879年、東フランクのザクセン王ルートヴィヒ3世は、西フランク王を継承することとなったルイ3世とカルロマンとの間で戦いの準備を整えていたが、プロヴァンス公ボゾーの独立やバイキングの襲来が再開されたことから、西フランク王両王への中立とカロリング家として共同戦線とることを条件に、ネウストリアを相続したルイ3世がロタリンギア西部を放棄することで、ルートヴィヒ1世の死後から続いていたカロリング家の領土相続争いが収拾した。これが880年西フランク王国と東フランク王国との間で結ばれたリブモント条約で、これにより、メルセン条約で東西フランクに分割されたロタリンギアは、全域が東フランク王国領となった。

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