2006/5/5
草木も眠る


“草木も眠る丑三つ時”という言葉がありますが、夜、道端に咲いているタンポポの、文字通り眠っている様子を見るのが好きです。
朝はあんなに元気に開いている我の強そうな黄色い花が、夜になると、どこへその花弁を隠したのかと目を疑うほどに小さくすぼまって眠ってしまいます。
これが本当に寝ているように見えるから、なんだか楽しいんですね : )
まるで小さくて活動的な生き物が、一日を終え、動き疲れ、手足を縮めて寝息を立てているようで、その無防備な様を見ていると、一種、庇護の念みたいなものが湧いてくるのです。
眠っている赤ちゃんの顔を覗き込んだときのような、思わず口元が緩むあの感じに似ているかもしれません。
本日の一枚
“タンポポの綿毛が耳に入ると耳が聞こえなくなる”って、子供のころ脅かされませんでしたか?
耳の中で芽が出るからか?などと、結構コワイ想像をしたものです(笑)
綿毛って外遊びのおもちゃだったからね。

