英政府 外国人就労者に「英検」 EU域外対象 在留邦人“悲鳴”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071025-00000074-san-int
【ロンドン=木村正人】英政府が来年から、欧州連合(EU)域外からの就労申請者に対し、一律に「英語検定」を実施することになった。英語力で外国人労働者をふるいにかけることで、就労者の流入に歯止めをかけ英国人労働者の雇用枠を確保する狙いがある。しかし、英語が苦手な日本人からは“悲鳴”もあがるなど波紋を呼んでいる。
10月25日8時2分配信 産経新聞
この記事で想起したのが、オーストラリアのナタール方式。南アフリカのナタールで行われた移住者に対するヨーロッパ語の語学試験のことで、担当官が読み上げるヨーロッパの言語による文章を移住希望者に書き取らせ、これによって非欧米系の移住希望者を排除しようというもの。あからさまな人種差別ができなかったので、語学試験という形でアジア系に対する差別が行われていた。ナタール方式が廃止になたのは、1958年。オーストラリアは、現在でこそ多元文化主義がうたわれているが、実は長い間白豪主義と言われる人種差別政策がとられていた。
そう思って検索していたら、こんなのがあった。
多くの人間は移住を希望していないのではないか?
http://www.jica.go.jp/jicapark/odajournalist/143.html
仏、英、独が目指している移民選別政策は、南太平洋の移民国家オーストラリアが1979年まで実施していた悪名高い人種差別的移民政策「白豪主義」とダブって見える。1901年のオーストラリア連邦成立直後に制定された「白豪主義」(移民制限法)も欧米人の持つ先進技術を優先したほか、大量に流入してくる中国の低賃金労働者を排斥することが目的だった。「白豪主義」は、あからさまに「白人以外の移民は受け入れません」とはしていなかったが、移民の審査がヨーロッパ系の言語で行われたため、実質的には欧州系以外の移民希望者の門戸は閉ざされていた。

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