2007/3/25
パ・リーグ、今秋ドラフトで希望枠返上へ…4・2パ理事会で提案(2007年3月26日 サンスポ)
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200703/bt2007032607.html
パ・リーグの瀬戸山隆三理事長(53)=ロッテ球団社長=は25日、4月2日のパ理事会で今秋ドラフトでの希望入団枠の返上を提案する意向を明らかにした。21日の代表者会議では根来泰周コミッショナー代行(74)が希望枠撤廃は来年度からとし、今年度は現行制度を維持することを提案したが、瀬戸山氏はパで独自に返上をとりまとめ、同日の実行委員会に提示するつもりだ。
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瀬戸山理事長はこの日、日本ハム戦が行われた千葉マリンで会見し、「6月もしくは8月ぐらいまで議論をして(球界全体で)希望枠を撤廃できればいいが、難しければ、パ・リーグだけでも返上すべきという提案をしたいと思う」と、4月2日の理事会に諮ることを明かした。
21日の代表者会議後、ロッテ以外にも日本ハム、ヤクルトなどが希望枠返上を表明。前日24日には希望枠維持派だったソフトバンク・孫オーナーも「不正を補う仕組みをみんなで進めるのはいいこと」と同調した。
瀬戸山理事長はこれらの動きに反応し、「12球団が混とんとした状況にあると思われるのも、プロ野球のためによくない」と話した。すでにパ・リーグ小池会長にも伝え、代表者会議出席を自粛した西武にも出席を求める。
12球団そろっての返上は、21日に根来代行も提案したが、阪神が「それでは完全ウエーバーになる」と反対の姿勢を見せて足並みはそろわなかった。また、パ・リーグ内にも瀬戸山氏の考えに理解を示しつつ「返上以前に希望枠が残る現行制度を今秋も続けることに反対」(楽天・米田球団代表)、「撤廃すべきだが、球界(12球団)全体の問題」(日本ハム・島田チーム統括本部長)との声もある。
返上論の高まりが、即時撤廃に反対するセの巨人を動かしていけるのか、注目される。
◆ソフトバンク・角田球団代表
「希望枠を除外した制度ができるなら、もう一度話し合ったらいい。(4月2日の理事会には)西武も入って問題ないと思う。6月までに決められるよう話していきたい」
◆オリックス・機谷俊夫球団代表
「パ・リーグで希望枠返上という提案には賛成。まずは12球団の総意で、今秋から希望枠が撤廃されることを目指す。かなわないなら、希望枠を使用しないことを検討することになります」
◆西武・太田秀和オーナー代行兼球団社長
「パ・リーグで決めることには従います」
◆巨人・清武球団代表
「瀬戸山さんに聞いてみないと分からない。前から言っているように希望枠にはこだわらない」
◆日本プロ野球選手会・宮本慎也会長(ヤクルト)
「根本的にルールを変えないといけない。何かをしないとというパ・リーグの気持ちは悪いことではない。希望枠を撤廃してから次のことを話し合えばいい」
◆全日本大学野球連盟・内藤雅之常任理事
「われわれは方法論ではなく、撤廃という結論を求めている。(瀬戸山氏の)提案が必ず採択されるというわけではないだろうし、前進ということでは決してない」

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