあったプラスチックの白いテーブルセットやバーベキュー用のビニールシートなどはもちろんなく(笑)、静かな広い棚の下は、古いぶどうの樹と棚の支柱だけが規則正しく緑の床と天井をつないでいる、なんだかとても不思議な空間でした。

葉っぱの間から見上げる雲は、もう秋の隊列を組み始めています。
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